3連休に40度近くの高熱が出て体中が痛くて本当に生き地獄の週末でした。
病院に行ったところ、季節はずれの溶連菌がいるとのことでした・・・。
以前から この 人体の不思議展についての記事を書いていたのですが、
ナイスなタイミング?で熱にうなされ、
人体の不思議というか・・・辛さを強く実感しました・・・泣
辛すぎて 本気で 宇宙に助けを求めましたけど 笑
では本題に入ります。
一時期、なんだか 大流行した
「人体の不思議展」というのがありましたよね。
ものすごいあちこちで 宣伝していましたので、多くの方が知っているのではないでしょうか。
学校でも割引券を配ったり・・・
かくいう私もその宣伝につられて 家族全員で 2009年頃に 見に行ったことがありました。
当時は、まだまだいろいろな世の中の裏側にも気がつく前で
テレビも見ていたし・・・精神的にも若かったかな という時です 笑
では その頃にしばしタイムスリップしてみましょう。
私たちが 人体の不思議展の会場に行ってみると すでに会場は たくさんの人。
でも会場も広いので そこまでの混雑・窮屈な感じはありませんでしたが、
でもやはり大勢いました。
そして 広い会場に並べられた たくさんの人体。人体。
「う~ん・・・・」
私は会場に入ってしばらくすると 頭痛がしはじめ、 気分も悪くなってきました・・・。
来たことをすでに すごく後悔し始めました。
一体この飾られている人たちは どういう人たちなのだろう・・・。
小さい子の標本もあり、なんだか心も痛む・・・など いろいろと疑問におもいながら
本当にてきとうに見て あっというまに会場を出ました。
なので 今もしっかり残っている映像の記憶としては
会場の外にあるブースで 肌年齢チェックをしてみたら
20歳 と判定されて 喜んだ というものくらいしかありません。
そして、帰宅後、
旦那と なんで人体の不思議展なんて行ったんだろう。行かなきゃよかったね・・・。
なぜ、本物の死体である必要があったのだろうか・・・。
死体を見て何が面白いんだろう・・・
と 宣伝につられて 深く考えもせずに行ったことを
二人で大いに反省会したことは覚えております。
そして、そんな人体の不思議展のことなど忘れかけていた今日この頃。
何の気なしに借りてきた本
「死体は見世物か 末永恵子」
の本に人体の不思議展の裏側が刻々と書かれていました。
それはそれは 恐るべき衝撃的な内容でした。
本の内容を少しまとめておきたいと思います。
1.人体の標本の見世物はいつから始まったのか。
1980年、養老孟司(バカの壁などで人気の東京大学医学部教授)が
ドイツで作られた人体標本の展示をみて感動する。
そしてその素晴らしい人体標本を日本でも作りたいと思った。
しかし、その標本になってくれる献体を得なくてはならない。
そこで、日本では馴染みのなかった一般市民に
人体標本の存在を身近なものにして
自発的に標本の材料を提供するようにさせ、献体を得やすいようにはじめた。
というのが これが始まり。
養老は展示のための人体標本の日本への運搬費を自費でだすくらい熱心であった。
2.人体展に人々は何を見に行ったのか?
人体の不思議展に訪れた人数は日本では1995年から2011年にかけて 約907万人以上と推計される。
人体標本を見る ということが社会現象化した感さえある。
ではその多くの来場者の中に 基礎医学や解剖学に興味を持った人はどれほどいただろうか。
教育的知見で見学に行った人はいかほどか。
今まで非公開にされていた 本物の人体標本を見てみたい という単なる 好奇心ではなかったか。
3.誰が企画したのか
解剖学や医学とは全く関係のない 起業家たちによって開催された。
そこには養老孟司の遠縁にあたる人も含まれた。
彼らが考えたこと。
それはつまり死体を見世物にして お金儲けの道具にする というこである。
表向きの言葉はもちろん教育をうたっていたが。
4.旧人体の不思議展と 新人体の不思議展について
1998年に人体の標本を日本に貸出していたドイツの会社(ハーゲンス氏)と
日本の企画会社が金銭をめぐってトラブルになって関係悪化
その結果、人体標本はドイツに全て返されてしまった。
しかし、標本がなくなっても 企業家たちはあきらめない。
なぜなら儲かるから。
そこで 今度はドイツではなく、中国から標本を購入することにした。
そして、開催されたのが 「新 人体の不思議展」である。
4.標本となっている人たちは一体どこから来たのか?
