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東京に出てきた百音は気象情報会社で働き始めテレビ局で気象報道に携わり車いすマラソンの鮫島さんを気象の面からサポートしたり…。
(百音)中継キャスター やらせてください。
中継キャスターにも挑戦しながらなんとか仕事にも慣れてきて気付けば…。
東京に来て 3年半がたちました。
永浦さん スタート地点の板倉さんからお電話です。ありがとう。
お疲れさまです。最新の風のデータ 確認しました。
おおむね予測どおりですね。
ほかに何か気になったことありますか?
今日は ずっとサポートを続けてきた鮫島さんのパラリンピック代表選考の日です。
鮫島さんが通過する時間には向かい風で コースに入ってくることはほぼ確実です。
ありがとうございました。(内田)いえ。
すごいいいお話 たくさん聞けました。ありがとうございます。
たくさんいい絵が撮れました。
すいません あの ここで写真1枚いいですか?
(内田)はい。スナップ写真 欲しいんで。
ああ いいですね。 ありがとうございます。
(シャッター音)
すごい。 風を感じます 何か…。
(莉子)何で気象予報士がファッション誌の取材 受けんのよ。
てか 何誌目よ?いや 会社の宣伝になるから受けろって朝岡さんが。 それに神野さんだっていっぱい依頼来てるでしょ?
全部断ってんの!私は そっち方面で売れたくないの!
莉子さん ごめん 外堀橋で待機中の佐々木さんからの電話 出てもらえる?
オーケー 出る。内田さん 第7地点の風もう一回 見てもいいですか?最終確認したくて…。了解。
わ~ 始まるね。
(朝岡)さて いよいよスタートですか。
朝岡さん いいとこで登場しますね。
朝まで風の予測が安定しなくて大変だったんですよ。
だって 鮫島さんに関してはもう 全部 君たちに任せてますから。
サポートは 万全でしょ?はい。
今日は 関東の南の海上の低気圧の影響で北東からの風が強いです。
気温も 昨日からの予測どおりさほど上がっていません。
気象条件は そろっています。 勝ちます。
♪~
♪「闇雲にでも信じたよ」
♪「きちんと前に進んでいるって」
♪「よく晴れた朝には時々」
♪「一人ぼっちにされちゃうから」
♪「ヤジロベエみたいな正しさだ」
♪「今この景色の全てが」
♪「笑ってくれるわけじゃないけど」
♪「それでもいい これは僕の旅」
♪「昨夜の雨の事なんか覚えていないようなお日様を」
♪「昨夜出来た水たまりが映して キラキラ キラキラ」
♪「息をしている」
♪「高く遠く広すぎる空の下」
♪「おはよう 僕は昨日からやってきたよ」
♪「失くせない記憶は傘のように」
♪「鞄の中で出番を待つ」
♪「手探りで今日を歩く今日の僕が」
♪「あの日見た虹を探すこの道を」
♪「疑ってしまう時は 教えるよ」
♪「あの時の心の色」
♪「いつか また会うよ」
♪「戻れないあの日の 七色」
野坂さん 野坂さん ちょっと見てもらいたいものあるんですけど今 いいですか?(野坂)はい。
えっ また新しいこと始めたんですか?
内田君が アプリ開発 得意なんでね。
それに乗っかってこんなものを作りました。
(野坂)チーム・ジェネレーターズ…。
メンバーを募って 全国各地からリアルタイムの気象情報を送ってもらうんです。 写真や動画で。
ああ あの テレビの視聴者からの動画投稿みたいな?
ああ そうそう。それの気象情報バージョン。
観測データとして捉えられる前に現地にいる人が 直接知らせてくれる情報の方が 早い場合もあります。
まあ 確かに。今 テスト運用しててメンバーも500人ぐらい集まってるんですけど…。はい。
今朝 送られてきたのはお天気に関する地域の言い伝えでした。これは これで 興味深いんですけどね。(野坂)へえ~。
「我が家に伝わる言い伝えを聞いてください!」。ふ~ん…。
(鮫島)こんにちは!ああ 鮫島さん。
モネちゃん!わ~! やりましたね!
ありがとう ありがとう ありがとう!
ついに パラリンピック代表おめでとうございます。
ホンマにありがとう!
でも うれしい反面そろそろ終わりが近づいてきたなあ。
終わり?うん。
私 来年 パラリンピック出たら引退しよ思てんねん。え…。
来年で 競技人生は終わり。
そやから そろそろ今後の人生 考えなあかん。
うん 何か 次は 人の役に立ちたいな。
えっ!?いや 驚きすぎやろ。いや…。
でも 私だって ずっと思ってます。誰かの役に立ちたいって。
そうや。 大人こそてれずに言ってかなあかんねん。
そういう熱い思いは。はい。
(笑い声)
(菜津)ごめんなさい 遅くなっちゃった。あっ おかえりなさい。
菜津さん!鮫島さ~ん! 本当におめでとう!
ありがとう! うれしいわあ!本当によかった!
ごちそう作るから 待っててね。ホンマ?
