渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

カワサキ ニューザッパー登場か?

2021年09月12日 | open









RETROVOLUTION - Will You Join ?

新車スクープ屋のヤングマシン。
新車予想はほぼ外さない。
大外しの現実ダダ滑りだったのは
ニュー刀で、あのミョウチクリン
な形状のために全く売れず、期待
していた人たちは更にカワサキの
Z900RSに流れたという現実。
他メーカーの人気車種撃墜のため
に出した隠し玉が滑って潜在ユー
ザーをその他社人気車種に獲られ
ていたら世話ない。
あの時、ヤングマシンの予想図は
非常に洗練されたカッコいい刀の
予想図だった。
しかし、登場したのはかつての
認可が下りないためにやむなく原
型を大きく崩した750刀の耕運機
ハンドルを見事に再現した物だっ
た。ダサすぎ。ハンスムート設計室
のセンスを踏みにじり。
しかも年若い開発者は「低いセパハ
ンにはせずにこのまま乗ってほしい」
公式コメント。ユーザーに乗り方
と手を加える事を拒否する押し付け
までして来た。
ニュー刀、全く売れなかった。
今、ニュー刀は不人気ナンバーワンで
新車価格が30万円近く下落している。
だが、安くしても売れずに在庫がか
なり残っている。カワサキZ900RS
とは別次元の別な意味での伝説を作
った。
メーカーへの忖度記事しか書かない
二輪モノカキの売文屋たちは、ニュ
ー刀についてヨイショ記事しか書い
ていなかった。例によって、という
やつだ。
唯一、宮崎敬一郎氏がぼそっと「刀
というネーミングでなくてもよかっ
たのではないか」とのみそっと書い
た。あとはほぼ猫も杓子もヨイショ
だ。
新しい車種が出ればどれもベタ褒め。
新しいタイヤが出ればどのメーカー
のどんなタイヤでも持ち上げヨイショ。
理由は明白。
はっきりと本当の事を書いたり言った
りしたら、次からレビューやレポート
の仕事の依頼が来ないからだ。
そういうズブズブの企業癒着の構造
の上に二輪モノカキたちは生きてい
る。そうした太鼓持ち売文によって
糊口をしのいでいるのである。
本当の真実の事をズバズバ言うと、
本間利彦さんのように業界から排除
する圧力が働くのが日本の自動車産
業の世界の政治的力学となっている。

それでも、四輪車の世界では、三本
和彦さんという最高のジャーナリス
トがいる。ドンズバとバシバシ本当
の所を突く。
人とものづくりの真実が見えない連
中は三本氏の辛口の批評に関して単
なるいちゃもんとしか映らないらし
い。さらに現代ではゴロニャンか
アンチかのステレオ脳のキモい連中
が「大衆」の多くを形成しているの
で、尚更三本氏のような文士は大衆
には受容れられにくい。
メーカーはシメシメだ。
そして、やりたい放題、勝手に作り
たい物を作る。クルマ作りの的を外
して。名車を開発した者さえ社内で
窓際に追いやる社内政治も使って。

二輪車では、最近の傾向として軸距
が短すぎる危ない車となっている事、
その危険なクルマ作りの傾向性を指
摘しているのは、私が知る限り本間
利彦氏ただ一人だ。大御所ネモケン
さえもそれを口に出して直裁には指
摘していない。絶対に二輪ライター
たちは感じ取っている筈なのに。
ま、そんなもん。

あんまし企業の製品というのは期待
しないほうがいいし、ましてや大本
営発表に洗脳されてたら自分のアイ
デンティティの未来はない。枯れ木
も山の賑わいの一人になってしまう。
二輪乗りは二輪を自分で乗るのだか
ら、自分自身の確固たる視点と定見
を待とう。

カワサキがある時期から大きく変わ
った。
これは歴史を俯瞰しているとよく判
る。
私は、カワサキの中に誰かとてつも
ない「仕掛人」が存在していると踏
んでいる。
カワサキのやり方だけは他社3社と
まるで違う。「昔から」ではない。
ある時からガラリと変わった。
絶対に誰かとんでもない切れ者が
カワサキ社内にいる。
そしてカワサキは、天下のホンダを
抜いて世界トップになった。
かつて二輪車部門を廃業するか検討
した不人気メーカー時代には想像も
つかない事が今現実に起きている。
黙って動かずにそのような現実は訪
れない。
誰か強力な仕掛人、時代を牽引して
時代を作った動力車が社内にいる筈
だ。
そして今、カワサキのクルマが面白
い。



この記事についてブログを書く
« もう一つの竜王山 〜大草氏... | トップ | 接地感 »