ドイツのハーゲンスの人体標本の由来(旧人体の不思議展て使用)は
ロシア警察が調べたところ 標本の中には 遺族の許可なしの遺体もあった。
また、200体の死体が 刑務所、結核病院、精神病、などの多数の病院から 供給されたものであったことが判明。
ハーゲンスの言い分 「死人に魂はない」
そしてハーゲンスは死体におもしろおかしなポーズをとらせつづけた。
その後開催された 新人体の不思議展では 中国の南京大学の研究施設から貸してもらったものということであった。
しかし、南京大学はこれを否定。無関係であることを主張し抗議声明をだした。
中国では非暴力犯罪に対するものも含め死刑を多用してきた。
そしてその死刑因の臓器が使われる事例が多数ある。
結局、人体の由来は不明なまま。
しかも 人体標を 「プラスチック製医学製本」として輸入されていた。
これは偽装になるのではないか
ニューヨーク州では
人体がどこから来たのかわかないことを知っていたら見に来なかったという人全員に対して
チケット代の払い戻しを命令した。
また、アメリカでは
人体展の標本の由来が 不明であり
輸入の仕方も不正であることを暴露され話題になった。
しかし、日本ではもちろん一切報道なし。
なぜなら 新聞社やテレビ会社は 共催者であったからである。
よって集客数が多いほど 自分たちにもお金が入る。
都合の悪いことは言わない。
レイチェルカーソンは「沈黙の春」の中で
化学の研究費の多くは
大企業の資金が入っているので、
そうした化学者が
「化学物質は安全」
という結論を出すのは目に見えているし、
餌をくれる飼い主の手を噛む犬などいない と書いた。
まさにこの人体の不思議展の主催者と研究者との関係を言い当てているだろう。
ただし 週刊金曜日という 出版社だけは 人体展に問題を感じて 標本の由来に疑問を呈していた。
5.模型ではなく本物である必要があったのか?
本来は実物標本を使用するにあたり 模型を上回るリアリティが実物のみに存在し
教育効果がそこからしか期待できないという時に用いられるものである。
しかし、人体の不思議展では 実物を見ることを通して 観客は一体何を学習することができただろうか。
主催者からも説明がない。
ただ、おどろおどろしいものに触れられるということを強調しているにすぎない。
趣旨説明には
「医学の解剖学という専門分野でしか知り得なかった世界を公開し 人体標本を通して 人間とは何か
命とは何かを来場者に実感していただき・・・」とあり教育的展示であるとしている。
しかし、標本は無理に変なポーズを取らされて筋肉がちぎれていたものもあり、解剖学的にもお粗末であった。
入場料をとって キーホルダーやストラップなどの関連商品も販売している。
死体が利益を産む商品であり見世物となっている。
献体は 無償で遺体を提供し、医学の発展のために寄与することを精神としている。
この献体を商業展示に使用することははたして容認できることなのか。
6.反対運動の高まり
開催された10年くらいは本当にたくさんの医学会、教育員会、医学大学、都道府県、歯科医師会などなど名だたる機関が後援などに連ねていた。
もちろん、それは主催者がこの展示会を 教育的内容であることを強調するためにである。
人体の不思議展の大きな後ろ盾となっていた養老孟司などのいる東京大学に対して
2004年 8400万のもの寄付が、主催者からされていることが判明した。
きっと他の機関にも同様なのであろう。
医学会が同展に協力しつづけたのは このような癒着が大きい。
しかし、
自分の遺体の行方に不安を抱き 不信と憤りをもった献体予定者や
その遺族からの憤慨の声があがって 2006年から人体の不思議展への疑問の会が発足。
それをきっかけに 人々の憤りが高まっっていく。
その結果・・・
最初 10以上いた 後援機関は いなくなり
2010年には 人体の不思議展の実行委員会のみとなった。
7.世界での反応について
キリスト教会が猛烈に批判。
「金儲けのために死者を搾取している。」
「安っぽい衝動で人間の尊厳を冒涜している」
フランスでは
人体標本はほとんどが人権を無視して作られたものであり、死体の出所の証明書もない。
また、主催者が言うように 教育的でも科学的でもなく しかも非営利でもない。
同展は フランスの刑法違反である。として フランスでは一切禁止されている。
