はじめまして。
僕の事を知らない方も多いかと思いますので、軽く自己紹介させていただきます。

2008年証券会社に就職をし、証券ディーラーとして会社の資金で株式や先物を売買していました。
2012年に個人投資家に転身。その時にこちらの『ヤーマンの株日記』を立ち上げ、毎日の収支を記録していきました。

その収益を元に美容師でもない自分が独学で勉強し、2015年に美容室(CIEL)を大阪の天六にオープンいたしました。

現在CIELは全国に36店舗展開しており、急成長している美容室です。

2021年3月に焼き芋専門店【芋ぴっぴ。】を愛媛県松山市に出店しました。

詳しくはこちらの自己紹介記事へ
https://oxy-inc.co.jp/recruit/recruit-blog/self-introduction/

本も出版させて頂きました。ご興味がある方はこちら



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さて、ここから題名にも書いてあります、今現在の株取引における僕の手法を書かせて頂きます。

こちらの記事を読んで頂いているほとんどの方は『答え』を知りたがります。
だけど、答えなんてものはありません。

そして、この手法を伝えたところで真似できるものでもないと思っています。

例えば、野球をかじった事のある人が、イチローに手取り足取り3日間教えてもらったからと言ってバンバン打てるわけではありません。

投資をする方の貯金だったり、働く時間だったり、環境が一人一人違うので、同じメンタルで、同じ資金量で、同じ時間と感覚で取引できるはずがありません。

僕が何を伝えるかというよりも、この記事から自分の取引に対して一つでもプラスになるようなポイントや考えを見つけて頂き、自分の手法として取り込んで頂ければと思います。

そして、株を始めたばかりの方には難しい内容を書きすぎても分からないかと思いますので、なるべく深いところまでは書かず誰でも分かるような内容にさせて頂きます。なので、深く聞きたい投資家、勝っている投資家の方からすると物足りないかもしれませんがご了承ください。

それでは、始めます。

僕は働きながら、隙間時間に株取引を行っています。
株価を見られない事も多く、取引のほとんどは携帯から証券アプリで取引をしています。
メインで使っているのは松井証券です。これと併用してクリック証券のアプリでチャートなどを見ています。

働きながら投資をする、兼業投資家としての心構えとして、
【リスクを限定した取引にする事。】
僕は常にこの信念を大切にしています。

専業投資家時代は毎日相場をチェック出来ていました。
保有銘柄の値動きがおかしければすぐ売却も出来ました。
もっと細かく言えば、歩み値を見たり、板読みでどんな人が入っているのかを予想して売買もしていましたが今は仕事が優先な為、保有銘柄の株価をしっかり見ている事が不可能であり、大きく挑戦しにいく売買ではなく、まず最初にリスクを考えてから売買する、やられても大丈夫な取引に変えました。

・銘柄保有時間について

相場を一日中見られないので、昔のようにスキャやデイトレが出来ません。
そこで時間軸を伸ばした取引に変更しました。

僕の今の考えは
『半年先の株価を予想する。』

1年先は先過ぎる。半年先を予想するのが分かりやすいと思っています。
この半年先を予想して株を保有するのですが、チャートの形によっては半年経たずして売却します。この形については後ほど説明します。
そして僕はほとんど決算書を見ません。チャートでのテクニカル分析と、相場における資金の流れを見ています。
相場やTwitterでの(本物の)投資家の呟きを見て、今はイケイケなリスクオン相場なのか、リスクオフ相場なのか。アメリカの動き、強さを見て判断している部分もあります。基本的に地合いに順張りと考え、相場に沿って売買する。
(本物の、と書かせて頂いたのは、偽物がTwitterには溢れ返っています。株で全然勝っていないのに、お金持ちの投資家のフリをしてフォロワーだけが多い人、煽り屋として知識が豊富そうに呟いている人。本当に勝っている投資家を見つけて下さい。そして、そのような本物の方達の相場観を聞く事で相場を見ていなくても、Twitterだけを見ているとだいたい分かります。)

そして半年後に注目されるであろうセクターはどこかを予想します。僕は企業が利益が出ている出ていないはそこまで気にせず、どれだけ注目されているセクターなのか、人気の銘柄になりそうかを考えています。
業績がそこまでよくなくても、これから来るであろうという『思惑』で買われだすからです。
すなわち『大衆心理を理解する』ということです。

