【代表理事】
西田公昭(にしだきみあき)
社会心理学者。現在、立正大学心理学部対人・社会心理学科教授。関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得後、1997年にマインド・コントロールをテーマにした論文で博士(社会学)。信念の形成や変化のメカニズムを主軸に、破壊的カルトの「マインド・コントロール」について実証研究を行い、内外の学会にて発表してきた。それらは日本社会心理学会研究優秀賞を1995年と2001年の2回、1999年日本心理学会研究奨励賞、2020年日本応用心理学会論文賞を受賞。なお、一連のオウム事件や統一協会などの多数の裁判において、法廷証人および鑑定人として幾度も召還された。日本グループ・ダイナミックス学会々長(2018-2021)、日本社会心理学会機関紙「社会心理学研究」元編集委員、消費者庁検討会委員や国際連合安全保障理事会テロ対策委員会実行委員会研究パートナーなどを歴任。
主著:「なぜ、人は操られ、支配されるのか」(さくら舎)、「マインド・コントロールとは何か」(紀伊国屋書店)、「信じるこころの科学:ビリーフ・システムとマインドコントロールの社会心理学」(サイエンス社)、「だましの手口:知らないと損する心の法則」(PHP新書)、「大学生のリスクマネジメント」(ナカニシヤ出版)、「親は何をするべきか:破壊的カルトのマインドコントロール」(いのちのことば社)、「カルトで傷ついたあなたへ」いのちのことば社、「カルトと若者」(ブレーン出版)、など。
【理事/事務局長】
太刀掛俊之(たちかけとしゆき)
1975年生まれ。大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター 教授。博士(人間科学)。専門領域は安全・安心に関わる予防啓発のあり方や人間要因の心理学的検討。複数の大学で学生や教職員を対象にしたカルト問題についての啓発講演などを行っている。
2019年6月、当会事務局長に就任。
【理事】 ※五十音順
久保内浩嗣(くぼうちひろつぐ)
1976年生まれ。東京大学法学部卒。弁護士(第二東京弁護士会、田村町総合法律事務所)。全国霊感商法対策弁護士連絡会所属。カルト被害者やカルト対策を講じる大学の代理人としての業務や相談業務を行っている。
斎藤指揮(さいとうしき)
埼玉県出身、東京都在住。
『ものみの塔(エホバの証人)』に27年間在籍後、就職を機に自然消滅。その後、脱『エホバの証人』のためのオフ会を主催し、当会(JSCPR)や各種メディアを通じて経験を語る。脱会者本人、脱会者の家族、脱会を希望している現役信者たちの相談やフォロー、また自助グループ等の活動に関わっている。2021/6/7付で、当会理事就任。
自殺防止電話相談委員。
鈴木正一(すずきしょういち)
1956年北海道生まれ。奈良県在住。天理教宗教事情調査研究会委員。
24年前に統一協会員の説得に関ったことから、天理教団内でカルト問題の啓蒙及び相談を行うことになる。現在は 教団内に限らずに広く啓蒙及び相談に関るようになった。
高杉葉子(たかすぎようこ)
静岡県出身、東京都在住。国際基督教大学卒、立教大学大学院修了(臨床心理学博士)。臨床心理士、公認心理師。
大学入学後まもなく世界基督教統一神霊協会(統一協会)に勧誘され、大学卒業3年後に脱会。その後、自助グループに長く関わり、現在は主に脱会者のサポートに携わっている。
「カルト脱会者における勧誘前と脱会後の認知変化に関する質的検討―家族関係と自己の心理的課題およびコミュニティとの関係について」(『コミュニティ心理学研究』 第20巻第1号,2016)、「カルト問題とコミュニティ―カルト脱会者における家族関係の認知変化」(日本コミュニティ心理学会研究委員会編『ワードマップ コミュニティ心理学 実践研究のための方法論』分担執筆 2019,新曜社)など。
滝本太郎(たきもとたろう)
1957年生まれ。早稲田大学法学部卒業。神奈川県職員を経て、1983年4月から市井の弁護士。89年11月4日未明、友人坂本堤弁護士と 妻都子さん、生後一歳二ヶ月の龍彦君が行方不明になり(1995年9月惨殺されていたことが判明)、同弁護士が闘っていた破壊的カルト集団オウム真理教と相対し脱会カウンセリング活動など、空中浮揚写真も撮る。同被害対策弁護団、94年5月9日(松本サリン事件の1ヶ月余り前)同教団から自動車にサリンをかけられたが、車内循環の空気だったため生存。95年3月の地下鉄サリンの後、オウム真理教脱会者に集まり「カナリヤの会」の窓口。
「マインドコントロールから逃れて」(共編著、恒友出版)1995年、「破防法とオウム」(共著、岩波ブックレット) 1996年「宗教トラブル110番」(共著、民事法研究会)1999年、「オウムをやめた私たち」(カナリヤの会編)2000年、「異議あり!奇跡の詩人-ドーマン法、FCの真実」(共編著、同時代社)2002年共編著
竹迫 之(たけさこいたる)
日本基督教団 白河教会 牧師、宮城学院女子大学 非常勤講師、社会福祉法人 堀川愛生園 監事。
