トランクカーゴを使いこなそう。知って得する収納術とおすすめの活用方法|家でも使えるアウトドアなモノ
フィールドを選ばない頑丈さや豊富なサイズ展開と洒脱なデザインで人気のトランクカーゴ。汎用性抜群の収納ボックスを使いこなす、おすすめの”ワザ”をご紹介します。
おしゃれでタフ。家でもキャンプでもマルチに使えるトランクカーゴが便利
トランクカーゴとは、簡単にいうとプラスチック性の収納ボックス。製造販売元の『リス』は、元々物流や輸送の際に使うコンテナなどの業務用製品も製造している企業です。トランクカーゴが頑丈で使いやすいのも納得ですね。ちなみに、トランクカーゴは『無印良品』や『ゴードン ミラー』など数々のブランドからも発売されていますが、実は製造販売元はすべて『リス』。サイズもデザインも基本的に同じ規格のモノなんです。
そんな丈夫で使い勝手の良いトランクカーゴですが、「スタンダード」と「スタッキング」の2種類あることをご存じでしょうか。違いは蓋の形状にあります。スタッキングタイプは蓋がフラットになっていて、重ねたときの安定感が抜群。メリットはそれだけでなく、キャンプシーンでちょっとした机代わりにもうってつけ。ということで、今回はスタッキングタイプにフォーカス。おすすめの使い方を紹介します。
キャンプ好きスタイリストも愛用中。トランクカーゴの活用法とおすすめアイテム
プロフィール:杉浦 優(すぎうらゆう):数多くの雑誌や広告、タレントのスタイリングを手掛ける売れっ子スタイリストで、メンズ、レディース問わず品のあるコーディネートに定評あり。暇さえあればキャンプに行くアウトドアの趣味が功を奏し、最近ではアウトドア関連の仕事も増えている。
前回に引き続き、スタイリストの杉浦さんにアイテムレコメンドを依頼。現在、自宅やキャンプで大小さまざまなトランクカーゴを愛用中とのこと。「家族でキャンプに行くときは70Lのトランクカーゴと、50Lのモノに必要な分のギアを入れて使っています。汚れてもプラスチックなのでお手入れも楽ですし、ちょっと雑に扱っても頑丈なので壊れる心配もナシ。本当に重宝しています。そして、特に気に入っているのがデザインです。オリーブやブラックといった男にとってたまらない無骨なカラーリングと、インダストリアルなデザイン。自宅のインテリアとも馴染みが良く、スタッキングしてまとめられるので収納グッズとしても非常に優秀なんですよね。しかもお財布にやさしいので、気兼ねなく買い足せる点もGOODです」。ということで、トランクカーゴのおすすめ活用術を教えていただきました。
▼アイテム1:『リス』TC-70S
シリーズ最大の70Lタイプは収納力も安定感もピカイチ
「この70Lタイプには、かさばるモノや大きめなギアを入れています。ウォータージャグやキャンプマット、タープ、あとチェアにランタン、やかん等がすべてこれ1つに収まるんです。正直、想像以上の収納力。使って以来すっかりハマってしまったアイテムです。大きいギア類を1つにまとめられるお陰で車に積み込む作業がかなり楽になりました。気をつけてほしいポイントは、自分が持てるキャパシティの分だけ入れること。容量が大きいので荷物は入るのですが、重すぎて腰を痛めた……なんてことにならないようにご注意を」。
「気温もようやく秋めいてきましたが、もう少しするとアウターが必要な時季になります。そう、衣替えのシーズンですね。クローゼットに掛けておくにも限りがあるし、ボリュームのあるダウンジャケットやボアフリース、ブランケットなどの収納って本当に困りますよね。そんなときも「TC-70S」があれば安心。大きめのアウター4~6着くらいであれば余裕で入りますし、圧縮袋を使えばもっとたくさん収納できます。ちなみに、秋のキャンプは夜寒くなるので、アウターを持っていくことをおすすめします」。
「「TC-70S」の外寸はW780×D390×H357mmあるので、このようにちょっとした机の代わりになるんです。まな板を敷いて食材を切ったり、あるいはコーヒーを作ったりできますよ。ソロキャンプくらいだったら正直机は必要なかったりするので、荷物は全部これ1つにまとめて、あとは車で行くだけっていうのもアリだと思います。急な天候変化もご覧の通り、びくともしないので本当に頼りになります」。
▼アイテム2:『リス』TC-50S
大きすぎず、小さすぎない。扱いやすさに優れる50Lタイプ
「自分が履く靴に関しては少数精鋭主義。なので我が家のシューズクローゼットもそれに合わせて小さめに設計して、その分玄関を広くしています。ですがスタイリストという仕事柄、私物のシューズをスタイリングで使うことも多々あり、そのために何足かストックしているのですが、到底クローゼットには収まりません。収納に困っていたところ、この「TC-50S」がぴったりだったんです。メンズサイズのシューズを立てて収納するにはちょうどいい高さですし、探している靴がひと目でわかります。防カビ剤と消臭剤を一緒に入れておくことをお忘れなく」。
「キャンプでご飯を作るのが大好きなので、キッチンギアを必ず持っていきます。その際に使うバーナーやカトラリー、お皿類なども「TC-50S」にまとめておくと便利。私が愛用中の『ソト』の2バーナーがぴったりハマるとわかったときはテンションがアガりました」。
「トランクカーゴをテーブル代わりに使っている最中に、中のモノを取り出したいときってありますよね。これはフラットタイプに共通することですが、蓋の上は平らで安定感抜群。蓋を持ち上げても、モノを落とさずに中身が取り出せます。
また、蓋をロックできるので、万が一トランクカーゴ倒してしまっても中身が溢れる心配はありません。こちらも全モデルの共通項ですね。ちなみにサイズはW600×D390×H357mmです」。
▼アイテム3:『リス』TC-50S LOW
デッドスペースの有効活用にも最適。人気サイズの薄型が登場
