8月28日
4人部屋の他の3人が続けて退院。大部屋の個室化だ。
ALT高止まり。よって今週退院の話はおじゃんに。
咳、痰もないが息が切れることがある。動けばの話。
酸素濃度は95~97%で安定。
ナースコールの返事がよく聞こえない。耳までいかれたのか。
冷静になりボリュームを見るとミュートされていた。
そら聞こえないっすよ。
8月29日
明け方から急に熱が高くなる。38℃台である。39℃台目前でカロナールを飲ませてもらい、いったん36℃台まで下がる。
ダウンの時の心地よさがるから救われる。
ツイッターでの執着続く。昭和のガキの話じゃあるまいし、聴き比べがどうの、アーテイストとしてどうの、昔の発言がどうの、相も変わらずええ年こいてばかじゃないのかと思う。
こっちは四捨五入したら還暦。そんなクソみたいな挑発にいちいち乗っかっている暇はない。そっちで勝手にでやっとれ。
輪をかけて高熱の発熱が再来してちょっと不穏な感じになっている。原因がわからなくてCT、レントゲン、採血、挙句には発熱しているときの血を取り培養してみるとのことだ。
頭痛がひどく咳、痰が再び止まらなくなる。発汗も尋常ではない。カロナールで熱を下げても3,4時間後にはもれなく上がってくる。
そんな状態でいちいちクソに返信していたがさすがに限界。
このままでは殺されると思い、ブロックすることにする。
夜間39.9度まで上がる。目が回りだす。咳が襲い掛かる。頭痛が終わらない。背中もいたい。特に右側。もう死んだほうが楽かもしれない。
どんよりと沈殿したこの空気。
まるでさんざん悪口を言い倒していた小田和正と、ひょんなことから対面する羽目になってしまったタモリの気持ちのようだ。
8月30日
38℃台の発熱をカロナールと氷枕で抑える作業の、ひたすらな繰り返し。
CTおよびレントゲン撮る、気管支がやられているとのこと。
さらに、なんと新たに右肺だけが再び真っ白になっているとのこと。半日で真っ白くなった様子。
ただこれはコロナの肺炎ではなく、コロナの肺炎で壊れた肺胞に、おそらく肺炎球菌が入ってしまったために起こる「普通の肺炎」の可能性が高いとのこと。
肺炎エンドレスループかいな。
いや、また厄介なことになってきたものだ。
ちょっと違うと思いつつも、厄介が執着してこういうことをしでかしやがったという憤懣やるかたない気分でいっぱいになった。
疫病神とはこのことか。お前など天罰を受けて死ねばよい。
うまく話せなかったり、話せたり。声が弱弱しいのが自分でもよくわかる。
今日で8月も終わる。普通なら退院していたはずなのに。
しかしネガティブにならないように、持ち込んだ吉田豪の著作を読み大笑いしてみる。NK細胞がすこしでもふえたかな?
ありがとう豪さん。またいつか万歩書店ですれ違いたいです。
今度は勇気を出してサインとエルボータッチを。
ふと自分の左腕を見た。しわくちゃでやせ細っている。