第二次世界大戦の強制収容所での死体の扱いを思い起こさずにはいられない。 とも。
また、一般大衆向けの教育としては
プラスチックや樹脂などの臓器や身体で十分であり 本物の死体に頼る必要はない。
仮に展示された人体が献体であったにしても 医療に使われるべきであり
骸骨踊りのような マネキンのようにして 営利目的で展示されるべきではない。
自分自身や親しい人の身体は展示されたくないと思っているにもかかわらず
他の人々の身体を展示することは 許したいのかを考えるべき。
8.反対運動の末に・・・
いろいろなところで反対が起き、遂に2011年、突然の閉幕宣言がされた。
反対運動が敗北宣言をもたらしたのである。
9.人体の死体の利用について
現在、死体を自動車衝突実験用に使うことが数カ国の国で行われている。
ダミー人形は高価なため死体を使用することでコストダウンできる。しかも正確なデータが手に入るためである。
またNASAでは スペースシャトルの宇宙服や椅子などの開発の実験のために死体を使ったと発表した。
(本のまとめ終わり)
と、まあ、少しまとめましたがこんな感じです。
養老孟司さん・・・こんな裏側があったのですね。
なぜか私はすごく有名な方であるのにかかわらず、彼の本は未だに読んだことはありませんでした。
まあ、もうなんか読まなくてもいっかな~とか思いますね 笑
この本に出てきた
マスコミの中で 早くから 唯一 人体展への疑問を呈した 出版社の 週刊金曜日さんは
私も だいぶ前に 図書館で その良さに気がつき 一通り図書館にある
週刊金曜日さんの本は読みました。
世の中の裏側をズバっと鋭く見つめている話題の本が多いです。
ぜひ 図書館などで 出版社名で 金曜 と入れると出てきますので、お勧めです。
さて、人体の不思議展の主催者の表向きの意図に
「医学の解剖学という専門分野でしか知り得なかった世界を公開し
人体標本を通して
人間とは何か 命とは何かを来場者に実感していただき・・・」というものがありましたが
まあ、このおかしな展示のおかげで 皮肉にも
命を見世物にするとはどういうことなのか とか 命の尊厳の大切さ について
少なくとも多くの方が 展示へ 疑問 反発を感じることによって実感することができたのではないかと思います。
私も今回 本を読み 今更ですが、大切なことに気がつけて良かったです。
やはりそう考えると 人体の不思議展に行ってよかったのかもしれないです。
このことを通して 多くの人々に 深い学びを与えてくださった献体の方々に感謝したいと思います。
そして 世の中で 大流行するモノや情報、人物 ニュースなどなどは
そのお祭りブームのような流れに安易に乗っからずに
しっかりと自分で一度考えてみる必要があるな~と改めて感じました。
こう考えると アナと雪の女王なんかも 大流行していますが どうなのでしょうか・・・。
で、調べてみました。まあ、やはりいろいろ出てきますが 何が真実なのかはわかりません。
そしてどれもその人にとっては 真実なのかもしれません。
例えば 制作者側が 何かよからぬマイナスの意図を隠して作品を作っていたとしても
きっと この人体の不思議展のように 制作者の予想さえしていなかった
素晴らしいプラスの意味を人々は 作品から感じ取っていくのではないかと思ったのです。
物事を全て疑ってみれば そこに映る世界は 大変つまらないものでしょう。
しかし、自分が前向きで楽しむ姿勢さえ持っていれば どんな物事からでも プラスの何かを得ることができるのではないか、
全ては結局は 自分の心次第、な~んて感じました。
楽しく生きることが大切だな~とまとめておきます(^O^)
ちなみに 人体の不思議展について わかりやすく もっともっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ☆
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-249.htmlまあ、そこまで詳しく知らなくてもいいかと思いますけどね(´∀`)
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-217.html
病院に行ったところ、季節はずれの溶連菌がいるとのことでした・・・。