「先程の「TC-50S」は人気サイズということもあってか、高さを低くしたロータイプ「TC-50S LOW」があるんです。サイズはW600×D390×H240mmで、容量は30L。高さが低い分、写真のように、デッドスペースを有効活用できます。
まとめたいファッション小物や、本棚とは別に保管しておきたい本や漫画などを整理するために活用しています。「TC-50S」でも良いのですが、重ねて収納する本などは下に何が入っているのかわかりにくく、お目当てのモノを探すのに一苦労。これならタイトルも一目瞭然なのですぐに見つけられるんです」。
「帽子やネクタイなどファッション小物ってつい適当に置きがちで、いざ使おうと思ったときに見つからないんですよね。なのでまとめて整理してあとで見つけやすくしています。特に「TC-50S LOW」は、専用の仕切り板(別売り)があります。帽子、ネクタイ、折りたたみ傘といったジャンルの違うモノであっても整理整頓できるので重宝しています。
仕切り板は「TC-50S LOW」1つに対して最大で3枚まで取り付けができます。全部違うジャンルでも良いし、“ファッション小物”や”キャンプ用品”などとテーマを設けて整理しても良いですね」。
▼アイテム4:『リス』TC-30S
散らかりがちな小物類を整理するのに最適な30L
「こちらの「TC-30S」は散らかりやすい子供のおもちゃや、あまり見せたくない洗剤系のストック収納として使っています。子供のおもちゃって本当にすぐ散らかるんです。片付けたそばから新たなおもちゃで遊んでいますからね(笑)。だから我が家ではこの30Lタイプを子供部屋に置いていて、遊んでいないおもちゃを見つけたら、とりあえず突っ込むという作戦をとっています」。
洗剤系のストックがそのままの状態で洗面所に置いてあるのが気に食わず、良い収納箱を探していたところ、出会ったのがこのサイズです。まとめておけば確認作業も楽なので、買い忘れや無駄買いなども防げますよ。洗面所の角に収まる正方形に近い形(W400×D390×H357mm)なのも気に入っているポイント」。
「トランクカーゴがテーブル代わりに使えることはお伝えしてきた通り。「TC-30S」くらいの大きさになると、今度はサイドテーブルとして使えるようになります。チェアの近くに設置すれば、簡易的な飲み物置き場になるので、今流行りの“チェアリング”のお供にもおすすめですよ。
しかもこの「TC-30S」、2つ並べると「TC-70S」の上にぴったりとスタッキングできます。立ったまま荷物の出し入れができるので、腰を痛める心配もありませんね」。
▼アイテム5:『リス』TC-20S
シリーズ最小でも基本性能は同じ。何かと便利なコンパクトサイズ
「「TC-20S」はシリーズ最小の22Lタイプ。サイズはW392×D294×H357mmです。小さな隙間でも収納できるので、キッチンや玄関周りで重宝しています。玄関では来客用のスリッパや子供用のヘルメット、帽子などを収納していて、使わないときは蓋を閉めてスタッキングしておけば置き場所にも困りません。
キッチンの下には非常用にもなる水やカップラーメン、お菓子などを入れています。2Lボトルだとちょうど6本入るサイズ感で、見た目以上に収納力があります。取っ手が付いていて持ち運びやすいので、非常時にも役立つでしょう」。
「キャンプシーンではペグやハンマー、パラコード、グローブ、エプロンといったまとまりづらい小物類を入れて使っています。
駐車場からキャンプ場まで距離があるときはアウトドアワゴンに入れて移動するのが便利。写真のように、一般的なアウトドアワゴンのサイズであれば「TC-20S」と「TC-50S」がぴったり収納できてキャンプ場での作業効率が格段に上がりますよ」。
個性を出すならブランドロゴ入りのトランクカーゴが狙い目
▼アイテム6:『bpr ビームス』オリジナル トランクカーゴ
「最近キャンプ場でブランドロゴ入りのトランクカーゴをよく見かけます。他人のモノと差別化ができるので間違えて開けられてしまうなんてことがない。でもそんな実用的なことより、好きなブランドの名前が刻印されているって無条件でテンションがアガりますよね。なかでも『ビームス』のトランクカーゴは同ブランドらしい鮮やかなオレンジカラーがキャンプシーンで映えること間違いナシです。サイズ展開も豊富で、50L、30L、20Lの3種類をラインアップ。ちなみにこちらはスタンダードタイプなので、重ねたときの安定性はスタッキングタイプに劣るものの、基本的な使い方や性能は同じです」。
ただの収納ボックスにあらず。多種多様なスタイルにハマるトランクカーゴ
自宅で過ごす時間が多い今、部屋を美しく保つことは私たちにとって必須課題。「部屋は自分の心を映す鏡」といわれるように、部屋が散らかっていては何事も集中できません。そんなときはトランクカーゴを取り入れてみるのが吉。部屋の調度に左右されないシンプルなデザインと豊富なサイズ展開。耐荷重100kgの頑丈なプラスチック製の収納ボックスは、あらゆる面で頼りになります。もちろん、今回紹介した使い方はほんの一部。工夫次第でさまざまな使い方ができるアイテムなので、ぜひ自分なりに自由にアレンジしてみてください。
■問い合わせ先
リス株式会社
https://www.trunkcargo.jp
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※掲載の金額はすべて税込価格です
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Photo_Dai Yamamoto
Direction_Yu Sugiura

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