“食い倒れ”とは、食べすぎてお腹がいっぱいになり、倒れて動けなくなるという意味ではない。
飲食にお金を使いすぎて貧乏になることを意味する。
例えば、年収500万円あれば世間一般的な食生活を送られるはずだが、
毎日外食をしていれば、あっという間に給料がなくなる。
これが食い倒れである。
こうしたお金の使い方をしていれば、肥満になるのは不思議ではないが、
もともと食費を抑えているにもかかわらず、肥満になってしまう人がいる。
僕の周りを見ていても、不思議なことに富裕な人よりも、貧乏な人のほうが太っている確率が高い。
当初は理由がわからなかったのだが、今であればひとつ言えることがある。
なるべくお金をかけずに、カロリーを満たそうとしていることだ。
三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取しようと思えば、食品の数を増やさなくてはいけない。
多種多様な食材を揃えるとなると、食費は高くなってしまうのだ。
食費を抑えることを考えると、品目数を減らす必要性があるので、ここで栄養バランスが崩れる。
またカロリーを満たすことが目的の食生活だと、必然的に炭水化物の摂取量が多くなるのだ。
お金がなくなると……カップラーメンや菓子パン、スナック菓子が中心の食生活になる人はいるはず。
これらの食品の特徴は、炭水化物が多いことである。
炭水化物を摂り過ぎている人(ジャンクフードばかり食べている人)は肥満になりやすいのだ。
低炭水化物ダイエットがこれほど注目されるのは、炭水化物(糖質)が肥満を促進するとわかっているためだ。
余談
「何をやっても痩せない」と嘆いていた いとこ(従兄) が、低炭水化物ダイエットで25kg超の大幅減量を成功させた。
彼は医師の指導などは受けずに自己流の方法で行ったのだけど、無理な制限をして低血糖になったらしく、経験したことのない強烈なめまいと吐き気に襲われたとのこと。
自己流の低炭水化物ダイエットは、やり過ぎに注意である