♯628 幕別町・ニンジン編
いきなりですがニンジンクイズです♪
突然ですが問題!
ニンジンの植物としての仲間は、どれ?
①パクチー ②ゴボウ ③ダイコン。 根野菜だからダイコンかゴボウかな~? わざわざクイズにするくらいだから、実はパクチーかも?
答えは…パクチー!
セリ科に属していて、セロリやパセリなどとも仲間です。 どれも特有の香りがあって栄養たっぷり!
幕別町のニンジンに注目!
ということで今回は幕別町のニンジンに注目します!
森結有花アナウンサー
「北海道はニンジン生産量が日本一!
その中でも幕別町は道内有数のニンジン生産量を誇っています」
森崎博之リーダー 「うちもニンジンを作っていますが本当に大変なんですよ… 手のかかる作物だなあって思います」 森アナウンサー「では本日も宜しくお願いします」 森崎リーダー「おねがいしま~す」
収穫中のニンジン畑に来ました!
ということで、収穫真っ盛りのニンジン畑へ。
お二人にお話しをお聞きします
JA幕別町の谷山光一さんと生産者の松岡政宏さんに
幕別町のニンジン生産について教えて頂きます。
幕別町のニンジン収穫体制
畑を見渡すと4台も収穫機が稼働しています!
谷山さん「収穫作業はJA幕別町が請け負いという形で生産者と契約しています」 リーダー&森アナ「へええええ」 谷山さん「なのでこれだけの台数を確保して一気に収穫している」 リーダー「収穫はJAがやるんだ!!」 谷山さん「そうですね」
リーダー「それって生産者的にはどうなんですか?」
松岡さん 「8~9月はじゃがいも収穫などもかぶるので…(ニンジンの)収穫作業をやってもらうことで 自分達はジャガイモなりタマネギなり収穫作業ができる!」
リーダー「今日はこちらの畑ですけど、明日以降は?」
谷山さん「明日からは違う畑、その次も違う畑…という風にやります」
幕別町のニンジン生産規模がスゴイ!
森アナ「収穫をお願いするのはニンジンの収穫量が多いからですか?」
谷山さん「JA幕別町ではニンジン畑が約350町(ヘクタール)の面積があります」
リーダー「うわあああ~札幌ドーム約70個分!!」
森アナ「収穫量では幕別町全体でどれくらい?」
谷山さん「約100万ケース!1ケースは約10キロ!」
リーダー「10キロ×100万ケース=1万トン!!!」
森アナ「すごいですね…」
今やニンジンは苦手野菜代表ではない!
リーダー
「そんなに私達ニンジン食べているんですね。
確かに少し前までニンジン嫌いの子が多かったですよね。
でも今は様変わりして好きな野菜ランキングに入っている!
3歳の娘も一番好きな野菜がニンジンです!」
生産者88戸分の種まきから収穫まで計画!
幕別町のニンジン生産戸数は88戸。
出荷時期は、7月末から11月初めの100日間くらい。
収穫作業が、その期間中に分散されるよう事前に綿密な計画を立てています。
谷山さん
「JA幕別町では、は種作業(種まき)から収穫まで請け負っています。
4月に入ったらまず種をまきます。
約110日で収穫時期を迎えるので7月になったら収穫をする。
そこをみんな一緒にしてしまうと…大変なので
次の方は5月になったら種まきを始め、8月末に収穫しましょう!」
谷山さん
「このように種まきの時期を少しずつずらしてみんなが適期になるように収穫をしています」
松岡さん「(順番は)JAに決めてもらうのが公平なので…」
ニンジン生産は土づくりが重要
種まきと収穫はJAが請け負いますが、土作りや栽培は、もちろん生産者が担っています。
松岡さん「ニンジンづくりで大切なのは土です!」
松岡さん「植える前に有機物を混ぜたり、土を細かく砕くことが大切です」
松岡さん「細かく砕き過ぎても水はけが悪くなるのでダメ!」
森アナが気になるものを発見!
森アナ「畑の横にニンジンが並んでいるんですけど…」
リーダー「これはテレビ用じゃないの?」
谷山さん 「これはJA職員が生育調査をするために並べていて約1カ月前から生育状況を確保しています。 右側が1か月前に抜いたもの。左側が2~3週間前に抜いたもの。 この間にどれくらい大きくなったか形はどうか?など変化を見て収穫時期を決めています」
収穫時期を見極めるために…
リーダー「ただただ1カ月、ここに置いておいたんですか?」
谷山さん「置いてあります」
リーダー「治安がいいよね…この町は!」
森アナ「あはははは」
リーダー
「収穫の目安として種まきから110日で収穫時期を迎えますが
たくさんある畑をどの順番でやると効率がいいのかを 決めなければいけない…
天候や陰日なたで生育が変わってくるから!」
森アナ「88軒を全て見回って、その結果から組み直すのは大変!!」
ニンジンの収穫作業を見学!
それでは、入念に適期を見極めた上での収穫作業を見せて頂きます。
リーダー「ニンジンがスポンスポンと抜けて上に上がってきてます」
上では良いニンジンと悪いニンジンを分けています。
リーダー「まず手選別をしているんですね」
収穫機が通り過ぎた後は…キレイに葉っぱだけ切り落とされていました!
選別作業で除かれたニンジンは?
リーダー「あっ!面白ニンジン!こういうのは畑からも出ていかない?」
松岡さん「出ていかないです!」
リーダー「どうするんですか?」
松岡さん「有機肥料として来年のために使います」
森アナ「生産者さんが食べたりしないんですか?」
松岡さん「します!これいいかな?これいいかなっ?って拾っておうちで食べます」
森アナ「松岡さん!生産者さんなのに落ちたもの拾って食べてる?」
リーダー「言い方がおかしいだろっ!!」
幕別町のニンジン生産者は収穫をしない!
