コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスに
関する基本的な考え方
キユーピーグループでは、コーポレート・ガバナンスについて、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みと定義し、「グループ規範」を遵守するとともに、次の基本方針に沿って、適切で効果的な体制の整備および充実に継続的に取り組んでいます。なお、当社のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な枠組みおよび考え方を「コーポレートガバナンス・ガイドライン」として定めています。
コーポレート・ガバナンス体制の整備・充実に関する基本方針
- 1.株主の権利を尊重し、平等性を確保する。
- 2.お客様、従業員、お取引先、株主・投資家、地域社会等、様々なステークホルダーの立場や権利等を尊重し、適切な協働関係を構築する。
- 3.会社情報を適切に開示し、透明性を確保する。
- 4.コーポレート・ガバナンス体制を構成する各組織が連携する仕組みを構築する。
- 5.中長期的な利益の実現を期待する株主との間で建設的な対話を行う。
コーポレート・ガバナンス体制
経営・監視
概要(2021年2月26日現在)
組織形態 | 監査役(監査役会)設置会社 |
---|---|
取締役の人数 | 9名(うち、社外取締役3名) |
監査役の人数 | 5名(うち、社外監査役3名) |
独立役員の人数 | 6名 |
任意の委員会の設置状況 | 指名・報酬委員会 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
社外取締役および社外監査役
経営監視機能の客観性・中立性を確保するとともに、会社から独立した立場で、豊富な知識や経験を活かして経営全般に対する助言、意見をいただくため、以下の6名を選任しています。
社外取締役および社外監査役の6名は、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員です。
社外役員の独立性基準については、コーポレートガバナンス・ガイドラインをご覧ください。
社外取締役 | 内田 和成 | 漆 紫穂子 |
---|---|---|
選任理由 | 企業経営コンサルタントとしての長年の経験があり、企業経営に関する高度な専門知識および幅広い見識を有するものであり、また当社との間に特別の利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 | 教育者としての豊富な経験に加え、経営者としての見識を有するものであり、また当社との間に特別の利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 |
重要な兼職の状況 | 早稲田大学商学学術院 教授、 ライオン株式会社 社外取締役、 ブラザー工業株式会社 社外取締役 |
学校法人品川女子学院 理事長、 教育再生実行会議(内閣府)委員、 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 社外取締役、 日新火災海上保険株式会社 社外取締役 |
取締役会出席状況 | 10/11回 | 10/11回 |
社外取締役 | 柏木 斉 | |
---|---|---|
選任理由 | 事業会社の経営者としての豊富な経験と高い見識を有するものであり、また当社との間に特別の利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 | |
重要な兼職の状況 | 株式会社アシックス 社外取締役、 株式会社松屋 社外取締役、 株式会社TBSホールディングス 社外取締役 |
|
取締役会出席状況 | - |
社外監査役 | 武石 惠美子 | 寺脇 一峰 |
---|---|---|
選任理由 | 行政分野における経験に加え、人事制度・ 労働政策に関する幅広い見識を有するものであり、また当社との間に特別の利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 | 法律家としての専門知識および幅広い見識を有するものであり、また当社との間に特別の利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 |
重要な兼職の状況 | 法政大学キャリアデザイン学部 教授、 東京海上日動火災保険株式会社 社外監査役 |
弁護士、 株式会社商工組合中央金庫 社外監査役、 芝浦機械株式会社 社外取締役、 鹿島建設株式会社 社外監査役 |
取締役会出席状況 | 11/11回 | 11/11回 |
監査役会出席状況 | 12/12回 | 12/12回 |
社外監査役 | 熊平 美香 | |
---|---|---|
選任理由 | 海外を含む事業会社の経営経験があることに加え、企業変革やリーダーシップ開発についての知見を有するものであり、また当社との間に特別な利害関係はなく、独立役員として適任であるため。 | |
重要な兼職の状況 | 株式会社エイテッククマヒラ 代表取締役、 一般財団法人クマヒラセキュリティ財団 代表理事、 昭和女子大学ダイバーシティ推進機構キャリアカレッジ学院長、 一般社団法人21世紀学び研究所 代表理事、 日鍛バルブ株式会社 社外取締役 |