以前から この 人体の不思議展についての記事を書いていたのですが、
ナイスなタイミング?で熱にうなされ、
人体の不思議というか・・・辛さを強く実感しました・・・泣
辛すぎて 本気で 宇宙に助けを求めましたけど 笑
では本題に入ります。
一時期、なんだか 大流行した
「人体の不思議展」というのがありましたよね。
ものすごいあちこちで 宣伝していましたので、多くの方が知っているのではないでしょうか。
学校でも割引券を配ったり・・・
かくいう私もその宣伝につられて 家族全員で 2009年頃に 見に行ったことがありました。
当時は、まだまだいろいろな世の中の裏側にも気がつく前で
テレビも見ていたし・・・精神的にも若かったかな という時です 笑
では その頃にしばしタイムスリップしてみましょう。
私たちが 人体の不思議展の会場に行ってみると すでに会場は たくさんの人。
でも会場も広いので そこまでの混雑・窮屈な感じはありませんでしたが、
でもやはり大勢いました。
そして 広い会場に並べられた たくさんの人体。人体。
「う~ん・・・・」
私は会場に入ってしばらくすると 頭痛がしはじめ、 気分も悪くなってきました・・・。
来たことをすでに すごく後悔し始めました。
一体この飾られている人たちは どういう人たちなのだろう・・・。
小さい子の標本もあり、なんだか心も痛む・・・など いろいろと疑問におもいながら
本当にてきとうに見て あっというまに会場を出ました。
なので 今もしっかり残っている映像の記憶としては
会場の外にあるブースで 肌年齢チェックをしてみたら
20歳 と判定されて 喜んだ というものくらいしかありません。
そして、帰宅後、
旦那と なんで人体の不思議展なんて行ったんだろう。行かなきゃよかったね・・・。
なぜ、本物の死体である必要があったのだろうか・・・。
死体を見て何が面白いんだろう・・・
と 宣伝につられて 深く考えもせずに行ったことを
二人で大いに反省会したことは覚えております。
そして、そんな人体の不思議展のことなど忘れかけていた今日この頃。
何の気なしに借りてきた本
「死体は見世物か 末永恵子」
の本に人体の不思議展の裏側が刻々と書かれていました。
それはそれは 恐るべき衝撃的な内容でした。
本の内容を少しまとめておきたいと思います。
1.人体の標本の見世物はいつから始まったのか。
1980年、養老孟司(バカの壁などで人気の東京大学医学部教授)が
ドイツで作られた人体標本の展示をみて感動する。
そしてその素晴らしい人体標本を日本でも作りたいと思った。
しかし、その標本になってくれる献体を得なくてはならない。
そこで、日本では馴染みのなかった一般市民に
人体標本の存在を身近なものにして
自発的に標本の材料を提供するようにさせ、献体を得やすいようにはじめた。
というのが これが始まり。
養老は展示のための人体標本の日本への運搬費を自費でだすくらい熱心であった。
2.人体展に人々は何を見に行ったのか?
人体の不思議展に訪れた人数は日本では1995年から2011年にかけて 約907万人以上と推計される。
人体標本を見る ということが社会現象化した感さえある。
ではその多くの来場者の中に 基礎医学や解剖学に興味を持った人はどれほどいただろうか。
教育的知見で見学に行った人はいかほどか。
今まで非公開にされていた 本物の人体標本を見てみたい という単なる 好奇心ではなかったか。
3.誰が企画したのか
解剖学や医学とは全く関係のない 起業家たちによって開催された。
そこには養老孟司の遠縁にあたる人も含まれた。
彼らが考えたこと。
それはつまり死体を見世物にして お金儲けの道具にする というこである。
表向きの言葉はもちろん教育をうたっていたが。
4.旧人体の不思議展と 新人体の不思議展について
1998年に人体の標本を日本に貸出していたドイツの会社(ハーゲンス氏)と
日本の企画会社が金銭をめぐってトラブルになって関係悪化
その結果、人体標本はドイツに全て返されてしまった。
しかし、標本がなくなっても 企業家たちはあきらめない。
なぜなら儲かるから。
そこで 今度はドイツではなく、中国から標本を購入することにした。
そして、開催されたのが 「新 人体の不思議展」である。
4.標本となっている人たちは一体どこから来たのか?
