楽曲提供『浪花節(ししんけい)』
石、石、砂、砂(効果音)
奥歯が動く、顎が浮く、肩が突っ張る
四十肩、疲れ目、魚の目、加齢臭
石、石、砂、砂、歯石(効果音)
鈴、鈴、原石、千切れた神経、腐敗した神経
垂れた神経、捻じれた神経、角ばった神経
ささくれた神経、親指のでこぼこ、眼精疲労
按摩、マッサージ、指圧、もっと酷くなる
麻酔、注射、笑気ガス、全身麻酔
ただ、眠らせているだけ、もっと酷くなる
膨らんで、圧迫して、奥に引っ込んで、取れない
石、石、砂、砂、圧覚超過、自意識はいつから
自覚症状なんてない、産まれた頃からの疾患
(ピラニアを殺したい)
(歯茎を潰したい)
(夢を見る)
(明晰夢になるといいな)
(歯が潰れる夢だ)
(ばりばりと潰れる)
(神経は繋がったまま)
(でも、ポッキーみたいに折れるんだ)
歯、歯、息、息、口臭、公害
何かが溜まってる、何かが沈んでる、何かが沈殿している
何かが膨らんでいる、何かが弛んでいる
肥っているのか、疲れてるだけなのか……
(そう言い聞かせてるだけだろう)
(大体、こいつのせい)
歯、歯、目、目、繋ぎ目
繋がってる、実は、無理矢理、繋げられてる
たこ足配線のように繋がっている
これは、神の御業か、生涯なのか
(金持ちになったら、これを治すんだ)
治療費が高い。
痛い、痛い、でも、麻酔が無くても、大丈夫。
こんなやつ無ければいい。
(自分で抉れば、何て、気持ちいいんだろう)
手が欲しい。
歯、歯、歯(老廃物と一緒に)。
「歯ブラシは、使う前に洗わないことにしている」
「歯と歯組の間を歯茎を伝わって、何かが溜め込むといけないからね」
「血抜きかな」
「歯石取りだよ」
「歯冠ブラシか」
「雪崩のように歯石が転がるのが夢なんだ」
1、口付け
2、目玉
3、農園
『SPECサーガ完結篇「SICK'S 恕乃抄」』
『SPECサーガ完結篇「SICK'S 恕乃抄」』
(脚本をぺらり)
郷野真一「久し振りだね」
浪速一子「そうだね」
郷野真一「SPECもついに完結だね」
浪速一子「ただ在庫品の一生セールで僕達の楽曲『浪花節』が本編に提供できたよね」
郷野真一「僕達はSPECサーガ黎明篇『サトリの恋』の枠組みだけどもね」
(カメラワーク)
郷野真一「本当によかったね」
浪速一子「ああよかったね」
郷野真一「でもADの人達も意地悪だよね」
浪速一子「僕達の楽曲をまさかTwitterにちょっとupしただけだったなんてね」
郷野真一「Twitterをスクロールしまくれば僕達のニューシングルが聴けるなんてね」
(Twitter運営はくすりと笑って)
郷野真一「制作関係者の人達は本当に思ったとおりのひとだったね」
浪速一子「そうだね」
郷野真一「でもまさかあの眼帯の秘密がただのただれめだったなんてね」
浪速一子「びっくりだね」
郷野真一「厨二病って誤解させておいてそれがトリックであるなんてね」
浪速一子「すごいよね」
郷野真一「実は、公表されてない話はめっちゃあるんだよね」
浪速一子「それも一一十のリバースなのだよね」
郷野真一「ただリバースで映像向けのトリックを採用して本当の創造主は一一十だなんてね」
浪速一子「でも眼帯のトリックで映像のトリックが通用せず一一十が負けるなんてね」
郷野真一「小説向けの話やけれども――こんな奴等の私小説を書いてやるやつがいるんかてね」
浪速一子「あらへんあらへんから自分で作品を造ろうとしてそれで失敗したんやね」
(プロデューサーがごほん)
郷野真一「でも、御厨静琉の眼帯のトリックは中々なんやわね」
浪速一子「せやせや、SPECホルダーが保菌者のように扱われてね」
郷野真一「それで、内輪受けで集まっても、諍いを起こしよるしね」
浪速一子「いや、みんな、ガンダムみたいに、自我(エゴ)が強いですからね」
(周りから荷物持ちを任せられてる老人がジロリと睨む)
郷野真一「やけれども、脚本家さんはほんま、えらいわね」
浪速一子「あー、あんさんもわかるひとやよね」
郷野真一「SPECホルダーが病気持ちの扱いでただれめで眼帯のひとが出てくるんやからね」
浪速一子「ただれめだけで、眼帯って恥ずかしいわーほんま――ね」
郷野真一「久し振りだね」
浪速一子「そうだね」
郷野真一「SPECもついに完結だね」
浪速一子「ただ在庫品の一生セールで僕達の楽曲『浪花節』が本編に提供できたよね」
郷野真一「僕達はSPECサーガ黎明篇『サトリの恋』の枠組みだけどもね」
(カメラワーク)
郷野真一「本当によかったね」
浪速一子「ああよかったね」
