以前の無線通信は速度や品質の問題で使用する際に多少の不自由がありました。しかし、Wi-Fiの技術も向上し、快適な無線環境を構築することができるようになりました。いまやお茶の間に浸透したWi-Fiですが、Wi-Fiを導入する企業も増えており、その利便性も注目されています。

そこで今回は、Wi-Fiと無線LANの違いにスポットを当ててそれぞれの違いを解説していきます。両者を比較しWi-Fiや無線LANに対する知識が深まれば、社内に導入するメリットも見えてくるでしょう。

Wi-Fiと無線LANの違い… 認知度はどれくらい?

Wi-Fiと無線LANにはどのような違いがあるのでしょうか?世間の認知度はどのくらいあるのか、100名の男女に聞いてみました。

【質問】
Wi-Fiと無線LANの違いを知っていますか?

【回答結果】
知っている:34
知らない:66

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 - 29 30 - 39 40 - 49 50 - 59 60 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者
調査期間:2017年07月11日~2017年07月18日
有効回答数:100サンプル

職場のWi-Fi環境整備は進んでいる?

■Wi-Fiと無線LANの違いは意外と知られていない?
アンケートの結果、100人中66人は「知らない」と回答しました。

・なんとなく「違うんだろうな」とは思っていますが、具体的に説明しろと言われるとできないです。(20代/派遣社員/女性)

・よくわかりません。ほとんど一緒だと思っていました。(50代/正社員/男性)

Wi-Fiも無線LANもどのような仕組みなのか、よくわからないという人が大多数でした。それでは「知っている」と回答した人のコメントを見てみましょう。

・無線LANとはケーブルがなくてもインターネットに接続できるシステムのことで、Wi-Fiとは無線LANネットワークの中の、ひとつのシステムになります。(40代/正社員/男性)

知っていると回答した人は両者の違いを簡潔に説明できるケースが多く、実際に気になってインターネットで調べたことがあるという人もいました。

知っている人のなかには、仕事で聞かれることがあるという人もいました。逆に知らない人は、普段Wi-Fiがどういうものかをあまり意識せずに使っているように見受けられました。Wi-Fi自体の認知度は高いものの、その内容についてはわからないという人が多いようです。

まずは基本から!Wi-Fiと無線LANの違いを知ろう!

無線とは電波を利用して通信する技術のことで、LANとは施設内の通信デバイスをつなぐ通信網、コンピューターネットワークのことを指します。無線LANとはLANを電波でつなぐ技術のことで、LANケーブルの代わりに無線を使用します。無線に関する規格は電波法によって定められており、無線LANによる通信もこの電波法を守ったうえで行われなければなりません。

これに対してWi-Fiですが、無線LAN技術のように使われていることが散見されますが、実は誤用です。というのは、無線LAN技術の規格自体はIEEEというアメリカの電子学会が国際標準規格をIEEE802.11という規格名で策定しています。

世の中に無線LAN技術を採用した製品が出たばかりの頃は、製品間の相互接続が保証されておらず、うまく通信しないことが多くありました。そのため、Wi-Fi Allianceという団体が異なるデバイス間で問題なく無線通信できることを試験し、それを証明するものとしてWi-Fiマークが使われました。そのマークが一般化し、Wi-Fiイコール無線LAN技術のように使われています。

じゃあ無線LANの種類を知ろう!

無線LANにはさまざまな通信方式があり、Wi-Fiもそのひとつです。アンケートでは「無線LANとWi-Fiを同じだと思っていた」というコメントが複数ありましたが、両方とも電波を使った通信技術であり、大まかな意味では間違いではありません。まずはラジオやテレビなどの無線通信の一種として無線LANがあり、その無線LANの一種としてWi-Fiが存在しています。

無線LANにはほかにもBluetoothや超高域無線のUltra Widebandなどがあり、それぞれ規格が違います。それぞれの規格で、変調方式や周波数帯、チャンネル幅などが異なります。

Wi-Fiの利用で仕事はもっとスムーズに!

社内のネットワーク構築は規模が大きいほど複雑になりやすいものです。特に有線LANの場合は構築までに時間とコストがかかり、社内事情によっては思ったようなネットワークを築けないケースもあるでしょう。その点Wi-Fiであれば、有線LANほど構築に時間がかからずコストも削減できます。また、会議やプレゼンなどで社内を移動する際もノートパソコンやタブレットなどを自由に持ち運ぶことができ、フリーデスクオフィスなどにも向いています。プリンターやFAXなどのOA機器をパソコンはもちろんスマートフォンからも操作することが可能です。

一方で、有線LANに比べてWi-Fiは通信が不安定だという声もあります。確かにそのような時代もありましたが、Wi-Fiの技術が向上し、高機能なWi-Fiルーターを選ぶほか、オフィス内での設置場所をきちんと選定すれば、有線にも劣らない高速通信を実現できます。セキュリティ面でも強固なタイプのWi-Fiルーターがありますので、うまくWi-Fi環境を整備することで社内業務の効率化に大変役立ちます。

まとめ

無線LANの一種であるWi-Fiは、家庭での利用にとどまらず、社内のネットワーク環境構築にも利用できる便利なシステムです。特に予算の関係で思うようなネットワークを築くことができていない企業にとっては、ぜひ活用したい技術でしょう。

法人向けのWi-Fi環境を提供しているサービス会社も複数存在します。会社によってさまざまなサービスを提供していますので、ぜひ自社にあったWi-Fiサービスを探してみてください。

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