ドイツのハーゲンスの人体標本の由来(旧人体の不思議展て使用)は
ロシア警察が調べたところ 標本の中には 遺族の許可なしの遺体もあった。
また、200体の死体が 刑務所、結核病院、精神病、などの多数の病院から 供給されたものであったことが判明。
ハーゲンスの言い分 「死人に魂はない」
そしてハーゲンスは死体におもしろおかしなポーズをとらせつづけた。
その後開催された 新人体の不思議展では 中国の南京大学の研究施設から貸してもらったものということであった。
しかし、南京大学はこれを否定。無関係であることを主張し抗議声明をだした。
中国では非暴力犯罪に対するものも含め死刑を多用してきた。
そしてその死刑因の臓器が使われる事例が多数ある。
結局、人体の由来は不明なまま。
しかも 人体標を 「プラスチック製医学製本」として輸入されていた。
これは偽装になるのではないか
ニューヨーク州では
人体がどこから来たのかわかないことを知っていたら見に来なかったという人全員に対して
チケット代の払い戻しを命令した。
また、アメリカでは
人体展の標本の由来が 不明であり
輸入の仕方も不正であることを暴露され話題になった。
しかし、日本ではもちろん一切報道なし。
なぜなら 新聞社やテレビ会社は 共催者であったからである。
よって集客数が多いほど 自分たちにもお金が入る。
都合の悪いことは言わない。
レイチェルカーソンは「沈黙の春」の中で
化学の研究費の多くは
大企業の資金が入っているので、
そうした化学者が
「化学物質は安全」
という結論を出すのは目に見えているし、
餌をくれる飼い主の手を噛む犬などいない と書いた。
まさにこの人体の不思議展の主催者と研究者との関係を言い当てているだろう。
ただし 週刊金曜日という 出版社だけは 人体展に問題を感じて 標本の由来に疑問を呈していた。
5.模型ではなく本物である必要があったのか?
本来は実物標本を使用するにあたり 模型を上回るリアリティが実物のみに存在し
教育効果がそこからしか期待できないという時に用いられるものである。
しかし、人体の不思議展では 実物を見ることを通して 観客は一体何を学習することができただろうか。
主催者からも説明がない。
ただ、おどろおどろしいものに触れられるということを強調しているにすぎない。
趣旨説明には
「医学の解剖学という専門分野でしか知り得なかった世界を公開し 人体標本を通して 人間とは何か
命とは何かを来場者に実感していただき・・・」とあり教育的展示であるとしている。
しかし、標本は無理に変なポーズを取らされて筋肉がちぎれていたものもあり、解剖学的にもお粗末であった。
入場料をとって キーホルダーやストラップなどの関連商品も販売している。
死体が利益を産む商品であり見世物となっている。
献体は 無償で遺体を提供し、医学の発展のために寄与することを精神としている。
この献体を商業展示に使用することははたして容認できることなのか。
6.反対運動の高まり
開催された10年くらいは本当にたくさんの医学会、教育員会、医学大学、都道府県、歯科医師会などなど名だたる機関が後援などに連ねていた。
もちろん、それは主催者がこの展示会を 教育的内容であることを強調するためにである。
人体の不思議展の大きな後ろ盾となっていた養老孟司などのいる東京大学に対して
2004年 8400万のもの寄付が、主催者からされていることが判明した。
きっと他の機関にも同様なのであろう。
医学会が同展に協力しつづけたのは このような癒着が大きい。
しかし、
自分の遺体の行方に不安を抱き 不信と憤りをもった献体予定者や
その遺族からの憤慨の声があがって 2006年から人体の不思議展への疑問の会が発足。
それをきっかけに 人々の憤りが高まっっていく。
その結果・・・
最初 10以上いた 後援機関は いなくなり
2010年には 人体の不思議展の実行委員会のみとなった。
7.世界での反応について
キリスト教会が猛烈に批判。
「金儲けのために死者を搾取している。」
「安っぽい衝動で人間の尊厳を冒涜している」
フランスでは
人体標本はほとんどが人権を無視して作られたものであり、死体の出所の証明書もない。
また、主催者が言うように 教育的でも科学的でもなく しかも非営利でもない。
同展は フランスの刑法違反である。として フランスでは一切禁止されている。
第二次世界大戦の強制収容所での死体の扱いを思い起こさずにはいられない。 とも。
また、一般大衆向けの教育としては
プラスチックや樹脂などの臓器や身体で十分であり 本物の死体に頼る必要はない。
仮に展示された人体が献体であったにしても 医療に使われるべきであり
骸骨踊りのような マネキンのようにして 営利目的で展示されるべきではない。
自分自身や親しい人の身体は展示されたくないと思っているにもかかわらず
他の人々の身体を展示することは 許したいのかを考えるべき。
8.反対運動の末に・・・
いろいろなところで反対が起き、遂に2011年、突然の閉幕宣言がされた。
