stand.fmにて放送中: 幸複論のテキスト版です。加筆修正アリ。
- 00:00~01:53 それって本当にあなたの幸せですか?
- 01:54~05:27 仮面ライダーの視聴率は低くてもOK
- 05:28~08:33 折り合いをつけてもいいことはない
- 08:34~12:01 たぶん、これが本来の人間の幸せ
それって本当にあなたの幸せですか?
今日は、それって本当にあなたの求める幸せですか? って話をしようと思います。
なんか面白くなさそうな話ですけど、みなさん「幸せ」とか「どういう生活をしたいか」って考えたことありますか?
僕が20代前半の頃にどんな生活が良かったかというと、高級マンションに住んでるとか、かっこいい腕時計つけてるとか、高級車を持ってて、子供を私立に入れて……みたいな、裕福な家庭。あとは会社で出世してたりとかね。年収が2,000万とか3,000万とかあればいいな~って、思ってました。
最初のタイトルに戻るんですけど、それって本当にあなたの求める幸せな生活ですか? って話。
実はいまの時代、SNSや企業のマーケティングが発達しすぎたせいで「あの人の生活羨ましいな~」とか、誰かと比べて「自分の方が金持ち or 貧乏だな」「あのかばん欲しいな~」って思っちゃったりしてるのが多分問題で。
実際の幸せってそこじゃないよねって話なんですけど……これについて、ちょっと面白い話があるんです。
仮面ライダーの視聴率は低くてもOK
僕が子供の頃「仮面ライダーベルト」ってあったんですよ。仮面ライダーのベルトって子供は欲しがるじゃないですか。
でも、仮面ライダーのベルトって、仮面ライダーを見てない子は欲しがらないんですよ。
そりゃそうですよね。仮面ライダーを見て「かっこいいな、俺もあんなふうになりたいな」と思って仮面ライダーベルトを欲しがる。でも、仮面ライダーを見てなかったら欲しがらない。
これどういうことかというと、もともと人間が持ってる根源的な欲求じゃないんですよ。
たまたま仮面ライダーを見せられて、「それになりたい・俺もあんなふうにカッコよくなりたい」と思って仮面ライダーベルトが欲しいって思うわけじゃないですか。これって実は企業のマーケティングなんですよね。
これって本当におもしろい話で、仮面ライダーみたいな日曜朝の番組って視聴率めちゃくちゃ悪いらしいんですよ。普通の番組ならすぐに終わってしまうぐらい視聴率が低い。でも、子供の頃からず~っとやってるじゃないですか。あれ何でかっていうと、視聴率とれなくてもいいんですよ。視聴率とれなくても、仮面ライダーベルトが売れるから。お金になるから。
たとえばバンダイなのかな、仮面ライダーベルト出してるのって。バンダイがお金を稼ぐことができるから、お金を出して、ただひたすら子供に仮面ライダーベルトを売るための番組をずーっと作り続けてるってことなんです。
結局あれっていまSNSに踊らされてる僕らと一緒で、ほんとは別に欲しいわけでもなかったものを、わざわざ欲しいと思わされる。しかも子供におねだりされるから、親も確実に買うんですよね。まあもちろん買えない家庭もあると思いますけど、3,000~4,000円くらいだったら子供のために出してあげることはできるし、おじいちゃんおばあちゃんにおねだりすれば買ってくれるって子はたくさんいると思います。
これって本当に企業のマーケティングやSNSと同じで、子供の世界で言うと幼稚園に行ったときの子供たちの会話。「あの子も持ってるから俺も欲しい」みたいな話ですよね。
どういうことかっていうと、マーケティングや友達、SNSに踊らされて、自分の本当の欲求・幸せな生活を見失っちゃいけないよって話がしたいんです。
人間の本当の欲求って、人を幸せにすること・人の役に立つこと・大切な人とたくさんの時間を過ごすことだったりとか、おいしいものを食べたりとか、静かな時間を過ごすこと。人生が充実してる・前に進んでること・行動できることっていうのが、人間の幸せなのかなって。個人的に思っているんですけど。
折り合いをつけてもいいことはない
昔は僕も、他人の幸せと比べて「あの人より金持ちになりたい」「いい車に乗りたい」「いい腕時計をしたい」「かっこいいスーツを着たい」みたいなものを幸せだと思っていたんですけど、ここ1年くらいで、そういった見栄を捨てる機会があって。
