stand.fmにて放送中: 幸複論 のテキスト版です。加筆修正アリ。
- 00:00~03:27 大衆は常に間違っている
- 03:28~09:05 大衆は成功できない
- 09:06~13:28 「誰もやってない」からって「差別化」にはならない
大衆は常に間違っている
今日は「みんなと同じだから」と安心していたらいつまで経っても凡人止まり、というテーマでお話をしていきます。
「大衆は常に間違っている」
アール・ナイチンゲール(アメリカの実業家)
って言葉があります。これどういうことかっていうと、そのまんまなんですけど。大衆は間違ってるんですよね。常に。
これを実感してない人って、みんなと同じだったら安心するじゃないですか。
たとえば何か特別なことや重要な決断をしたとき、みんなが自分と同じ場所にいると「あ~よかった~、みんなもここにいる!」って思うんですよ。これって、自分だけ特別な存在じゃなくてよかったって思うことで、「間違ったことをしていない」「自分は正解だって思いたい」から、「みんなと同じだ」と確認する癖があるんです。でも実はこれって超危険な思想だと思ってます。
日本でいえばバブルの時代とか、人間の個性が現れない時代ならそれでよかった。でも、いまはインターネットが出てきました。インターネットが出てきたことによって、YouTubeやブログで「マイノリティー」なことも自分の個性として発信していく人が増えてきました。たとえば、LGBT+QやADHD、自閉(スペクトラム)症といった特徴を持った人たちです。
YouTubeの再生回数を見ていてもわかるんですけど、だんだんと「個性がある人」「まわりと違う人」が信用を得たりお金を稼いだり、好きなことをできるって風になってきています。
つまり何が言いたいかというと、大衆と同じことをやっている人は常に埋もれていって、大衆と違う人たちがどんどん頭角を現しているわけですね。もともと「大衆は常に間違っている」っていうのは、投資の業界でトレードをするときなんかに使う言葉なんですけど……、本当に、大衆っていうのは、常に間違っているんですよ。
大衆は成功できない
たとえばトレードの話で言うと、ほとんどの人はトレードをすると損をする。8割の人が負けて、2割の人が勝つ仕組みになってるんです。だから、毎日数万円でも勝つ人がいる一方で、数千円負けてる人がいるって状況が生まれているわけですね。
一般社会でもこれと同じことが成り立っていて、ほとんどの人は人生負けてるんですよ。勝ち負けで幸せは決まらないんだけど、ほとんどの人は自分が幸せって思ってないじゃないですか、日本って。これって、大衆だからなんですよ。
僕たちは子供の頃から学校に行って勉強して、社会ってものを学んで、周りからはみ出ないことを求められます。外国はどんな教育してるのか知らないけど、僕らが受けている教育ってそうですよね。出る杭は打たれるっていう教育です。だから出る杭にならないように、社会の中でみんなと同じように過ごすっていうのが、成績が良くなる方法でした。高度経済成長の時代はそれでよかったんですよね。みんなが平等に成功していくから、みんなが平等にお金持ちになって、どんどん日本が豊かになっていく。それをみんなで分けあっていけばいいって時代だった。
でも、日本はこれからどんどん衰退していく国です。そうじゃないって思っている人もいるかもしれないし、何も考えていない人もいるかもしれないけど、どう考えたって少子高齢化で人口はどんどん減っていく。それを考えれば、間違いなく衰退していくんですよ。その中で「みんなと同じであること」に安心していると、どうなるか。みんな平等に損をしていこうって考えになっていくんです。Twitterで実際にそうなってますよね。
コロナ禍でもそうだけど、みんな我慢してるんだからお前も我慢しろとか、よく言うじゃないですか。まあ、それもわかるような気がするんですけど、それってみんな損してるんだからお前も損しろって話で。まあコロナ禍でマスクするのは正解なんだけど、誰かが幸せになることを望まない。自分が幸せになることも望んでなくて「みんな平等に少しずつ損をしよう」みたいな思想で。それって超危険なんですよね。
もう一つ言っておくと、大衆は成功しないんですよ。だから大衆なんです。だから常に、大衆っていうのは間違っているんです。もし大衆、つまり「みんなと同じことをする」ことが成功の秘訣なのであれば、日本人はほとんどの人が成功しているはずです。
