ドライブレコーダーがまたしても危険な“あおり運転”の一部始終をとらえていた。

9月3日午後4時ごろ、岐阜・大垣市内を車で走っていた20代女性は、走行中に異変を感じたという。

あおり運転を受けた女性「何かさ、私あおられとるよ。真後ろにおる。警察電話して、警察。警察電話して。無理やって」

真後ろから車間距離を詰める黒い車。

この車は対向車が走る中、追い越し禁止の黄色いセンターラインをはみ出しながら走行していた。

110番通報がつながるが...

あおり運転を受けた女性「すみません! あおられてます! あおられてます!」

警察「落ち着いてください、たたかれたりとか何か暴力をふるわれたりとかはありますか?」

警察はDVなど暴力事件か何かと勘違いしたようだ。

あおり運転を受けた女性「そういうのじゃなくて... きゃー! 無理! 無理! 無理! 無理! いやーどうしよう、ハザードたいて止まってる」

助手席の夫が通報する間も“あおり運転”を繰り返す車は、追い越し禁止の黄色のセンターラインをはみ出して追い越すと、無理やり前に割り込んできた。

しかも道の真ん中でハザードランプをつけて止まってしまう。

あおり運転を受けた女性「いや~どうしよう。ハザードたいて止まってる...」

その後、女性はパニックに陥りながらも、なんとか停車して、あおり運転の車をやりすごすことができた。

あおり運転を受けた女性「(あおり運転を)テレビで見てた時は、冷静になれば止まったりとか逃げたりできるんじゃないのって思ってたけど、いざ自分がなるとパニックになって」

女性はなぜあおり運転を受けることになったのか。

ドライブレコーダーには直前の様子も記録されており、女性が左側の車線から右折レーンに入ろうとした際、その手前のゼブラゾーン(導流帯)をまっすぐ走ってきたのが“あおり運転”をした車だった。

その黒い車の前に入った直後から始まり、約3分間続いたという執拗な“あおり運転”。

女性は1週間たった今も当時の恐怖がよみがえってくると話す。

あおり運転を受けた女性「無理やり入ったわけではなく、間隔もほどほどに空いてたので入ったんだけど、多分それが気に食わなかったのか...思い出しても手足が震えるんですよ。それがやっぱり怖くて...」

警察はドライブレコーダーの映像の提出を受け、事件として立件できるかを含め調べるとしている。