1967年秋田県秋田市生まれ。高校3年生時に世界基督教統一神霊協会(いわゆる統一協会)に知らずに勧誘され入会、活動中の負傷を機に19歳で脱会。以後、統一協会をはじめとする「カルト」の問題に関わる中で牧師になった。現在、主に脱会当事者や2世脱会者の精神的ケアに関して研究中。
棚原正智(たなはらしょうち)
1961年生まれ。兵庫県在住。浄土真宗本願寺派(西本願寺)光輪寺
本願寺派布教使。
「カルトとマインドコントロール-伝道-」本願寺出版
HP坊さんの小箱
伴 麻子(ばんあさこ)
福岡県出身、東京都在住。
『ものみの塔(エホバの証人)』に14年間在籍、カウンセリングを受けて脱会した。その後『ものみの塔』関連書籍の編集・出版に携わる傍ら、各地のカルト対策セミナー等で経験を語る。被害者家族の相談や脱会者のフォロー、また自助グループ等の活動に関わっている。
1998年よりJDCC(現JSCPR)会員。 精神保健福祉士、団体職員。日本バプテスト教会連合・大野キリスト教会員。
平野 学(ひらのまなぶ)
臨床心理士、1954年、富山県高岡市生まれ。慶応義塾大学文学部及び大学院社会学研究科(修士)修了後、1981年、慶大医学部精神神経科に助手として入局。精神分析的視点を土台に心理療法・心理検査等に従事。1990年より、学生相談室カウンセラー。1994年よりカウンセリング関連での授業を慶大文学部で担当。
2019年より、東京・大塚に平野カウンセリングオフィスを開設。
尚、団体での仕事としては日本臨床心理士会理事、日本心理臨床学会監事、他。
カルト関連でのケース対応を土台に、大学の教職員や学生、学生相談関係者、公認心理師や臨床心理士等に、この領域について一層の理解と関心をもってもらうべく尽力している。
尚、妻はヨーガ教師(パドマ・ヨーガ・アシュラム)。
山口貴士(やまぐちたかし)
1976年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科前期博士課程修了(法学修士)。弁護士(東京弁護士会/State Bar of California(カリフォルニア州弁護士会))。リンク総合法律事務所所属。全国霊感商法対策弁護士連絡会メンバー。カルト被害者の代理人として活動し、また、カルト問題に関わる者に法的な助言、支援をすることに加えて、海外のカルト専門家や活動家との情報交換、交流に力を入れている。カルト予防、教育のために講義、講演も積極的に引き受けている。個人twitter @otakulawyer 個人ブログ弁護士山口貴士大いに語る
山本ゆかり(やまもとゆかり)
兵庫県生まれ。
自己啓発セミナー系、スピリチャル系団体ホームオブハート(現在は「ヒーリング」等の名称)の脱会者による「MASAYA、MARTHこと倉渕透グループ問題を考える会(旧「ホームオブハー トとToshi問題を考える会」代表。
翻訳出版物
『マインド・コントロールからの救出』(Steven Hassan著、中村周而・山本ゆかり訳、教文館、2007.10.25)
『カルト宗教 性的虐待と児童虐待はなぜ起きるのか』(紀藤正樹、山口貴士訳著、アスコム、2007.3.10)に収録の海外文献の共訳)
【監査】
本間直美(ほんまなおみ)
1991年統一協会を脱会。 札幌青春を返せ訴訟元原告(1992年~2003年)
【顧問】 ※五十音順
川島堅二(かわしまけんじ)
1958年生まれ。恵泉女学園大学元学長 。博士(文学)。日本基督教団正教師(牧師)。近著に『神学とキリスト教学』(共著)キリスト新聞社、『宗教と現代がわかる本2010』(共著)平凡社など。TwitterID:k_kawashima
日本脱カルト協会元理事、2020年12月より同顧問。
楠山泰道(くすやまたいどう)
1947年生まれ。立正大学仏教学部仏教学科卒。深愛幼稚園園長、大明寺住職(日蓮宗)。社会福祉法人立正福祉会家庭児童相談室本部相談室「青少年こころの相談室」室長、同上全国連絡協議会会長。
著書「法華経の輝き」(1984)、「マインドコントロールからの解放」(1996)高校教師という仕事がら、青少年の多くの問題に関わり、相談室を開設した。1985年、不登校・いじめ・非行問題・等相談を中心に、平均すると年間約20~30の相談をうけたことになる。又、日蓮宗の僧侶でもあることから、同宗門人が中心に活動している立正福祉会の相談室の認可をえて、現在に至っている。ここ数年、宗教問題の相談が増加し、いわゆるカルト教団の被害者の相談に関わることになる。現在毎日2~3件のペースで相談の依頼がある。
日本脱カルト協会元代表理事、2018年3月より同顧問。
櫻井義秀(さくらいよしひで)
1961年生まれ。宗教社会学者。北海道大学大学院文学研究科 社会システム科学講座 教授、タイ地域研究、家族・教育に関わる研究などhttp://www.hucc.hokudai.ac.jp/~n16260/ 。論文には、「日本における『カルト問題』の形態-宗教社会学的『カルト』研究の課題-」南山宗教文化研究所編『宗教と社会問題の間-カルト問題を考える-』青弓社 2002年、100-118頁。「『宗教被害』と人権・自己決定をめぐる問題-統一教会関連の裁判を中心に-」『現代社会学研究』15巻、2002年、63-81頁など多数。
日本脱カルト協会元理事、2020年12月より同顧問。