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2021年6月19日 (土)

【都市伝説】海外で噂!?幻のアニメ『さき さのばし』

外国の方から、このブログにメールが届きました。
翻訳のたどたどしい日本語で、どうやらグロい内容のアニメ(又は漫画)を探しているらしい。
“アメリカや他の国々ではこの失われたアニメを、何年も費やして必死に探している”というのですが、文面が既にオカルトで、はじめに読んだとき呪いのメールかと思いました。

書かれていた内容は
9人ぐらいの女の子が部屋に閉じ込められていて、それぞれが自殺し始める。
流しで溺れる子や頭を壁に打ち付ける子などがいて
血まみれの描写があった、ということです。ひえ~。

“そのアニメを見たと主張する人によると”と書かれていたので、たぶんメールの本人も映像を見たことがないのだろうと思います。


私はホラー好きですが、残虐やエログロ系はあんまり知らないので全く思いあたる作品がなく、
色々組み合わせて検索してみても、デスゲーム漫画やアニメは多いものの、9人ほどの女の子が自殺という条件に合致するものは見つけられませんでした。
しかし、Twitterで、“バスルームに閉じ込められた9人の女の子(略)グロ・アニメを御存知の方”と探している人を発見!

去年の11月のツイートで、勝手に引用していいのかわからないので結論だけいうと、どうやら存在しないアニメの噂話が肉付けされて広まったものということらしい。

そのツイートで出てきたキーワードでさらに検索してみると、日本語で「さきさのばしGo For A Punch」というタイトル画面のような画像があったり、#sakisanobashi #GoForAPunchというタグでは海外勢がキャラ絵を描いているのが沢山出てきました。
Twitterに貼られていた動画を一つ見てみましたが、日本語だけどイントネーションが日本人じゃない音声付きで、ストーリーもよくわからず不気味でした。
YouTubeにはsakisanobashiGo For A Punchを探す外国人の動画が多数。
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失われたアニメsakisanobashi Go For A Punchは2015年に海外のコミュニティサイト「4chan」で初めて話題になったらしい。
(YouTubeやTwitterの投稿を確認すると、2019年初頭から盛り上がり始めた?)
海外でも存在しないという説が優勢のようで、既に都市伝説として語られているみたいです。
元の投稿は自分が行ったと自称する人が現れたが証拠がなかったとか、そんな顛末が書かれているサイトもありました。

気味悪いので動画は一つしか見てませんが情報をさらっと見た感じでは

・タイトルが「さきさのばし Go For A Punch」
・1980年代後半から1990年代初頭の作品
・30分のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)
・バスルー厶(学校のトイレ)・洗面台のある部屋(閉じ込められる?)
・殺し合いだの自殺だので流血沙汰

この辺は基本情報として必ずくっついているようです。
ファンアート等の傾向を見ると

・白か金色の髪色で前髪ぱっつん姫カットの制服女子がメイン
・短い茶髪の制服女子
・裸ありのエログロホラー
・「将来の夢は?」という意味深な日本語が出て来る

意外と情報があるようで、グロい事があるというだけでなぜそうなったかという内容に関する情報が全くない。

【さきさのばし】
名前サキ苗字サノバシなんでしょうか。
群馬に佐野橋というのがあったので、日本の順序でサノバシ サキならまあまあ、無い名前とは言えないけど、
英語風の順序で名→苗字の「さきさのばし」と書くと、めちゃくちゃ語呂が悪いと思う。「先延ばし」みたい。日本人が読みにくい名前。

佐野橋という橋があるのは群馬の高崎市。高サキ市のサノバシではありますが地名や住所にはサノバシは入っておらず“上佐野町と佐野窪町を繋ぐ橋”だそうです。「佐野橋」のバス停はあるものの、高崎佐野橋とくっつけて表記されるわけではないので偶然か。

