■個室ビデオ鑑賞と反社会的勢力の関係を暴露する

フェイクなしの、マジの暴露です。

昔々、まだガラケーでiモードとか使ってるような頃。俺はバイトで個室ビデオ店の管理会社（A社とする）の雑務をしていた。その最中に見聞きしたこと・体験したことを話す。

入社した経緯

それまでは地元でフリーターをしてた。未経験だけど、漠然としたあこがれから、ものづくりの仕事がしたかった。未経験歓迎で高卒可の募集をしていたところで、唯一とってくれたのがA社だった。食うに食わずの生活ってほどでもなく、憧れの東京ぐらしを始められた。

主な仕事

• 店内で流すサンプルムービーを編集して（新作はたくさんあるので、一本あたり30秒くらいしか使えない）各店に配るディスクに焼く
• 競馬のデカい賞の日に合わせてチラシを作る（防音室目当てで結構人が来る）

というのがメイン。細かいものも色々。

正直R18の内容には抵抗があったけど、見続けていたらそうでも無かった。あと、会社は上野にあったので、おのぼりさんの俺にとっては、芸大生とすれちがってるかもしれないっていう喜びのほうが勝った。「あの上野で！この俺は！クリエイターやってる！」っていう自己肯定感みたいなものが眩しかった。

実際のやばい仕事

上に書いたようなのは、法的に問題のなさそうな仕事。問題ありそうな仕事というと…

• 各社からもらえる製品サンプルを、携帯で見れる長さ・画質・形式に編集・変換する

これが飛び抜けてヤバかった。著作権とかの意識が何もねえ。しかも、これを、本業とは一見して関係ない会員制サイトにアップしていた。会員制とはいえ完全無料のサイトだったため、毎日客はひっきりなしに来た。

もちろん内容的に年齢確認が必要なので、免許証や保険証を写メさせることで会員登録を完了していた。その写メの情報を受理されると完全無料で、商業作品を見ることができた。

これだけでもかなりヤバいだろ？

さらに上を行く、総務部のヤバい仕事

それらの情報をとりまとめていたのが、A社の総務部である。個人情報を管理するため（という名目のもと）完全に別室に設けられた部署だった。

その個人情報が何に使われるか？いやらしいスパムメールなんて可愛いもので、実際は詐欺目的のグループ会社に「100件●万円」という価格で売買していた。（だから、無料で商業作品を見られても、おつりがくる）

大抵、後ろめたいことのある人間というのはこのような店に出入りするらしく、このリストは大変重宝されていたらしい。怖っ！

さらに上を行く、経営体制の黒さ

俺のいた部署は、A社の子会社だった。っていうか、A社ってのは総務だけで、営業、制作、管理、不動産管理などなど、細やかな部門をすべて子会社にしていたのだ。これは、A社の専務曰く不祥事があったときにしっぽ切りしやすいようにとのこと。余談だがこの専務は大の任侠映画好きで、店の任侠映画コーナーはやたらめったらと充実していた。

子会社にすることで、役員やら社長やらもそれ専用の人間が必要になる。聞けばその役員社長たちは「生命保険かけて海外行くか？内臓売るか？それとも社長やるか？」と迫られて、今の職についたという。A社に利益が集い、悪いアリバイは子会社に集まるような取引をさせて、爆ぜたら自己破産させて収束させるとのこと。酒の勢いで聞き出すんじゃなかった…。

酒を飲ませたのは会社の納会。（建設系じゃない）●●組からデッカイ花輪が届いてたりする。一番偉い会長職の人はどう見ても認知症の老人。有事の際はこの人が全部おっかぶさるようにできている。役員とか相談役とかの名前はネットで調べると、消費者庁か何かの詐欺DBに名前が出てた。本当の黒幕はトップじゃなくて二番手なんだな…。

A社の多角的経営もかなりヤバい

A社は個室ビデオ以外にも、カレーが食べ放題のネットカフェや、アジア人回春ソープ、あかすりマッサージがアレな深夜営業スパなど手掛けていた。それらが今でもあるかはワカラン。

それらに苦言を呈する人間もいるにはいた。そういうやつは飲み会やった翌週から会社来なくなったりすることが何度かあった。一体、何飲ませてんの？

どうやって辞めたのか

上記の人消え事案があってから、本当に怖くなって、連絡なしにバックレた。結局半年もいなかったな。バックレるやつはよくいるって聞いてたが、とにかく怖くて、携帯はおろかピッチの電波も届かない実家へ逃げ帰った。関係者とすれ違ったら殺されるって本気で思ってたから、それ以来上京は一度もしていない。これを書く間に、ストリートビューで上野を歩いたところ、ビルが変わっていた。もう会社もないのかな…。

反社の何が怖いのか

先に書いた個人情報の売買については、契約書や規約をよく読むと『当社ならびに業務上必要なグループ会社にて共有することがあります』みたいな文言がある。売り渡している先はあくまでグループ会社。つまり、規約に反することは何もしていない。騙していないように見せるのが本当に上手いのが反社の怖さだと思っている。

それから、隠したくなるような事案についての後ろめたさに漬け込むのも上手い。ここからは推測も含むのだが、他社とも連携して、水商売やギャンブルで首の回らなくなった人をデータベース化しているように考えられる。情報を吸われる無料エロサイトには、海外サーバーに置かれたオンラインスロットや、有料エロチャット等への広告が多く貼られていた。あれもグループ会社かもしれない。自分の庭で遊ばせておいて、苦しくなったら偶然に見せかけた貸金DMを送る等しているのだろう。（DMは実際にはがきのデザインを作ったことがある）

人間一人使い倒すのが上手い。しかも、公的機関に頼れないような人から搾り取っている。

今何してるか

子供部屋おじさんしています。EDにもなった。田舎に帰ってから再就職したものの、オヤジたちはエロと博打と酒の話ばかりする。どうしてもAVの話をされると怖い記憶が思い出されるので人間関係がうまくいかなくなってしまう。いくつかバイトをのらりくらりして、いまは無職。本格的に絵描きになりたいと思っているが、エロへのトラウマがある自分がpixivでアクセスを稼げるわけでもない。多分何者にもならず死んでいくと思う。

死ぬ前に書き残したかったんだ。

うまい話にはわけがあるってことだ。みんなも気をつけような…。

本当にフェイクないから、身バレしそうな気配があったらすぐ消すと思う。携帯も名前も変えたから大丈夫と思いたい。消えたらすまんの

anond:20210919003317

Permalink | 記事への反応(0) | 21:12

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