森アナ「請負とはいえ収穫期に松岡さんが乗ることはないんですか?」
松岡さん「しないです!!全くノータッチです!」
森アナが選別作業に挑戦します!
選別名人・森アナによるニンジンの収穫体験withイケメン♪スタート!
さあ機械が動き出しました。
男性「もっと早くもっと早く!!」 森アナ「早い早い早い!!!」
谷山さん「袋がいっぱいになりました!」
リーダー「どうなの?やれてるの?」
森アナ「やれていますよね?」
男性「全然ダメですね!!」
大規模収穫なのでとてつもない作業量
リーダー「収穫後はどうなりますか?」
谷山さん
「アームを上げてバックを下げ集荷できる状態にします。
このバックで約400キロ入ってます。これでまた選果場で選果します。
今日で200袋くらいでます。ここの畑で2日間くらいかかります」
森アナ「これほどの量の収穫や選別作業を生産者が他の作業をやりながらやるのは大変!!」
リーダー「スケールがでかいですもんね」
谷山さん「生産者とJAの信頼感家の中で進めています!」
選果場にやってきました
ニンジンが運び込まれる選果場にやってきました。
リーダー「どんどん来てますね。先ほどのが来ているんですか?」
谷山さん
「今日は2軒の生産者のニンジンが来ています。
1日約500袋(約200トン)の選果を11月までず~っとしています!!」
選果場を見学!
1シーズンで、およそ1万トンものニンジンを出荷する、この選果場。
作業を見せていただきます。まず大きな水槽のような中にニンジンがいっぱい!!
袋の中のニンジンを巨大水槽の中に入れて洗います!
さて次の工程へ―
先ほど水槽に入れたニンジンがベルトコンベアで移動。
ぐるぐる回りながらブラシで汚れを落とします!
森アナ「みなさんは何をしているのですか?」
谷山さん「人の手で選別してます!形とか厳しい目で見ています」
リーダー「これ何でダメなんですか?」
谷山さん「先端のところとか…」
リーダー「え~これ大きくて立派なのに…欲しいけどなあ」
規格外品などを除かれ、薄皮をむかれたニンジンは、次の工程へ。
谷山さん
「分かりますか?さっきよりオレンジに磨きがかかっています!
これが薄皮をむいた状態!鮮やかな色になっています」
リーダー「色が全然違う!」
さらに工夫が…
谷山さん「氷がいっぱい入っていてニンジンを冷やしています」
リーダー「しっかりと氷水でギュッとしめます!」
薄皮をむかれた状態で、再び人の目による選別にかけられます。
お次はニンジンの茎の付け根の太さチェック!
谷山さん「ニンジンの太さを見分けていきます」
谷山さん「クルクル回るローラーで規格サイズごとに振り分けていきます」
リーダー 「ローラーが互い違いに徐々に下がっていく。 その隙間がどんどん増えていく…大きさごとに落ちていく!うまくできているねえ」
谷山さん
「それが規格事に流れてきて箱詰めします。
箱詰めのところでも人の目で最終チェックし規格外のものは別のボックスにいれます」
このように、何段階にも渡って、人の目による選別を行い、
安全安心なニンジンが出荷されます。
遠くは沖縄まで、全国各地の食卓に幕別町のニンジンが届きます。
手作業にこだわり幕別町のニンジン選別
森アナ「選別はほとんど人の手でしたよね?」
谷山さん 「JA幕別町のニンジンは人の選別で良質なものを届けたいという目標でやっています! 今の時代ですけど人のチカラを借りながらやっています!」
リーダー 「一番安心感がありますよね! アナログではありますけどみなさん熟練の目で見て下さっている!!」
リーダー「一人1年間で100万本くらい見るんでしょ?」
谷山さん「そうですね…ニンジンが嫌いになっているかも…」
リーダー&森アナ「あははは」
映える!彩り鮮やかなニンジン料理をいただこう
栄養士の近藤明美さんとニンジン生産者の松岡政宏さんの奥様と
一緒にお料理を作っていただきました!
もうオシャレで可愛くって素敵すぎます!!!
ニンジンクリームのほか、 パン生地にニンジンを練り込んだサンドイッチなどご用意してくださいました。
※詳しい作り方はレシピをご覧くださいね!
近藤さん
「ニンジンのクリームはニンジンのあま味とトマトの酸味が調和しておいしいと思います」
ニンジンクリームをいただきます。
リーダー「うーん…ニンジンそのままの風味でうまい!」 森アナ「ニンジン甘いですね!最高ですね!」
ニンジンの甘み、そして、彩りを存分に生かしたこれらの料理。 詳しいレシピは、番組ホームページかクックパッドでご確認ください
幕別町のニンジンが全国の食卓を彩る!
リーダー「ニンジンのかわいらしさを教えてくれて気がします」
近藤さん 「黒い土の中からオレンジ色のものが出てくるのは すごく不思議な野菜だと思っています。 今日はかわいい感じをお届けしたいと思いました」 リーダー「かわいかった!」
松岡さん
「350町と大面積のニンジンを全国各地のみなさんに
お届けできるのは誇らしいことだと思います」
谷山さん
「幕別町のニンジンは人のチカラをたくさん借りながら
これからもいいニンジンをたくさん作っていきたいと思います」
リーダー 「たくさんの人が関わることでマチの名産だと認識してくれて 意識が向上していってニンジンへの注目が上がっていきますよね。 今日は素敵なお料理、美味しいニンジン、ありがとうございました」
8月28日のクイズ 「稚内の位置は、日本の北から数えて何番目だったかな~?」
正解は「1番目」でした。