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音楽理論についての質問です。 メロディーをつくる際に、半音除く増一度はあまりいい響きにならないとありました。 半音除く増一度とはどういうことですか? 増一度=半音ではないのですか?

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回答(2件)

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「半音を除く増1度」はありません。 「半音を除く増音程の進行」なら文脈によっては意味が通じますね。 増音程のうち、増1度は半音なので除かれます。 半音程は近接音として当然使えます。 増2度、増3度、増4度、増5度、増6度の進行は、 「臨時記号がつく音からの進行」 または 「臨時記号がつく音への進行」 によって生まれます。 増音程にあたる音が出てくる、ってのは、裏を返せば「異名同音程に当たる音が短い時間で現れている」または「異名同音の記譜の煩雑さを避けた結果として増音程として記譜せざるを得ない」ということを意味するのですが、そのような状況では、必然的に(古典的・伝統的な調性音楽にとって)不自然な音の流れが生じている可能性が高くなります。 そういうことを雑な言葉で言い換えると「あまり良い響きにならない」ということにはなりますね。 例えばなんですが、cからd♯の増2度進行がみられたとき、「短3度のe♭ではなく、その異名同音であるd♯としてわざわざ記譜されなければならない(いくつかの)背景事情」ってのが、結果として不自然な音の流れの諸原因になっていることが多いのです。 注意すべきは、あくまでも増音程そのものの良し悪しというのではなくて、結果として増音程として記譜せざるを得ないような様々な状況の良し悪しのことを言ってるんですよね。 「増音程として記譜せざるを得ないような状況」のうち、 和声的短音階(のファ→ソ♯) ブルースの増9度 近代対斜 減和音の分散 みたいな例外的に許容されている例があるので、一概に増音程だからといってダメってのはないです。 増音程を生み出している状況がなんであるかによる、ということです。 何がNGで何がOKなのかは高度な知識が必要になってくるのでその都度確かめていく必要があり、少なくとも完全に理解するまでには、調号と臨時記号、音階の知識が大前提になります。 しかし、まだそこにすら至っていない初学者向けの説明だと「半音を除く増音程の進行は不自然な音の流れになるので(初学者のうちは)なるべく避けておいた方が思わぬ失敗を避けられる可能性が高い」というような文言になることが非常に多いんですよね。 五線譜の記法の何が便利かというと、五線譜の記法に忠実に従ってさえいれば、そうした状況が発生していることに上手く気付きやすくなるってメリットがあるからなんですよね。

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>メロディーをつくる際に、半音除く増一度はあまりいい響きにならないとありました。 どこにそう書かれてあったのでしょうか。 サイトならそのURLを貼り付けてください。 書籍ならその前後の文章と合わせて正確に引用して出典(著者・著作名)も付記してください。 そしたら趣旨が分かるかもしれません。 増一度=半音(半音階的半音)です。 ---------------- 【追記】 ちょっと横レス失礼します。 りんろんたさんの推測は合ってそうですが、 ド→レ♯→ミ や ド→ファ♯→ソ のように 後続進行が半音(短2度)になる場合の 先行進行の増1度以外の増音程は普通にOKですし、 例えば「Em→F→G→Am」で 「ミシラシ→ファシラシ→ソシラシ→ド~」の 「ファシラ」は (臨時記号なしの)増4度→長2度の進行になるけど 特に問題ないと思います(歌いづらさは否めませんが)。 やはり主さんは当該文言について補足した方が良いと思います。