・銘柄選びについて
①半年後どのセクターが流行りそうか予想する
②そのセクターの中から、月足、週足、日足を確認して出遅れ、割安にいる銘柄を探す。
③その銘柄においてどこまで最悪下がるか予想する。
④銘柄の板の厚さを把握し、最悪下がったラインまで来た時でも死なないロット調整をする。

Twitterでも書きましたが、今は自分の中で凄く分かり易い相場なのかなと思っています。


ここからは例を出していきます。
買い煽りとかではないので、自己責任でお願いします。

半年後の来年3月。世間はどうなっているでしょうか。

今の僕が注目するテーマはやはりコロナです。
相場において『絶対』という言葉はありません。
ただし、かなりの確率で僕はコロナにおびえる社会ではなくなっていると思います。

こちらはワクチン接種状況です。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

2回目を打ち終わっている人、東京の感染者数を見てもアフターコロナ銘柄における悪材料は緊急事態宣言の延長であるとか、ワクチンの状況くらいしかないと思っているので、それらは株価に織り込み済みだと判断しています。

①半年後どのセクターが流行りそうか予想する

こちらについて、アフターコロナ銘柄である、飲食や旅行やアパレルを意識する。
9月3日にはGOTOトラベル再開の話も出てきている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/128664

②そのセクターの中から、月足、週足、日足を確認してどの位置にいるか確認する。
③その銘柄においてどこまで最悪下がるか予想する。

GOTOトラベルが開始された時どこまで株価が上がったのか、コロナが少し落ち着いた時どこまで株価が上がったのか。下値はどこまでなのかを見る。
ここで注目するポイントは呼値、3000円、5000円を意識する事。
呼値はこちら
https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/07.html
3000円を超えてくると5円刻み、5000円を超えてくると10円刻みになるので、2900円台になると3000円を、4900円台になってくると5000円を一度タッチするとか意識する。
大きな節目という事もあるが、呼値の関係で、例えば2990円で10文上がると3000円に対して3000円では1文上がると3005円なので上値を買いに行きにくい分、2900円台で買っておこうという心理が生まれるからだ。

④銘柄の板の厚さを把握し、下値に来た時でもぶん投げられるロット数であり、致命傷にならないロットを考える。

大切なのは、買う前にどれだけ下がるかチャートだけで予想する。
そのラインに来ても致命傷を負わないロットで入る。
そのラインに来たらためらうことなく全てぶん投げる。

逆に買う前にどのラインまで来たら利益を確定するかを予想しておく。
大事なことは損切りも利益確定も買う前に全て決めてしまい、買った後で考えを変えない事。
買った後に損切りラインである下値ラインを変えるなんて言語道断。
買う前に決めておけばナンピンするようなこともありません。

利益確定ラインは日足、週足での価格帯別出来高を意識する。
ボリュームのある価格帯は上値抵抗線になる傾向があったりするのでそこを意識する。逆も然り。
そこを抜けると一気に行くもなど考える。

一番直近での僕の取引例を出していきます。

8月18日16時のこちらのニュース

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2回目の接種は1回目の接種の3~4週間後に行われると考えると、遅くとも3~4週間後には2回目の接種完了が50%を超えることになりそう。
このままいけば半年後にはワクチンの接種状況もだいぶ進んでいる。そして、緊急事態宣言も8月20日から追加される県が発表済みで悪材料も出ている。

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旅行系、飲食系の銘柄を見てみよう。
ある飲食系の銘柄、8月18日の時点
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週足で見ると、GOTOトラベル時やコロナの感染者数が減っていた時には上がっている。
時期とチャートをそれぞれ照らし合わせてみて欲しい。
分かり易いほど綺麗だ。
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月足を見て、最大リスクとして、下がっても392円あたりかなと予想。
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翌日の19日に試しで433円と437円で6万株購入
黒色は旅行系だ。
松井証券の方では区分が23日になっているのは、受渡日表記だからだ。
これ以降にでてくる松井証券の取引履歴は受渡日表記となる。
受渡日について知らない方はこちら
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クリック証券でも旅行系を少し購入
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それからずっと握っており、9月3日にこちらのニュース
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210903-OYT1T50054/amp/?from=smtnews&__twitter_impression=true