|
取締役会出席状況 | 8/9回(監査役就任後) | |
監査役会出席状況 | 8/9回(監査役就任後) |
取締役の実効性評価
当社では、取締役会において、取締役会の実効性について第三者の視点も含めた分析・評価を行い、その結果を踏まえて取締役会の改善に取り組んでいます。
指名・報酬委員会
取締役会の構成や取締役などの指名、報酬のあり方などに関する客観性と妥当性、透明性を高め、ひいては当社グループの中長期的な成長と企業価値の向上につなげるため、取締役会の諮問機関として設置しています。
構成
5名以上の委員(当社の取締役または監査役に限る。)で構成され、委員の半数以上は独立性基準を満たした社外役員と定めています。また、社外取締役の委員の中から選定される委員長が指名・報酬委員会の議長を務めています。
<委員一覧(2021年2月26日現在)>
社外取締役 | 内田 和成(委員長) |
---|---|
社外取締役 | 漆 紫穂子 |
社外取締役 | 柏木 斉 |
社外監査役 | 寺脇 一峰 |
取締役会長 | 中島 周 |
代表取締役 社長執行役員 |
長南 収 |
取締役 常務執行役員 |
井上 伸雄 |
委員会の役割
以下の事項について審議し、必要に応じて決議を行います。
- (1)経営組織の形態および取締役会の人員構成
- (2)取締役、監査役および執行役員の選解任基準
- (3)取締役および監査役の各候補者の選出
- (4)取締役および執行役員の評価基準
- (5)取締役および執行役員の報酬制度の基本設計
- (6)その他、当社グループの企業統治に関する事項で、指名・報酬委員会が必要と認めたもの
役員および執行役員の選解任基準、報酬の決定方針については、コーポレートガバナンス・ガイドラインをご覧ください。
業務執行
経営アドバイザリーボード
当社代表取締役 社長執行役員の諮問機関として設置しています。社外委員として有識者5名と当社の代表取締役 社長執行役員に加え、議題に応じてほかの取締役などが参加しています。定例会を年間で2回開催し、必要がある場合は随時行います。
当社グループの健全性、公正性、透明性を維持、向上させるための助言・提言を受け、意思決定に反映させています。
内部統制・リスク管理
リスクマネジメント委員会
当社では、リスクマネジメント基本規程において当社のリスク管理を体系的に定め、個々のリスクを各担当部門が継続的に監視するとともに、全社的なリスクに関しては、リスクマネジメント担当取締役を委員長とするリスクマネジメント委員会(社会・環境関係の一部のリスクは、サステナビリティ担当取締役を委員長とするサステナビリティ委員会)で情報を共有し、そのリスクの評価、優先順位および対応策などを総括的に管理しており、その活動状況については当該担当取締役から取締役会および監査役会へ報告されています。なお、リスクマネジメント委員会のメンバーには主要子会社の代表者が含まれているほか、子会社の経営リスクについては、各社から当社の担当取締役へ随時報告が行われています。
コンプライアンス委員会
コンプライアンス担当取締役にコンプライアンス委員会を統括させ、これにより全社横断的なコンプライアンス体制の整備および問題点の把握に努めるとともに、同委員会を中心にコンプライアンス推進に関する企画、啓発および教育などを行います。コンプライアンス担当取締役は、かかる活動を定期的に取締役会に報告しています。
ヘルプライン
公益通報者保護制度に対応した内部通報体制として、通報窓口の情報受領者に第三者機関や社外の弁護士を含む「ヘルプライン」を設置しています。情報受領者から報告を受けたコンプライアンス調査会が事実関係を調査し、違反行為があれば、再発防止策を担当部門と協議のうえ決定し、処分結果を含めて社内に公表するとともに、全社的に再発防止策を実施します。
情報推進委員会
情報セキュリティに関しては、会社情報取扱規程、個人情報保護基本規程およびそれらに関する各管理マニュアルを制定し、これらに従って情報の保存・管理を行っています。また、情報推進委員会(委員長はIT・業務改革推進担当の執行役員またはその指名を受けた者)を中心に、情報管理に係る従業員教育や各規程などの運用状況の検証、各規程などの見直しを行っています。
内部監査室
内部監査室は年間監査計画に従って、また代表取締役 社長執行役員、内部監査室担当取締役または監査役からの要請に基づき、当社グループの組織活動が法令や社内規則、経営方針に則って適正かつ効率よく実施されているかを監査しています。また、必要に応じて、監査役および会計監査人と情報交換を行うなど連携を図っています。なお、内部監査の活動においては、品質・環境・安全・労務などに関する自主監査スタッフとも適宜連携を取っています。
サステナビリティ委員会
サステナビリティの実現に向けた重点課題(特に環境面)および目標の決定と取り組みの推進を主な役割として、2020年度に新設し、活動を開始しています。社会・環境関係の一部の全社的リスクについては、サステナビリティ委員会が総括的に管理します。
グループガバナンス委員会
適切なグループガバナンスの構築に関する方針の策定、重点課題の決定および取り組みの推進を主な役割として、2020年度に新設し、活動を開始しています。