でも実際はどうかといえば、住宅ローンや車のローン、子供の学資ローンなんかのいろんなローンに縛り付けられてサラリーマンを続けるしかなくて、気がついたら老人になって人生が終わっている。「若い頃何してたんだっけ、30代の頃……仕事しかしてないよな」って。
仕事してるのが正解かっていうとそうでもないんですけど、日本では割と「仕事をしてる」ことがすごく偉いことだ、汗水たらして働くことが偉いことだっていいますよね。でも、もっと仕事が楽しくたっていい。自分の好きなことが仕事だっていいわけじゃないですか。
僕も車や服がすごく好きです。この年まではあんまりちゃんと車や服に向き合ってなかったけど、次のYouTubeチャンネルでは自分の好きなものだけにフォーカスしていきます。そのうえで、好きなことでどうやって稼ぐのかってところをメインにしようと思って、いま動いています。めちゃくちゃワクワクするんですよ。だって車と服が好きで、車と服の話ばっかりして、それでお金が稼げたらめちゃくちゃいいじゃないですか。
で、いまはYouTubeに、ほんとにそれが実現するようなベースが出来ています。そこで自分の好きなことに特化して、どんどん尖って大衆とは違うことをやっていくこと。するとYouTubeで目立って、信用を得てお金を稼げるような状況が作れるわけです。
「誰もやってない」からって「差別化」にはならない
何が言いたいかっていうと、大衆は常に間違っているので違うことをしましょう。言い換えると、差別化が必要ですよって話なんですね。でも「差別化が必要」っていうと突拍子もないことをする人がたくさんいます。「あの人はこの分野に取り組んでる。でも、ここだったら誰もやってないから成功するはず」みたいな形でね、差別化する人もいると思います。
たとえば、公衆電話を見つけるためのスマホアプリって誰もやってないじゃないですか。でもおそらくこのアプリがビジネス的に成功することはない。なぜなら公衆電話はもう誰も求めてないし、そもそも公衆電話を探すためのアプリをダウンロードできる人は電話が手元にあるので公衆電話の必要がない。こうして聞けば当たり前の話なんですけど、でも実際にこういうビジネスしてる人、多いと思うんですよね。「誰もやってないから成功するはずだ」「求めている人はいるはずだ」って思ってる人って結構いるんですよ。
でも、突拍子もないもの、誰もやってないことをやればいいってわけじゃないんですよね。無駄に大声出したり、変な事言ったり、ミーハーじゃないふりをしてみたり、頭良さそうにTwitterで批判したり。そんなことって誰も求めてなくて、誰も幸せにしてないんですよ。
じゃあどういう差別化をすればいいのか。僕は「まだ誰も解決していない悩みを解決できる」ような人が、差別化できてる人なんじゃないかと思うんです。
僕はMBさんってファッション系YouTuberの方がすごい好きなんですけど、彼がよく使う「客観性のある差別化」って言葉があります。ちょっと難しい話になるので詳しくはサロンの中でお話をしてるんですけど……。大衆が求めているものの中で、まだ誰も解決していない悩みを解決するようなコンテンツを出すことで、徐々にあなたのことを信用する人が増えていきます。なのでちゃんと差別化をする。「みんなと同じだから安心」っていうより、みんなと違うこと。その中で誰かを幸せにすることが必要なんじゃないかなと思ってます。
ということで今日は「みんなと同じだから安心」って思っていたらいつまでたっても凡人止まりですよってお話でした。
しかも、日本人の中での凡人って、割といま危険だと思います。またこういった話もしようと思うんですけど、日本の中の凡人は、20年~30年後にはかなり貧乏に……幸せじゃなくなるんじゃないかなと思ってます。もちろんお金がすべてじゃないけど、お金は必要じゃないですか。じゃあどうやって稼ぐのかっていうのがいつも必要で、そういった話はこのラジオや僕のサロンでお話しています。
サロンでは毎日「好きなことをどうやってビジネスにするのか」みたいな話を毎日2,000~3,000文字くらい書いてますので、気になる方は覗いてみてください。
それでは、素敵な一日をお過ごしください!