反対運動が敗北宣言をもたらしたのである。
9.人体の死体の利用について
現在、死体を自動車衝突実験用に使うことが数カ国の国で行われている。
ダミー人形は高価なため死体を使用することでコストダウンできる。しかも正確なデータが手に入るためである。
またNASAでは スペースシャトルの宇宙服や椅子などの開発の実験のために死体を使ったと発表した。
(本のまとめ終わり)
と、まあ、少しまとめましたがこんな感じです。
養老孟司さん・・・こんな裏側があったのですね。
なぜか私はすごく有名な方であるのにかかわらず、彼の本は未だに読んだことはありませんでした。
まあ、もうなんか読まなくてもいっかな~とか思いますね 笑
この本に出てきた
マスコミの中で 早くから 唯一 人体展への疑問を呈した 出版社の 週刊金曜日さんは
私も だいぶ前に 図書館で その良さに気がつき 一通り図書館にある
週刊金曜日さんの本は読みました。
世の中の裏側をズバっと鋭く見つめている話題の本が多いです。
ぜひ 図書館などで 出版社名で 金曜 と入れると出てきますので、お勧めです。
さて、人体の不思議展の主催者の表向きの意図に
「医学の解剖学という専門分野でしか知り得なかった世界を公開し
人体標本を通して
人間とは何か 命とは何かを来場者に実感していただき・・・」というものがありましたが
まあ、このおかしな展示のおかげで 皮肉にも
命を見世物にするとはどういうことなのか とか 命の尊厳の大切さ について
少なくとも多くの方が 展示へ 疑問 反発を感じることによって実感することができたのではないかと思います。
私も今回 本を読み 今更ですが、大切なことに気がつけて良かったです。
やはりそう考えると 人体の不思議展に行ってよかったのかもしれないです。
このことを通して 多くの人々に 深い学びを与えてくださった献体の方々に感謝したいと思います。
そして 世の中で 大流行するモノや情報、人物 ニュースなどなどは
そのお祭りブームのような流れに安易に乗っからずに
しっかりと自分で一度考えてみる必要があるな~と改めて感じました。
こう考えると アナと雪の女王なんかも 大流行していますが どうなのでしょうか・・・。
で、調べてみました。まあ、やはりいろいろ出てきますが 何が真実なのかはわかりません。
そしてどれもその人にとっては 真実なのかもしれません。
例えば 制作者側が 何かよからぬマイナスの意図を隠して作品を作っていたとしても
きっと この人体の不思議展のように 制作者の予想さえしていなかった
素晴らしいプラスの意味を人々は 作品から感じ取っていくのではないかと思ったのです。
物事を全て疑ってみれば そこに映る世界は 大変つまらないものでしょう。
しかし、自分が前向きで楽しむ姿勢さえ持っていれば どんな物事からでも プラスの何かを得ることができるのではないか、
全ては結局は 自分の心次第、な~んて感じました。
楽しく生きることが大切だな~とまとめておきます(^O^)
ちなみに 人体の不思議展について わかりやすく もっともっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ☆
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-249.htmlまあ、そこまで詳しく知らなくてもいいかと思いますけどね(´∀`)
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-217.html
コメント
コメント一覧 (7)
牛乳、かなりの悪玉親分らしいです~ヽ(;▽;)
この前も病院後、マッサージを受けたのですが、
牛乳などの乳製品をとっていて
病院の先生に
牛乳反応がでている といわれた人は
マッサージをすると体の左側に必ず症状があると言っていました。
私もすごく痛かったです(´д⊂)
お茶について私も知りたかったんです!
8月に聞いてみますね(゚∀゚)
盆さんのような 素敵な方であれば 息子さんも いいね!連発 間違いなしですよ (´∀`)
私は小さい頃から父が大好きで、
高校生ぐらいに
思春期なんかで父親を嫌う娘 とかいうのをテレビかなんかで見て
え~~なぜ~~??!!とかってびっくりした記憶があります 笑
魂のつながりが深かったんだろうな~と思います。
天国に行った際に いろいろ話をできるのを楽しみにしています。(´∀`)
私の娘と旦那はそこまで つながりが深くなさそうですが。(゚∀゚)
すすすごい(゚o゚;;
私も最近、イケナイと思いつつも、連日牛乳飲んでたんですよー。
紅茶を水出しして、牛乳で割る。あ〜(≧∇≦)んっまい!
しかも、バターいっぱいの、ウォーカーのショートブレッドと
一緒に飲むと、、、(^ν^)ええーい、もっとこう、
天にも昇る感じの顔文字、iPadに入ってないんかいな(笑)
コーヒーは波動を下げる飲み物だと、七色さんの記事で
初めて知ったのだけど、紅茶ってのは?!これもやっぱ
カフェイン仲間でダメでしょうかー???
