上田に初の「ブルワリー」 パブ併設の醸造所、上田駅近くに10月オープン 貸しスペースも設置

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 上田市のJR上田駅近くに、パブ併設のクラフトビール醸造所「天神ブルワリー」が10月16日にオープンする予定だ。市内で初のクラフトビール醸造所となり、地元の農産物を使ったオリジナル商品を開発。希望する住民に貸し出す多目的スペースも設置し、「地域づくりの拠点」を目指す。

 3階建ての貸しビル1階に店舗と醸造所を併設し、2階に多目的スペースを整備。発泡酒の製造免許を取得し、年間約2万リットル生産する計画だ。

 オープン初日はいずれも発泡酒で、切れのある「ラガー」、香りが豊かな「エール」、黒の「スタウト」を販売する。年内には、障害者らが農作業に協力する「農福連携」で収穫した桑の実を使った新商品を提供する予定。鹿肉のホットドッグといったジビエ(野生鳥獣肉)や地元産の野菜を使った料理も味わえる。

 趣旨に賛同した有志や企業が出資。市内で「上田道と川の駅おとぎの里」を運営する株式会社おとぎの里(上田市)が当面経営を担う。醸造所については株式会社を今後設立し、独立させる狙いだ。

 発起人代表の石井侑馬さん(31)=上田市小泉=が醸造責任者。「地域と連携しながら新たな消費を生み出し、イベント開催など幅広く上田を盛り上げていきたい」と張り切っている。

オープンに向けて準備が進む店内に立つ石井さん

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