8月末に東京・自由劇場での公演を終えた新作オリジナルファミリーミュージカル『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』。続く9月12日(日)より開幕する全国ツアー公演に向けて、横浜市あざみ野の四季芸術センターでは、早々に稽古が再開されました。
俳優たち自ら舞台セットを動かし、場面転換の担い手ともなる本作。稽古場では、全国各地の様々な劇場での上演を見据えて、改めて移動の導線を確認する転換稽古からスタート。一つひとつの位置や動きを、確実に身体に入れ込みます。
さらに、冒頭から少しずつ場面を区切って行う小返し稽古では、台詞や歌詞、振付の背景にある意図に焦点を当て、作品をさらに深めていきます。
全国公演では一部キャストの組み合わせが入れ替わることもあり、稽古を進行する演出・山下純輝からは、「ペアが変わるので、相手からもらったものをしっかり受け止めることを一層心掛けてください」と指示が。
1幕終盤、自分の宿命を知り、やるべきことを固く決意した少女ハシバミと、彼女の助けになりたいという思いに突き動かされる主人公・スキッパー、二人の身を案じて止めようとするも、やがて心動かされる森の住人たちの、緊迫感溢れるやり取りの場面。ここでも、山下は徹底した「リアリティ」を求めます。
「台詞にこそ、各自のリアリティがあります。話しているとき、人にはそれぞれの異なるビートがあって、それがぶつかり合っている。だから、台詞の「間」も均等ではないはず」
「自分の台詞に込められた必然性を大事にして。それを相手に届けることを、目指してみてください」
繰り返す稽古の中で、求められる高い課題を乗り越え、作品を磨き上げていく俳優たちの姿がありました。
カンパニーはこのあと、全国公演初日の会場・ハーモニーホール座間(神奈川県)へ。劇場での最終調整に臨みます。
時空を超えた温かい「つながり」を語り掛けるファンタジー作品が、全国の皆様の街を訪れるまで、もう間もなく。どうぞお楽しみに!
発売日程 | 9月11日(土)午前10時「四季の会」会員先行予約開始 ※一般発売は公演地により異なります。 |
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対象公演 |
海老名(神奈川)、浜松(静岡)、清水(静岡)、富士(静岡)、赤穂(兵庫)、川本(島根)、雲南(島根) 「四季の会」会員先行予約初日は、下記よりご予約ください。 ※10月には、板橋(東京)、昭島(東京)、甲州(山梨)、豊中(大阪)、草津(滋賀)、西脇(兵庫)、岸和田(大阪)公演のチケット発売を予定しています。 |