成功とは地味な一歩の繰り返しである

stand.fmにて放送中:幸複論 のテキスト版です。加筆修正アリ。

  • 00:00~00:46 成功とは地味な一歩の繰り返しである
  • 00:47~04:12 必殺技も奥義も、なかった
  • 04:13~09:13 自分の無能さを棚に上げてないですか?
  • 09:14~12:36 Today is first day

 

成功とは地味な一歩の繰り返しである

今日は「成功とは地味な一歩の繰り返しである」っていう……なんか面白くなさそうなテーマでお話しをするんですけど。

ホリエモンの本で、『ゼロ』っていう本があるんですね。で、そこに書いてあることが、僕の人生を大きく変えたって話です。

 

必殺技も奥義も、なかった

『ゼロ』を読む前は、いかに上手く社会で生きていくか……、「要領よく、賢く成功する方法」ってどこに落ちてんのかなってずっと考えてたんですよ。

つまり、数字を増やそうと思ったら、掛け算をするのが一番早いじゃないですか。5と5を足して10にするより、5×5をして25にした方が、数字が増えていく。そして25と25を足して50にするより、25と25を掛けて……いくらになんの? わかんないや(笑)

まあ、すごく大きい数字になっていくじゃないですか。だから「掛け算をしていく方法」っていうのを探していたんですね。

それこそ、ホリエモンとか。日本を代表する経営者っていう人たちはみんな頭が良くて、……必殺技みたいなのを持ってて。それを使って一気に成功する、みたいなイメージだったんです。

必殺技っていうのは、学歴なのかもしれないし、職歴・資格なのかもしれないし。人脈なのかもしれないですけど、そういった必殺技みたいなのがあって……、つまり、何か理由があるからあの人たちは成功してるんだって思ってたんですね。

僕は20代前半の頃に読んだんですけど、全部持ってなかったんですよ。高卒だし、職歴も職を転々としていて、資格も車の免許しか持ってなくて。何も持ってない自分に絶望したんですね。

でも、当時からずっと、ポルシェに乗りたかったんですよ。

多分ね、高校生ぐらいの時だったと思うんですけど、大阪モーターショーに行って。そこで見たポルシェがほんとにカッコよくて、それに乗りたくて……。でも当時契約社員だった僕にはそれに乗れるようなお金がなくて。じゃ、お金を手に入れるためにはどうしたらいいのかっていうのを、毎日毎日考えてたんですよ。

たとえばポルシェが1,000万だとしたら、1,000万を10年ローン組んだらいくらになって、いま給料がいくらで。家賃はいくらにすればローンが毎月支払えるのか、って考えたりとか。

ポルシェのディーラーに言って試乗させてもらったり、知り合いのツテを使って経営者の方に会いに行ったり。異業種交流会に行ってみたり、本も死ぬほど読んだし、お金を稼げそうなことをたくさんしてみたんですよ。

でも誰も必殺技は教えてくれなかったし、どこにも書いてなかった。奥義があると思ってたんですけど、僕は出会わなかった。

 

自分の無能さを棚に上げてないですか?

で、そんな絶望してる僕が、なんで堀江貴文さんのゼロを読んだのかは覚えてないんですけど……。
たまたま読んだんですよね。そこには、ホリエモンらしからぬことがたくさん書いてあって。その中でもすごく印象的なのが、「人はみんなゼロから始まるんだ。そこに小さな1をひとつずつ丁寧に足していくんだ」って書いてあったんですよ。

なんか、すごく意外じゃないですか?