郷野真一「でもADの人達も意地悪だよね」
浪速一子「僕達の楽曲をまさかTwitterにちょっとupしただけだったなんてね」
郷野真一「Twitterをスクロールしまくれば僕達のニューシングルが聴けるなんてね」
(Twitter運営はくすりと笑って)
郷野真一「制作関係者の人達は本当に思ったとおりのひとだったね」
浪速一子「そうだね」
郷野真一「でもまさかあの眼帯の秘密がただのただれめだったなんてね」
浪速一子「びっくりだね」
郷野真一「厨二病って誤解させておいてそれがトリックであるなんてね」
浪速一子「すごいよね」
郷野真一「実は、公表されてない話はめっちゃあるんだよね」
浪速一子「それも一一十のリバースなのだよね」
郷野真一「ただリバースで映像向けのトリックを採用して本当の創造主は一一十だなんてね」
浪速一子「でも眼帯のトリックで映像のトリックが通用せず一一十が負けるなんてね」
郷野真一「小説向けの話やけれども――こんな奴等の私小説を書いてやるやつがいるんかてね」
浪速一子「あらへんあらへんから自分で作品を造ろうとしてそれで失敗したんやね」
(プロデューサーがごほん)
郷野真一「でも、御厨静琉の眼帯のトリックは中々なんやわね」
浪速一子「せやせや、SPECホルダーが保菌者のように扱われてね」
郷野真一「それで、内輪受けで集まっても、諍いを起こしよるしね」
浪速一子「いや、みんな、ガンダムみたいに、自我(エゴ)が強いですからね」
(周りから荷物持ちを任せられてる老人がジロリと睨む)
郷野真一「やけれども、脚本家さんはほんま、えらいわね」
浪速一子「あー、あんさんもわかるひとやよね」
郷野真一「SPECホルダーが病気持ちの扱いでただれめで眼帯のひとが出てくるんやからね」
浪速一子「ただれめだけで、眼帯って恥ずかしいわーほんま――ね」
郷野真一「いやいや、それで、一一十を倒すんやからね」
浪速一子「やけども、一一子を倒したところで、眼帯は止めんからね」
郷野真一「眼帯を外しても、ああ言った類はまたしよるってみんな言うからね」
浪速一子「世界規模を改変して、SPEC〝リバース〟それで、ネットにドラマまで造ったんやからね」
郷野真一「だけども、それが、ただのただれめってだけの眼帯の厨二に負けるんやからね」
(木村文乃が眼帯をしたまま苦笑いをしつつ)
浪速一子「でも、物は言いようで、御厨静琉は最後には、勝ったんやからね」
郷野真一「いやいや――リバースをどんなに使った相手を倒したところであとが大変や言うてんね」
浪速一子「あー、せやろかね」
郷野真一「わたしの眼帯が世界を救った言っても、そんなんただの厨二アピールやろうね」
浪速一子「言われてみれば、うちのおかんも似たようなことを言ってたけれどもね」
郷野真一「そうそう、うちのおかんやって似たようなことを言ってたけれどもね」
浪速一子「仲間やね」
(ハハと笑う真一と一子に対して、涙を流す黒島結菜)
郷野真一「おっ――SPECサーガ完結篇のグッズやね」
浪速一子「御厨静琉の眼帯だけって寂しくないってねぇお姉ちゃんね」
(そう言いながらもふたりは眼帯を付けて)
(これはInstagramにupしますからというテレビ局局員)
浪速一子「やけども、一一子を倒したところで、眼帯は止めんからね」
郷野真一「眼帯を外しても、ああ言った類はまたしよるってみんな言うからね」
浪速一子「世界規模を改変して、SPEC〝リバース〟それで、ネットにドラマまで造ったんやからね」
郷野真一「だけども、それが、ただのただれめってだけの眼帯の厨二に負けるんやからね」
(木村文乃が眼帯をしたまま苦笑いをしつつ)
浪速一子「でも、物は言いようで、御厨静琉は最後には、勝ったんやからね」
郷野真一「いやいや――リバースをどんなに使った相手を倒したところであとが大変や言うてんね」
浪速一子「あー、せやろかね」
郷野真一「わたしの眼帯が世界を救った言っても、そんなんただの厨二アピールやろうね」
浪速一子「言われてみれば、うちのおかんも似たようなことを言ってたけれどもね」
郷野真一「そうそう、うちのおかんやって似たようなことを言ってたけれどもね」
浪速一子「仲間やね」
(ハハと笑う真一と一子に対して、涙を流す黒島結菜)
郷野真一「おっ――SPECサーガ完結篇のグッズやね」
浪速一子「御厨静琉の眼帯だけって寂しくないってねぇお姉ちゃんね」
(そう言いながらもふたりは眼帯を付けて)
(これはInstagramにupしますからというテレビ局局員)