視床下部から放出されるオキシトシンは人間関係を円滑にし他人への信頼を高める能力に関係しています。健全な家庭環境や社会環境が個人のオキシトシン分泌を高めます。そして高まったオキシトシン分泌がストレスに対する耐性や順応性を構築します。Oxytocin Review
『汝の隣人を愛することは、たわいのない事である。私はあなた方に言う。汝の敵を愛せよ。汝を迫害する者のために祈れ。』(新約聖書、マタイによる福音書)
どうしてイエスキリストはこんな過酷な事を大衆に要求したのでしょうか? 怒りや憎しみはオキシトシンの分泌を抑制します。一方、隣人であれ、敵であれ、他人を思いやり愛情や友情を培うことで、オキシトシン分泌が刺激されるのです。その高まったオキシトシン分泌が個人の自律神経のアンバランスを補正し、あなた自身の健康を維持する事ができるのです。
『愛』とは自己を犠牲にすることではありません。相手を愛することで、自分が健康になれるのです。その循環にオキシトシンが関わっています。他者を思いやる事によって、脳内のオキシトシン分泌が高まり、ストレスに打ち克てる強靭な身体になります。 Babygirija et al. 2010 Babygirija et al. 2012
『他人を幸せにしたければ、他人を思いやりなさい。自分が幸せになりたければ、他人を思いやりなさい。』(ダライラマ)
チベット仏教には『慈悲の瞑想』という瞑想方法があります。他人の幸せをひたすら祈り続けます。欧米の心理学者はこの『慈悲の瞑想』を応用し、Loving kindness meditation (LKM)という瞑想方法を確立しました。最近の研究報告はLKM が慢性の痛みに効果的であり、怒りや不安の軽減にも有効である事を強調しています。LKM-social 2008 他人の幸せを思う事が、結局は自分自身の癒しになっているのです。『情けは人の為ならずーー』
他者を思いやる事によって、まさにオキシトシン分泌が高まったためと、ドクター徳は推察します。このように心の平穏と身体の健康を同時に向上させるシステムが生体には備わっています。
虚無主義(ニヒリズム)に陥ったニーチェは『神は死んだ』と言いました。いいえ、違います。我々の人情と健康を担うオキシトシンは『内在する神』 として、視床下部に生き続けています。
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