ありがとう。
あっ じゃあ 鮫島さん ここ。ここ どうぞ。
菜津さん すいません1人で買い物 行かしちゃって。
大丈夫よ 2人に会ったから。ん?
(内田)どうも~。あっ。あら。
鮫島さん!いや~!
日本代表 おめでとうございます!ありがとう!
(内田)スーちゃんも。
こんにちは~! あ~! 鮫島さん!みんな おるやん!
(2人)おめでとうございます!ありがとう! きれい!
ほら スーちゃんも。
(明日美)おめでとうございます。
どしたの? スーちゃん。
もう… 今さぁ マモちゃんとこに誰から電話来たと思う?
岩本絵里香さん。えっ。えっ 誰?
えっ 他局の気象予報士の? 売れっ子の?写真集 32万部の!?
雑誌の対談で 知り合ったんだってぇ。
んで 電話? いきなりぃ?
どういうこと?いや 向こうから 急に…。
もうさ モテオーラ出さないでよ中身 風オタクのくせに!
(莉子)スーちゃん 内田君のこと育て過ぎちゃったよね。
あ~ もう!ちょちょ ちょちょちょ…何を心配してるの? 意味が分からない。
僕は スーちゃん以外に興味ないよ?
おお…。 ここで言えちゃうとこが内田君だよね。(莉子)ですよね。
いや ちょっと… やめてよ みんなの前で恥ずかしいな!
もういいから… いいから鮫島さんの祝勝会 始めましょう。
すいません。ありがとう。
あっ じゃあ お花 一旦預かりましょう。
[℡]
電話…。
もしもし。
[℡](菅波)おはよう。
おはよう… おはようって…夜中の1時50分ですよ。
(菅波)そっちは 2時に起きるんだからいいでしょう。
うん まあ…。
先生は 今 帰ってきたんですか?
ああ… うん。 ここ数日ちょっと容体の安定しないおじいちゃんがいて…。
[℡]大丈夫ですか?結局 入院になった。
[℡]そう… 大変でしたね。いや…。
ああ 鮫島さん よかった。
鮫島さん本人の願いがかなったっていうのがもちろん一番うれしいんですけど会社としても次の仕事につながるかどうかの大事なレースだったから。
正直 ホッとした。
[℡]ん?
そっちの仕事 本当に楽しいんだね。え?
[℡]いや… 4年目なんて仕事面白くなる時期だからね。
先生 今まだ 家帰ってないでしょ。
え?
[℡]悔しくて 家 帰れないんでしょ。
お見通しか…。
ご家族が入院を選んだんならそれは それでいいんです。
[℡]先生 いつも そう言ってますよ?
何も言ってないのに よく分かるね。
声で もう 大体 分かります。
[℡]できるかぎりのことをやったんだからいいじゃないですか。
はい。
家帰って 寝てください。
私は 起きます。
はい。
あっ テレビで顔見ようかな 今日は。
いい… いいです 見なくて。
大して変わってないんで。
じゃあ おやすみ。はい おやすみなさい。
♪~
[℡]
もしもし。
来週 東京行きます。
え~ それってさ…。え~ 何 その顔。
え~ だって 来週 モネ 誕生日だよね?うん そうだけど。
24? だよね?うん。
まあ 今どき ちょっと早いか~。
あっ でも 先生は 31? 2?うん。はあ~。
莉子さん 気持ち悪い。
プロポーズされんじゃない?えっ プロ…。
いや…。ねえねえねえ 見て 見て この投稿。
朝岡さんが作ったアプリ。僕も 手伝ったんだけど…。
ああ 現地から気象情報 送ってもらうってやつ?
そう チーム・ジェネレーターズ。
山の中の写真?
これ 天気に本当に関係あるの?あるある。 ちょっと読んでみて。
え~っと… 「我が家に伝わる言い伝えを聞いてください!うちの裏山にはほとんど枯れた小川があるのですがその小川に たくさん水が流れ出したら麓の町の番場川が氾濫するという言い伝えが我が家にはあります」。
番場川って 長野県の?指定河川だよね?
う~ん… こんな ゆるふわな投稿ばっかでこのアプリ 本当に役に立つの?
まあ 現地の情報を集めた方が早いっていう発想は朝岡さんっぽいけどね。確かに。
(高村)本当 あの人 余計なことばっか。
(3人)お疲れさまです。お疲れさま。
朝岡さん 高村さんにも 何か?
またむちゃなこと 言ってきたのよ。
何のメールかと思ったら 企画書よ。
「気象バラエティーで15分の番組 作りませんか」だって。
え~ いいじゃないですか。そんな簡単な話じゃないのよ。
いろいろ新しいこと考えますね。
あっ 永浦さんも新事業 考えてるんでしょ?
社長プレゼン チャレンジするんだよね。
ああ…。そうなの!?うん。
(安西)はい 次の人。はい。
永浦です。 よろしくお願いします。はいはい 期待してますよ。
はい。
えっと… 今日 私がご提案する新事業のアイデアは…。
「あなたの町の気象予報士全国津々浦々計画」です。
(安西)津々浦々?はい。
津々浦々です。お願いします。
モネ あなた何を始めるの?