無線環境の整備が進んだことで、今や一般的となっている「Wi-Fi」。本資料では、Wi-Fiの導入を検討されている方、Wi-Fiの遅延でお悩みの方、無線環境の見直しを検討されている方向けに、遅延が起こりうる原因を整理し、それぞれの解消方法を解説しています。
2020.09.14
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ITコラム
携帯電話を利用する際に主要になるのが、3Gや4Gなどの携帯電話回線です。しかし、その利便性から、Wi-Fiによるデータ通信を利用する人も多くいます。屋外・屋内を問わず、使用可能なWi-Fiはとても身近な存在となりました。しかし、Wi-Fiの意味をきちんと知ったうえで使っている人は、そこまで多くはないようです。
情報システム担当であれば、Wi-Fiの正しい意味について知っておきたいもの。今回はWi-Fiとはどのような技術なのか、その概要や仕組み、職場で活用する際のポイントなどを紹介していきます。
Wi-Fiとは無線LANのひとつで、LANケーブルがなくても無線で通信を行うことができる技術です。Wi-Fiの規格はIEEE 802.11で、IEEE(アイトリプルイー)という米国電気電子学会によって策定されています。Wi-Fi Allianceというアメリカの団体が2000年始め頃から普及促進しWi-Fiブランドとして認知されはじめ、モバイルデバイスの普及とともに今では当たり前のように使われる技術になりました。
IEEE 802.11の規格はさらに細分化され、主流なタイプは6種類にわけられます。最初に製品化された規格は2.4GHz帯の11bで、他には11a、11g、11n、11ac、11adがあり、通信速度や容量など通信品質の向上を目指して改良されてきました。有線LANと比べると遅いと言われているものの、有線LANを超える通信速度が実現する時代も近いと言われています。
職場にはパソコンやプリンター、FAX、営業用のスマートフォンなど、さまざまな電子機器があります。これらの機器をWi-Fiでつなぐことで、さまざまなメリットを享受できます。たとえば、プリンターとスマートフォンを連携することで、スマートフォンで撮影した画像を簡単にプリントアウトすることが可能です。
ネットワークを構築するのにLANケーブルが必要なくなるので、束になったケーブルとの格闘もなくなるでしょう。来客があったときにはきれいなオフィスで迎えることができますし、つまずいて転倒するなどのリスクもなくなります。
また、一般的に有線LANでネットワーク構築するよりも、Wi-Fiのほうが導入コストはかかりません。設置するための工事をする手間はなく、契約して設定が終わればすぐに利用可能です。導入までのコストと時間がかからないというのは、企業にとって魅力のひとつではないでしょうか。
Wi-Fi環境を整える前に、既存の電波状況や配線方法、Wi-Fiルーターを設置するための場所を考える必要があります。オフィスの形や面積によっては、オフィス全体のレイアウトを変える必要があるでしょう。
Wi-Fiの電波は通常、Wi-Fiルーターを中心として円形に広がります。そのため社内に導入する際は、なるべくオフィスの真ん中に設置するようにします。子機の台数が多くオフィス面積が広い場合は、アクセスポイントとなる親機は複数台設置することになるでしょう。その場合は、それぞれのエリアの中心ポイントに設置するのが一般的です。壁際や部屋の隅に置くと電波が届きにくく、デスクの場所によっては通信の質が落ちるケースがありますので注意が必要です。
また、給湯器のそばやBluetoothを使用する機会がある場合、Wi-Fi規格の種類によっては電波干渉する可能性が出てきます。電波干渉は通信品質を著しく落とす原因となりますので、最初の設計段階で考慮に入れておくべきでしょう。。
Wi-Fiは便利な反面、デメリットも存在します。もっとも注意したいのは電波状況とセキュリティ対策です。Wi-Fiが商品化された頃と比べて驚くほどの進化を見せているとは言え、有線LANと比べると電波の安定性は若干落ちます。特にWi-Fi規格やWi-Fiルーターの設置場所によって電波が安定しないケースがあるため、設置前の設計はよく考えて行いましょう。もしどうしても電波が安定しないようであれば、中継器を設置することで電波の安定性を改善させることが可能です。
セキュリティ対策では、ウィルス対策ソフトの導入はもちろんのこと、パスワードは複雑なものにして離職者が出た場合はその都度変更するようにします。社員のセキュリティ対策に関する認識を向上させることもとても重要です。一人ひとりの情報リテラシーを高めて、情報漏えいや情報改ざんなどのリスクを少しでも下げる努力をしましょう。
ここでは、100人の社会人を対象に、Wi-Fiを利用して便利だと思った瞬間について聞いてみました。
・スマホをLTEで利用していて、通信を使いすぎて利用制限になってしまったので、Wi-Fiがあって良かったと思った。(30代/正社員/男性)
・動画を観る時など容量の大きい接続をする時はWi-Fiがあって良かったと思います。(40代/男性/正社員)
・ネットワーク接続が簡単なこととケーブルが不要になることです。(40代/パート・アルバイト/男性)
・会議で、持ち込んだノートパソコンから、メールソフトや共用フォルダにアクセスして、必要な資料をすぐに出せた時に便利だと感じました。(30代/正社員/男性)
・スマホの通信料をおさえられること。(30代/正社員/女性) 【質問】
Wi-Fiがあって良かったと思った瞬間を教えてください
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 - 29 30 - 39 40 - 49 50 - 59 60 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者 調査期間:2017年07月11日~2017年07月18日
有効回答数:100サンプル
自宅で利用している際の利便性について言及しているコメントが多く見受けられましたが、なかには仕事で便利に利用できたという内容もありました。Wi-Fiの利用制限のほか、動画など容量の大きいデータの通信でもスムーズ、定額なので料金を気にすることなく使えるなどの意見も多く見られました。どの回答もWi-Fiの便利さを感じている内容で、さまざまなシチュエーションで使用できるのが大きなメリットだと言えそうです。
Wi-Fiは、うまく職場環境に取り込むことができれば業務の効率化に役立てられます。社内業務を効率良くこなせれば、それだけ売上に貢献することも可能です。それにはWi-Fiの意味についてよく理解しておくことが大切です。メリットとデメリットをしっかりと把握してことで、実際導入する際にそのデメリットをカバーすることができます。
オフィスWi Fi の改善で業務効率 UP 遅延の原因と解消方法
無線環境の整備が進んだことで、今や一般的となっている「Wi-Fi」。本資料では、Wi-Fiの導入を検討されている方、Wi-Fiの遅延でお悩みの方、無線環境の見直しを検討されている方向けに、遅延が起こりうる原因を整理し、それぞれの解消方法を解説しています。
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