渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

なぜこれか

2021年09月12日 | open


最大不人気だった33年前のカワサキ
KR-1に乗り、そして、なぜこの最大
人気だった旧車のゼファーなのか。
私がなぜそれらを選ぶのか。
それには意味がある。
KR-1だから乗るのであり、ゼファー
だから乗る。
カワサキの2ストのあだ花となった
KR-1。公には語れぬカワサキの悔
い歴史がある。
それを4ストZXRで一矢報いた。
社内トップへも秘匿した極秘開発で。
F3のレースの世界でもホンダ天下の
状況をひっくり返した。
だが、追い風は吹かなかった。
そして、ゼファーだ。
起死回生の渾身の一発だった。
排水の陣。
それがゼファー400だった。
「カワサキ」は生き残った。
下手すると、「カワサキ」は地球上
から消滅させられかけていたのだ。

だからKR-1とゼファーに乗る。
特攻霧散のKR-1と起死回生の魂の
ゼファーだからだ。
特にゼファーこそはカワサキを救っ
たクルマだ。
なにゆえこれに乗らんでか。
西風は魂の二輪車だ。
二輪開発者の魂と言い換えてもいい。
渾身。
それがカワサキゼファーなのである。

マシン単体で考えたら、ゼファーより
も素晴らしいマシンは世の中に多く
ある。
でも、これでなくては私は嫌なのだ。

一緒に走っている時、いつも信号で
止まるたびにタンクをポンポン、スッ
なでるように叩いている。
「おまえ、よく頑張ってくれてるな」
と。


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