タイトル風のロゴ画面には「さき さのばし」と区切ってあるバージョンと「さきさのばし」と空白なしのものとがあったので、念のため別の区切りも想定してみると、
人名で、佐咲(さきさ)という苗字、咲沙(さきさ)という名前も存在するみたいです。(もしこの2人が結婚したら、さきささきささんが誕生するんですね……)
ちなみに、麻雀漫画の『咲-Saki-』の主人公は宮永 咲でした。

【Go For A Punch】
英語タイトルかサブタイトルのようなGo For A Punch。これは何だろう。
Punchは“殴る”のパンチ?
パンチに行く?
今から一緒に?殴りに行こうか?Yah?yahyahyahyahyahyah??
チャゲアスが思い浮かんでとてもホラーの雰囲気ではない。
穴あけパンチ的なパンチとか、何か別のスラングがあるのか。
文字を入れ替えると何かの意味が隠されているアナグラムかも!?何も思いつかないけど!

【キャラクター】
姫カットと茶髪の女子が主要キャラとして登場していて、9人もいない。
出てくる画像には上手なイラストもあるけど、本編映像として出てきているものが含まれているのかはよくわからず。
時折数人の女子のイラストにそれっぽい日本風の名前が振られたイラストもあるけどキャラも名前もバラバラ。
だいたいは姫カットの子がサキだけど、茶髪の方がサキの場合もあり。
90年代アニメ風の絵柄が多くて、他にも『地獄少女』『おさわり探偵小沢里奈』っぽいのがあったり、
どっかで見たけどわからない絵柄多数。

(それっぽいアマゾンの商品画像を貼ってるだけなので年代等は関係ありません)

絵柄もだけど、制服も描く人によって違う種類なので、アニメに詳しい人が見たら元にした作品がすぐ分かりそう。

私は残虐シーンがあるアニメだと『ひぐらしのなく頃に』ぐらいしか見てない(しかも途中までしか知らない)けど、ひぐらしもアニメになってるから外国で知られてるかな?雰囲気や髪色は違うけど梨花ちゃんとかイメージは近いかも。何回も死ぬ感じとかも。

私の大好物である、つのだじろうの『ハイスクミステリー学園七不思議』が結構出てきたのは笑いました。
あとはLainっぽい雰囲気のイラストも多い感じがします。色味や、茶髪で片側だけちょろ長い髪とか。
昔アニメ見たけどかっこよかったな〜。内容全然覚えてないけど!
外国人も好きそうだから真似してるのかな。


【舞台・シチュエーション】
経緯はわからないけど、惨劇の舞台はバスルーム。
そもそもバスルーム(トイレ)に9人っていうのも日本ぽくないかも。
学校のトイレとかの広めのトイレでも、9人も入ったら混雑しすぎてストーリー展開どころじゃないような。でかいサービスエリアとかのトイレだったら広いけど……。
トイレじゃなくて風呂の方の日本的用方のバスルームだったら銭湯や大浴場みたいに広いものもあるけど、それだと流し(洗面台?)で溺れるってのが不自然になる。
イラスト類を見ると、タイル張りの壁と洗面台が多く見受けられ、学校のトイレをイメージしているようでしたが、便器と洗面台付きの銭湯みたいなものもあった。

バスルーム、閉じ込め、自殺死体、どっかで見たことある気がしますね。
そうだ!映画のSAWだ!(駄洒落)
アニメじゃないし女の子9人とかも全然違うけど、舞台的にはこういう感じか……?

かなり広い“バスルーム”の想定、アメリカの人が思っているより日本の風呂トイレは狭いよ!ユニットバスとか見せてやりたい!と言いたいところですが、まあ、日本の現実世界が舞台とも限らないので何とも言えない。異世界、裏世界に行くのは日本じゃ日常ですからね。


【日本のものではない?】
メインのキャラクターデザインは日本のアニメっぽいけど、内容はアメリカ的エンタメスプラッタみたいだし、微妙に日本感覚からズレたセンスを端々に感じる。
昔OASISのライブで、オーロラビジョンに「ミドリ」とか「インターネット」とかいう(しかも角度が変で縦書きなのに字は横向きみたいな)謎のカタカナが表示される演出を見た時のような、日本語を使ってるけど日本人は関わっていない感覚。
日本で作られてたら、もっと印象的で精神をえぐるような鬱エピソードが盛り込まれてそう。

