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♪~
♪「ヤジロベエみたいな正しさだ」
♪「今この景色の全てが」
♪「笑ってくれるわけじゃないけど」
♪「それでもいい これは僕の旅」
♪「昨夜の雨の事なんか覚えていないようなお日様を」
♪「昨夜出来た水たまりが映して キラキラ キラキラ」
♪「息をしている」
♪「高く遠く広すぎる空の下」
♪「おはよう 僕は昨日からやってきたよ」
♪「失くせない記憶は傘のように」
♪「鞄の中で出番を待つ」
♪「手探りで今日を歩く今日の僕が」
♪「あの日見た虹を探すこの道を」
♪「疑ってしまう時は 教えるよ」
♪「あの時の心の色」
(内田)おはようございます。
ここからは 気象情報をお伝えします。
(モニター・内田)「今日は 全国的に晴れる所が多いでしょう。関東から西の地域では日中の気温が 25度以上…」。
(高村)あ~ スタジオ早いな。
ああ ごめんなさい ちゃんとお知らせするつもりだったんだけど…。
あと まだ決定じゃないから。内田君 スタジオに立たせて画面見てみようって話になって…。
(野坂)あの…内田君をキャスターにするんですか?高村さんの提案ですか? それとも 部長?
えっと…。(莉子)朝岡さんですよね。
朝岡さん 内田君をスカウトしてきたのもちろん彼が優秀っていうのもあるけどキャスターとして育ててもいいなって思ったからですよね。 最初から。
お宅の会社の人材育成プランについては私は 分からないけど…。
で 私は 降ろされるんですか?
焦らないで。
カメラテストして 部長の前でオーディションして それから…。
でも 採用されますよね。
そうね 思ったより 悪くないわね。
「東日本や西日本も外出の際に 傘は必要ないでしょう」。
だったら はっきり言ってください。
私みたいなのは手に人形つけて パタパタさせて明るい話題しゃべってればいいって。
大事な情報は 別の人間が伝えるからあなたは ニコニコ笑ってればいいってそういうことでしょ!?
やめなさい。 仕事に優劣つけてるならそれは失礼よ。
すみません。
それから 自分で 自分をおとしめるのもやめなさい。
もう そういう時代じゃない。
まあ 私も昔おんなじ理由で 番組降りたけどね。
ていうか 降ろされた。
私みたいなのはなんて 言っちゃ駄目よ。
誰よりも自分が あなた自身で実力で勝負できるって信じなさい。
信じられるくらいになりなさい。
あなたが闘う場所は 私が死守するから。
はい。
さてと 内田君 見てくるか。
彼 ああして見ると 結構 いいわよね。
♪~
(沢渡)いや あれは 莉子ちゃん…神野さん かわいそうでしょ。
[℡]お前 お気に入りだから肩入れしてんだろって誤解されるの承知で言ってますけどね。(朝岡)いや 神野さんには厳しすぎるかもなって思ってますよ。
う~ん…高村さんいてくれたからいいけどあれ いなかったら 立ち直れない…ああ…。
なるほどね。同じ悔しい思いをしてる大先輩がうまくフォローしてくれるだろうって計算済みか。
我々の世代も苦い思いはしていますからね。
とはいえ 神野さんが 昔と同じところで挫折をしていては 意味がない。
若い人たちには次のステージに行ってもらいたいんです。
次って何すか?(朝岡)例えば 神野さんなら明るさや 爽やかさだけが彼女の武器じゃない。
もっと彼女の真面目さや強さを自分で生かすべきだし見ている人たちもそういう彼女を求めるべきだ。
つまり かわいい かわいいってめでてる俺みたいなのが 一番駄目ってことか。
[℡]いや それもニーズだからいいんですけどね。
この試練は 神野さんにとってチャンスなんですよ。
お疲れさまです。お疲れさま。 ねえ ちょっと来て。
これ見て。
(野坂)土木担当の人に さっき映像もらったの。
これ うちの… 気仙沼の島の橋。そう。
ようやく 気仙沼の島と本土に橋が架かりました。
半世紀の悲願でした。
今日でしたね。
うちの会社 アドバイザー程度で結局 あんま深く関われなかったのが残念なんだけど…。
予報士として この橋に関われてたら最高だったんですけど…。
そうね。
この橋があったら すぐ島に行けてたのに。
(耕治)すいません ごめんなさい。島が…。
♪~
あっ 私 台風が来た日に生まれたんです。
島に橋がなくて 船で母を本土の病院に連れてってもらったんですけどもう 波がすごくて無事に生まれたのは 奇跡だってもう 島じゃ 1万回ぐらい この話聞かされてるんですけど…。
そうなんだ。はい。
いつかできるといいね お互い。
気象予報士として 地元に貢献できる仕事。
はい。
お父さん? ごめんね 急に。
どした 何かあったが?
