2回目
マリオ64はたくさんの競技があります。
当時からしたらちゃんとした理由があってそれぞれの競技が生まれたのですが
最近見始めた方はご存知ないかもしれません。
その生い立ちについての話です。
まずゲームのRTAは大きく以下の3種類に分けられます。
100%:全て達成しクリアする。
Any%:達成度関係なしにクリアする。
low%:出来る限り何も達成せずにクリアする。
では何故マリオ64は主要競技が8つもあるのでしょうか
それぞれの競技を%で分類してみます。
100%
・120枚RTA※
Any%
・120枚RTA
・70枚RTA
(・45枚RTA)
・31枚RTA
・16枚RTA
・1枚RTA
・0枚RTA
low%
・0枚RTA
どれでもない
・30枚RTA
※コイン枚数もスコアに残るためスター120枚だけでは100%とみなさないという考え方もあります。
その場合MAXSTARとか呼ばれてると思います。
◯何故こんなにAny%の競技が多いのか
実は元々70枚以下のRTAは全てlow%RTAだったのです。
最初のlow%は70枚RTA
バグ技を使用せずに正規の方法でクリアできる最少枚数です。
BLJを使い50枚扉、無限階段を抜ける方法が見つかります。
low%は31枚RTAとなります。
ミップを使い30枚扉を抜ける方法が見つかります。
low%は16枚RTAとなります。
SideBLJを使い30枚扉を抜ける方法が見つかります。
low%は1枚RTAとなります。
SideBLJを使いDDDを抜ける方法が見つかります。
low%は0枚RTAとなります。
こういった流れを経てlow%は0枚RTAとなったわけです。
※RTAが流行るより前からBLJ自体は存在するためlow%の始まりは31枚RTAからとすべきかもしれません。
つまり
呼びやすいからスター枚数で区別しているだけでスター枚数は関係なく
1枚、16枚、31枚、70枚は元々全て同じルールで
新しいバグが見つかってlow%RTAじゃなくなったけど
今までやってた競技がなくなるのは寂しいから
新しく見つかったバグを禁止にして競技として残そう!
といった感じで競技として残っているわけです。
(70枚RTAに関しては若干違いますが)
では30枚RTA、45枚RTAって何者なの??
という話になります。
30枚RTA、45枚RTAはニコ生で考案されたルールです。
45枚RTAは各ステージから3枚ずつとってクリアする。
というルールが設定されているAny%RTAです。
バグ使用等に特に制限は設けられていません。
30枚RTAはスターを30枚集めるというルールの競技です。
そもそもゲームをクリアしていないので%表記もありません。
こういった取る枚数を明確に指定した競技が存在するゲームは珍しいと思います。
現在の各競技のルールをまとめると
120枚RTA
・100%クリア
・バグ制限なし
70枚RTA
・BLJ、ミップの使用を禁止
31枚RTA
・ミップの使用を禁止
16枚RTA
・SideBLJの使用を禁止
1枚RTA
・DDDskipの使用を禁止
0枚RTA
・バグ制限なし
45枚RTA
・各ステージから3枚ずつスターを取る
・バグ制限なし
30枚RTA
・30枚スターを取る
・SideBLJ、ミップの使用を禁止
といった感じになります。
◯16枚RTAは何故こんなに流行ったのか
ニコ生黎明期
今と違い自動枠取りはないどころか、
放送枠数が少なく放送枠を取るだけで大変な時期がありました。
当時は16枚RTAも20~25分程度かかる競技で1枠にちょうど収まるくらいだったので
ニコ生で放送するにはちょうどいい競技でした。
逆に70枚、120枚といった長距離はニコ生には向いてなく
ニコ生ではマリオ64のRTAといえば16枚RTAと言われるまでに流行しました。
プレイヤーの実力が伸びてきて16枚RTAだと枠の時間が余ってしまうようになり
ちょうど枠内に収まるくらいの競技ということで30枚RTAが考案されました。
◯BLJとSideBLJの違いって何なの?
細かく見ると原理が違うみたいですが基本的には同じです。
詳細に書くと長くなりますので
30枚扉をBLJで抜ける方法が見つかった際に
16枚RTAという競技を残すためにこのBLJを特別に「SideBLJ」と名付けた
といった解釈で良いと思います。(一部の方に怒られそう)
記:TAKEN、はちみつ