当時の僕のイメージからすると、今でも多分そうだと思うんですけど、堀江貴文って人は天文学的な数字を作り出した人じゃないですか。プロ野球チーム買おうとしたり、テレビ局買おうとしたり。本当に時代の風雲児って感じで、異常なくらいの金持ちだったってイメージなんですよ。だから、掛け算ばっかりしてる人だと思ってたんですね。実際当時は「掛け算、掛け算」って言ったりもしていた。

でも、その人がね、「小さな1を積み重ねることでしか人生は変わらないんだ」って言うんですよ。すごく意外でね。僕はそれに心を打たれて。あんなに掛け算ばっかりしてるって思ってた人が、必殺技じゃなく、1を積み重ねることで今の位置にたどり着いてるってことを知って。僕はいま何も持っていないゼロの状態のくせに、掛け算でうまくいく方法ばっかり探して、何か成功する理由があるに違いないって考えて、必殺技みたいなものを探していたんですよ。でも、無いってことにこの本を読んで気付いたんですよ。

この本に書いてある通りで、人ってゼロからのスタートなんですよ。堀江さんもそうだし、僕が尊敬しているMBさんっていうファッション系(アパレル)の人がいるんですけど、その人も元はほんとに小さいお店のアパレル店員だった。その人がいまは年商10億円越えの会社を運営している。その人たちも、ほんとに小さな1をずっと積み上げてきた人でしかないんですね。

もちろん今となっては、いろんな人が数字を持ってて。その人たちと掛け算をしたりだとか、自分の20と相手の30を掛けて、600とかになる。掛け算をすることは、”今は”あるんでしょうけど、みんな最初はゼロなんだってことを理解した。ほんとに最初はみんな凡人なんですよ。成功してる人たちに奥義は無いんですよ。

よく、YouTuberとかいま成功してる人たちを見て、「先行者利益を受け取っているから成功しているんだ」とか「芸能人だからYouTubeうまくいってるんだ」「後ろにプロがついてる」とか解説してる人いるんですけど、それ、自分の無能さを棚に上げてないですかって言いたいんですよ。

 

Today is first day

マジでキツいこと言わせてもらうけど、「何か理由があってこの人たちは成功してる」って言う人って、自分は無能であるってことを受け入れたくないから何か理由付けをして言ってるんですよ。何か理由があったら自分が無能であるってことがわからないじゃないですか。でも、何かしら成功してる理由があるから成功してるんだって言っとけば、自分が成功してない理由ができるじゃないですか。何も成功する理由がないから自分は成功していない。何かきっかけがないから自分は成功していない。無能じゃないって言えちゃうんですよ。

でも実際にはね、ほとんどの人の成功の秘訣は、ただの努力です。

だからもし「あの人は〇〇だから成功した」っていう理由を言い訳に、いま目の前のことを頑張っていないあなたがいるなら、まず、無能な自分を受け入れること。自分は何も持っていない、ゼロなんだっていうことを受け入れて、いまここからスタートすることですね。

上場企業に勤めていようが正社員だろうが契約社員だろうが、派遣社員だろうがアルバイトだろうがニートだろうがパートだろうが何も関係ないんですよ。資格持ってようが何しようが本当に関係なくて、何かをやろうとしたときっていうのはみんなゼロなんですよ。

だから今日から一歩ずつ、本当に地味な一歩を積み重ねることでしか、その先の成功ってないんですよね。

これから頑張りたいって思ってる人は、何も持っていないっていうことを受け入れて、いまから、今日から、挑戦していけばいいんだなって言う話。地味な一歩一歩にしか、成功は生まれないんだよって話がしたかったんですね。

そうそう、このラジオとか僕のYouTubeとかの裏テーマがあって。

Today is first day なんですよ。

直訳すると、今日は最初の日。何の最初の日なのか?これからの人生の中で最初の日なんですよ。

もっと若いときにやっておけばよかったとかいろんな言い訳が出てくると思うんですけど、そう言わずに、今日がいちばん最初の日なんだから、今日やればいいじゃない?って。

べつに挑戦して負けたっていいんだから、何歳になっても挑戦したらいいし、僕も35歳になって今から挑戦するし。だからなんかやりたいことがあるとか、今の生活に不満があったりとか、もっとああしたいこうしたい、もっと好きなことばっかして生きていきたいって人は、今日から一歩ずつ、ほんとに地味な一歩でいいんで、進んでいってもらえたらなって思います。

 

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