ううん あの さっきね仕事の関係で見せてもらったの。
島に橋が架かった。
ああ。
♪~
これで もう 大丈夫だね。
ああ。
何かあっても いつでも島に行ける。
ああ。
よかった。
よがったな。
♪~
部長や 番組責任者とも話してスタジオの気象キャスターは 4月から…。
神野さんと内田君の2人体制でやることになりました。
ん?え?僕やるの?
2人…?
2人仲よく一緒にやるんじゃないわよ。
1日置きに担当するってこと。
まあ 番組は 週5だからどっちかが週3でどっちかが週2になるけど。
人気次第ってことか…。
それに先駆けて 来週から内田君にスタジオに入ってもらいます。
視聴者からの反応も知りたいし。 いい?
え… ああ。
頼んだわよ。
ちなみに 僕に 選択権はないんですかね?
異議申し立てなら 朝岡さんにして。ああ…。
(テレビ)「今日 お休みの神野さんに代わって気象情報をお伝えするのは内田さんです」。(内田)「おはようございます。気象予報士の内田 衛です」。
(明日美)お~ いいじゃん マモちゃん。
「なので あらゆる気象現象は風が起こしていると考えています。その辺りの角度… ん? 視点?すみません 視聴者の皆様に興味を持ってもらえるように頑張ります」。
惜しい…。
いや~ でも 育てたい。
育てたいわ~ この人。
あっ 私 こっちか…。
広い範囲で 花粉がよく飛びそうなので万全の対策をして お出かけください。
ああ もう! もうもう!
数字も 内田君の方が高いっていうのも悔しいけど何これ! 何で視聴者から応援メッセージとか殺到しちゃってんの?
飲みましょう。飲んで一緒に考えましょう。
あ~! もう!
こんな内田君の人気 爆上がりしてたら私なんか駄目じゃん!
あっ 神野さん それ!(悲鳴)
でもさ やっぱり 思うな。
視聴者には 見透かされてんのかなとか。
何をですか?
私には 何もない。
そんなことないですよ。気休めなら いいよ。
本当にハッピーに生きてきちゃったからな…。
そこそこチヤホヤもされてきたし。
いいじゃないですか。
高村さん 言ってたでしょ。
実力で勝負できるって信じなさい。
信じられるぐらいになりなさいって。
でも それって 自分には自分にしかできないことがあるって分かってることが大前提だよね。
それで 絶対やるって決めてる。
あなたは そうでしょ?
決めてます 多分。
それって やっぱり経験じゃないかと思うんだよね。
何て言うか…。
こんなこと 永浦さんに言っていいのか分かんないんだけど…。
遠慮しないで 言ってください。
傷ついた 経験。
そういうのがある人は やっぱり 強い。
私には ない。
ごめんなさい。
いいんです 謝らなくても。
ううん 永浦さんが経験したことはこんな次元で話していいことじゃないことは 分かってる。
こんな軽いもんじゃない。
(菜津)そうよ。 それは駄目よ。