ハムスターがうらやましい

ハムスターと少年が入れ替わってしまうお話です。
一見すると穏やかなムードですが
結末を考えると、ぞわっとする作品ですねー！

（※収録書籍の商品ページは確認中）

・作者
小林紀美子

・単行本
単体ではなし（犯人はだれだ？に収録）

該当箇所について

★マサト⇔＊ドン（ハムスター）
朝、目が覚めたらハムスターと入れ替わっていた
外見上の変化⇒なし（中身入れ替わり）

ハムスターと少年の入れ替わり

ハムスターのドン（ボス的な意味ではなく、ハムスターの名前です）と
少年・マサトが入れ替わってしまうお話ですねー！

ハムスターとの入れ替わりもあんまり見かけないので
貴重な作品ですー！

マサトは、ドンが何もしていないのに世話ばっかりされて
楽している！といら立っていて、
ドンをいじめるような日々を送っていました。
（小学生なので、こうなっちゃうのも
　仕方ないかな…？という感じもしますねー）

そんなある日、目を覚ますと、
突然、マサトがドンになっていて、
代わりにドンがマサトになっていた…！
というお話です。

ドンになってしまったマサトは
自分がハムスターになってしまったことを
当然驚きますが、
ハムスターの身体なので、周囲に意思疎通を
することができません。

しかも…

人生奪われエンド

ハムスターも大変なんだ！と
理解して終わる系のお話かと思いきや…

戻りません（笑）

児童書系のお話ですが
なかなかハードなお話ですねー！

マサトになったドンは、
ハムスターの苦労を理解できた！
今までごめんなさい！みたいな言動で
母親を安心させ、
母親は、まさかマサトがドンと入れ替わっているとは
夢にも思わず、そのままエンド…
というお話です。

マサトになったハムスターと
息子がいい子になった！と喜んでいるお母さんにとっては
ハッピーエンドですが
ハムスターになってしまったマサトにとっては
最悪のバッドエンド…と言えますねー。

感想

なかなか味があってよい感じです。
読み終わったあと、
ハムスターになってしまったマサトの
これからに思いを馳せつつ、
何とも言えない気分になりました（笑）

きっと、マサト（中身ドン）は
ドン（中身マサト）を、最後まで大事に
育ててくれそうな（表向きは）気はしますけど…笑