わたしは、だれ?
お金持ちの少女と、ごく普通の家庭で育っている少女が
入れ替わってしまう…というお話ですねー!
意外に、ダークなエンドが待っています。

ヒーローはだれだ (へんしんライブラリー)
※「わたしは、だれ?」収録
・作者
服部千春
・単行本
個別では未単行本化
該当箇所について
☆綾⇔☆麻耶
交通事故により入れ替わってしまう
外見上の変化⇒なし(中身入れ替わり)
お金持ちと普通の少女の入れ替わり
普通の家庭で育っている綾と、
お金持ちの麻耶が入れ替わってしまうお話です。
2人は交通事故に遭ったことで入れ替わってしまい、
病室で綾が気づいたときには麻耶の身体に
なってしまっていました。
その後、麻耶になった綾は、
困惑したまま自分の家(麻耶の家に帰るのではなく、
綾の家の方に帰ろうとします)
綾になった麻耶は、麻耶になった綾よりも
先に目を覚ましていて、
既に綾として、綾(中身・麻耶)は、綾の家に
帰宅している状態でした。
綾の家族と綾(中身・麻耶)が普通に溶け込んでいる様子を
見せつけられてしまい、
麻耶(中身・綾)は、自分の家に帰ることも
できなくなってしまいます。
(綾になった麻耶が、綾として振舞う適合能力が
高いなぁ…と感心します笑)
元に戻れないエンド
後に、お金持ちの麻耶は、
綾の家庭環境を羨ましがっていたことが判明し、
(お金はあっても、麻耶の家庭は、麻耶が放置されているような
家庭であったため、綾のことが羨ましかったようです)
入れ替わったのも、麻耶の側が、綾になりたい、と
願ったから、とのことでした。
麻耶になった綾は、綾になった麻耶に
元に戻してほしい!と言いますが
結局、それは拒まれてしまい…
という終わり方で、
最後まで元に戻ることはありませんでした。
麻耶本人も、
麻耶になった綾も、
「麻耶の家庭」にはいたくないような感じということは
お金はあっても、よほどきつい環境…みたいですね。
感想
麻耶になった綾視点で書かれていて、
綾になった麻耶のことを
「わたし」と表記しているのが
入れ替わりみが出ていて
個人的に美味しかったです!
このあと、どうやって二人が
生活していくのかも、
少し気にしなります!