GOTOトラベルが実施されれば旅行系、飲食系のアフターコロナ銘柄もまたくるであろうと判断。
9月3日すぐさま追加買い
クリック証券
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松井証券
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9月6日窓を空けてGU(ギャップアップ)スタート
(ギャップアップとは英語表記はGap Up(GU)。前日の終値よりも当日の始値が高値で寄り付くこと。寄り付き前に売り注文を上回る買い注文があるとギャップアップする。株価チャートではローソク線が上に隙間を空けて線画されるため、「上に窓をあける」「上放れる」ともいう。)

寄り付きから同じセクターの銘柄も下げてきており、この銘柄も一旦窓埋めをするのではと判断し全て売却。
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松井証券では518万円の利益
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クリック証券でも売却
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窓埋めが完了したので次の日再び購入

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GOTOが発表される、もしくは飲み屋への規制が緩くなれば712円あたりまで行くと予想。
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この他にも旅行系、アパレル系を色々買っている。

大事なことは、半年後に何が注目されそうか。
そのセクターでの割安銘柄。その位置で仕込むことによる最大リスク。
全株をすぐ投げれるような板の暑さとロットのバランス。
これはいけると思った時にレバレッジをかけて勝負しに行く勇気。
分からない時はノーポジにしてポジポジ病にならないような慣れ。

半年後に来そうなセクターに関してはとにかくアンテナを張るしかない。
Twitterやニュースを見て勉強し、独自理論を立てる。
アノマリーで見ても面白い。例えば10月くらいに行われるノーベル賞関連。
8月~9月くらいにバイオセクターを小ロットで幅広く仕込んでおくなど。
ノーベル賞の10月になるとバイオ銘柄が盛り上がるからだ。

そして、とにかくテクニカル分析を勉強する。
価格帯別出来高/移動平均線/上髭/トリプルボトムやダブルボトム/
トレンドライン/三角持ち合いなど。

価格帯別出来高

https://money-campus.net/archives/4893
トリプルボトム
https://toushi-kyokasho.com/what-is-double-for-fx/
三角持ち合い
https://diamond.jp/articles/-/148193

これくらいは最低知っておくべき。

チャートの形を何パターンも覚えておき、こういう場合はこういう傾向になる事が多いなど。

買う前にそれらを用いて相場予想をして、最大リスクとしての下値、利確するラインを決めておく。
半年間保有してイレギュラーなときだけ売買を繰り返す。

もう一つ例を出します。

クリック証券の口座で8月19日、上記と同じ理由でアパレル系を購入。
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チャートを見る

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下値は1322円くらいまでと予想

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最初はお試しロットで入り、そのあと強さを確認して追加買いしている。

現在9月10日評価益は+437万円。
この利益が今後どうなっていくかTwitterの方で呟いていきます。
松井証券

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クリック証券
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勿論、勝てているばかりではなく、大きく負けることもあります。
一撃691万円負けです。
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それでも年間でマイナスになることは一度もなく、今年も901万円のプラスを残せています。
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プラスを残すコツ』
半年後の予想をして自信があるときだけ入る事。分かりにくいときは必ずノーポジに。
買う前にチャートでのテクニカル分析は徹底的に行う事。
買う前に損切りライン、利益確定ラインを決めてしまう事。
買う前に決めた下値ラインに一度でもタッチしたら必ず損切る事。

≪買う前に決めた≫自分のルールを守ることで必ず利益が残ってくると思います。
初心者で負けている方の話を聞くと、ルールを決めずに株を買い、保有時にどうするかを決めています。だからマイナスが出ても損切りが遅れズルズルと持たれたり、ナンピンする方が多いのです。
どれだけ利益が出るかだけを想像し、宝くじ感覚で博打をしない。
株取引は博打ではないし、運だけでもない。勝つ為の理論的な売買を考える。
買う前に最大リスク、どれだけ負けるかを認識し、リスクを限定した取引で利益を伸ばしていく感覚を身に付けて勝ち癖をつけるべきだと思います。

株はメンタルも大切。大きく負けたからといって「取り戻そう」なんて考えない。
僕は一喜一憂する感情は意識的に減らしています。こればかりは慣れるしかありません。
株取引は作業。買う前に最大リスクを考え、負けるか勝つかで数字が残っていくだけ。
兼業投資家として、仕事ありきのトレードです。専業ではありません。
だから、最大リスクを考えた株取引で、余裕をもって理論的に売買する事が大切だと考えています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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また、次回の記事を書く時も同じパスワードで公開させて頂きます。

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