「4Chan」から話題になったようなので、その界隈で生まれた釣りとか、実際に同人ゲーム等を作ろうとしたけど構想段階で断念したとかそんな感じのオチなのかも。

90年代のアングラ日本アニメが出てきたという触れ込みなんでしょうけど、日本で90年代のアニメオタクだった人はまだ大勢が健在だろうから、もし実在するならすぐに知ってる人が出そうなもの。
日本の話では、2ちゃんねるで『手紙』というゲームをプレイした人が消える(書き込みが途絶える)という噂から実際にゲームのデータが出てきて、現在はプレイ動画もあるようなので、経緯は詳しく知らないけど、実際に存在した場合はスーファミ時代のデータのみの同人ノベルゲームでも探し出されるというのを思うとやっぱり厳しいかな。

ホラー作品の情報や体験談はよく見ていますが、ぱっと思いつくだけでも鬱ゲー『狂った果実』(1992年発売)や、OVAの「鉄棒に絡みつく髪」が収録された『学校の幽霊』(1995年~)など、怖い・グロい要素のあるものは古いものでもかなりの熱量で語り継がれているので、美少女が多く登場するエログロなら日本でももっと話題になってるはずだろうと思います。

エロ、グロ、胸クソな作品は、漫画アニメゲーム同人など膨大な数があるので、これに類似する作品が絶対ないとも言い切れませんが、
日本人でも探してる人が居るのに何の手がかりもないということは、やっぱりOVAとしては存在しない架空のものなんでしょうかね~。
当時のアニメ識者の方が居たら見解を聞いてみたい。
しかし、全部架空の話だとすると、日本でも耳馴染みのない「さのばし」ってどこから出てきたんですかね?


メールしてきた方にはこのようなぐだぐだ長文を英語に直しても伝わらなそうなので、どうやら都市伝説みたいですよと返信しておきました。
特に返信もないので、本人もたぶん分かってるけど日本人でホラー漫画をブログに載せてるような人ならもしかして!という思いだったんでしょうかねえ。
グロアニメは別に見たくないですが、こういう話が海外でもあるのか!とちょっとワクワクしてしまいました。
面白い話題をありがとう海外の人!

以下はどうでもいい雑談タイム。
調べている時に出てきたもので気になったのが、
“『sakisanobashi Go For A Punch』が架空のアニメなら『Ichiban no Tempura(一番の天ぷら)』を超える“”という文言。
一番の天ぷらというのはストップモーションアニメで“夕食に出されるのを免れた2つの天ぷらナゲットが、邪悪な「悪の中華鍋」から世界を救おうとするストーリーを描いたシリーズ”らしい。
なんで天ぷら!なんで中華鍋!
……カワイイ!モルカーの次これやれば?
このアニメは“インターネット普及以前東京の公共放送で深夜に放送されたが3話のみで打ち切られた”とされ、
オフエアテープをベータ版からVHSに転送しようとした人々が悲惨な死に方をしたという都市伝説があるらしい。急に怖い(笑)

この手の話、日本でも結構あったなあ!ドラえもんの「タレント」とか。
思い浮かぶのが昔ネットで話題になった『タクラーン村の少女』
パーティーをする海外の家族を映したビデオで、異様に手の長い女の子が笑いながら走り抜ける様子が映っていたというもの。
実際に見たという人も多くいましたが、映像が出てくることはなく、存在しないとか、別の動画とごっちゃになって見た気になっているとの説が濃厚。
今検索すると、それっぽい手の長い人型の画像が出てくるものの、この画像・動画が同時に出ての『タクラーン村の少女』だったらこんなに話題になることもないだろうというシロモノだったので、文章のみで書かれることにより個々の頭の中で作られる不気味映像の強さを感じますね。

これらはすべて各々の想像力で作られたものなのかどうなのか……。
「さきさのばしGo For A Punch」と天ぷらの情報があったら誰か教えて下さい!

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