見栄。
誰かと比べて、誰かに対して、「いいものを持ちたい」「かっこいいと思われたい」「頭良いって思われたい」「すごいと思われたい」って感情を捨ててからね、自分が本当に求める人生に向かって進めるようになりました。
もちろんお金の問題とかもあるんですけど、「自分が本当に手に入れたい生活」から目を背けちゃいけないと思うんですよ。目を背けた結果、「フォロワー数が多い」「お金が多い」「いい車に乗ってる」「いい時計つけてる」ってことが幸せだって思っちゃうんです。そっちのほうが、誰かと数字で比べられて、わかりやすいから。
でもよくよく考えてみると実際そんなことはなくて、そんなものを買ったとしても別に幸せになれない。それ以上に、「自分がやりたいことをやってる」「自分が社会の役に立ててる」って思えることの方がすごく幸せだと思うんですよね。
でも考えることから逃げていたり、あともうひとつ、「お金の奴隷になってる」ってこともあるんだろうなと思います。これは、企業のマーケティングというか、「会社」って仕組みのせいもあるんですけど。
不安定な社会を生きていくうえでは、給料をもらうことで「安定」をしてしまうので、その「安定」を捨てるのが怖くなったりとか。いわゆる「お金が無くなる恐怖」っていうのを植え付けられて、みんなそこで「まあ結婚するんだったら趣味やってても仕方ないか」「ちゃんと大人として生きよう」って言って折り合いをつけてしまう。
「お金(給料)の奴隷」については、こっちの記事に詳しく書いてます。
折り合いをつけた結果、「会社で昇進する」「お金持ちになる」とか、そういうところにみんな幸せを求めちゃったりするんですけど、幸せってね、たぶん本当に小さなことだと思うんですよね。
たぶん、これが本来の人間の幸せ
僕も昔は、「そんな小さな幸せなんかで満足したくない、もっともっと強い幸せを感じたいんだ。もっと派手な人生生きたいんだ」って本当に思ってたんですけど、それって実は煽られてるんですよ。企業のマーケティングとか、友達とか、SNSに煽られてるんですよ。
数年前の僕にいまの僕から伝えたいのは、「小さな小さな幸せすら見つけられない人間に、大きな幸せなんて掴めるわけない」ですよ。「身の回りの人間すら幸せにできない奴に、自分の幸せなんて作ることできねーぞ」って。
そして、実際幸せってそう単純なものでもない。「高級車を買う」「高級マンションに住む」「お金持ちみたいな恰好をしてセレブな生活をする」ってのが幸せなんじゃなくて、毎日毎日何かの為に一生懸命頑張れること、っていうのが幸せなんじゃないかなって思います。
僕もいま、ある目標の為にやっていることはすごく幸せだと思う。あと、たとえば筋トレしてる人って、それを見てる人から「何に向かってるの?」「何を目指してるの?」ってよく聞かれるんですよ。でも、実はああやって一生懸命頑張ること・自分を磨き続けること自体がめちゃくちゃ幸せなことなんだろうなって思うんですよね。
まあ、そんな感じかな。こうやって自分の目標に向かって頑張ること・行動すること・前に進んでること・社会の役に立つことっていうのが、たぶん本来は人間の幸せなんじゃないかなって思ってて。
結局、それをしてると結果的にお金も入ってくる。で、別に高級車だって買えるし腕時計だって買えるし、でも、まあいらない人にとってはいらないし。
でも、本当に欲しいものは買える状況になるんじゃないかなって思います。実際、僕もポルシェ欲しいと思ってるんですけど。
だから「本当の幸せ」っていうのを見つめて、「自分の幸せって何だろう」「誰かに植え付けられた幸せ、仮面ライダーベルトみたいに誰かに植え付けられた幸せじゃなくて、本当に自分がやりたいことって何だろう」っていうのを、逃げずに考える。お金の奴隷になって、「仕方ないや、これが大人なんだ」って風に折り合いつけずに考える。
別に30超えてても40越えててもいいと思うんですよ。今日からでもいいから、そこに向かって頑張り始めることが、これからの人生を幸せにすることなんじゃないかなって思います。
今日は、「本当の幸せってそれだっけ?」っていう話をさせて頂きました。周りに流されずに、自分の幸せっていうのをちゃんと見つめてみましょう。