いや、本当はオランジーナが1番好きなんですけどね、
砂糖が、、、(笑)
七色さんの汲んでる湧き水、何日くらいで飲み切ってますかー?
うちも、月曜日に岩木山神社に家族3人で行き、
湧き水汲んできたんだけれど、一体いつまで加熱しないで
そのまま飲めるでしょうか???
実家の母と、もっといろいろ話したかったなあ〜。
きっと七色さんも、お父様にそんな思いをお持ちかも
しれませんね。
いーだ先生の結婚式の記事を読ませていただきましたが、
豪快で素敵なお父様だったんでしょうね!
私も息子に、いいね!と思ってもらえたら、何より嬉しいなあ(*^o^*)
地獄から帰還いたしました 笑
盆さんの息子さん、薬学部に進もうとしていらいしたのですね!
そしてその、センター前の絶妙なタイミングでの人生の転機。
あとから振り返ってみればきっと全てはうまくいっている なのでしょうね~。
それにしても 盆さんのお母様も ほんとに素敵ですね~。
なかなかこんな素晴らしいことを言える人っていないと思います。
盆さんのお母さんですよね?
やはり代々受け継がれた素晴らしさなんだな~と一人で納得してしまいました (^O^)
いつもの内科にいってカードで
ピンポイントで原因の解明をしてくれて
薬も副作用もないかもしらべていただいたので、
劇的に回復傾向です。まだ本調子ではないですが・・・ヽ(;▽;)ノ
ホント 診察はカードを持つだけなので 患者としては すごい楽だし 痛くないしうれしい限りです。
そして、今回
牛乳反応がでました・・・。最近、乳製品を全く気にせず
バンバンとっていたのですが、
やはり乳製品が体に入ると
かなり免疫が下がるそうです(>_<)
本当に 一大ブームになりましたよね・・・。
おかしさに気がつけて良かったです。。。
実家に報告に行ったとき、母が、
「一つの薬が世に出るまで、
どれだけ多くの動物実験があるか。
それはとても残酷で、動物好きのあなたには
耐えられないと思う。
しかも犠牲が報われることは少なく、
ほとんどの新薬候補は世に出ないで終わる。
薬は莫大な利益を、長い年月に渡りもたらすので、
病院や医師と製薬会社の癒着なども普通にある。
よほど心をしっかり持たないと、
人間性を落とすことになるので、
その道に進んではいけない、って。
まあ、現在、薬の世話になっているので、
こんなこと言う資格無いですけどね。
息子は、センター試験の一か月前、
歩けなくなり、入院七か月となったので
、受験は出来ずに終わりました。
入院しなかったら、たぶん薬学の道に
進んでいたと思いますので、
息子には悪いけど、こんなことになって、
良かったんだよ、って思ってます。
母もあの世で安堵してるはず?!(笑)
人体の不思議展、こちらでも、
テレビ局と新聞社が主宰となっていたので、
マスコミ報道が週末になると特に活発で、
すごい宣伝効果があったと思います。
一万人ごとに、人体図鑑なんかを
記念品に配ってるところを、
テレビや新聞報道で何回も見ました。
大盛況だったので、会期延長とまでなったらしいです。うちにも割引券来ました。ただ会場が
遠かったんです。近くなら行ってただろうなー。
自動車衝突実験に使われていたというこの衝撃!
全く知りませんでした。。。
今日もやっぱり読んで良かった七色サイト。
うちの実家の母の体験。昭和50年ころ、薬局で働いて
いたんですが、こんな片田舎にもちゃんと餌まきの?担当がついていて、自分の製薬会社の扱う薬を使って
ほしくて、接待の嵐だったと。昼は定期的に、うな重が食べられます。日用品もヘンケルスのハサミなど、
いいもの貰っちゃいます。職員一人ずつに配布ですね。
私たち姉妹は、喘息の発作がひどくて、しょっちゅう
母が仕事を休んで、病院に連れて行ってたので、
とうとう薬局をやめて、飲食店ひらくんですけどね。
母は製薬会社がどんなものか知っているので、
息子が、医学部か薬学部に行くと言った時、
大反対しました。
病気の人の為に、新薬を開発したいという夢が
息子にはあったのですが、
化粧品ひとつ作るのですら、ウサギなどの小動物が、ひどい目にあっているか、まったく知らずにいましたし、世の中の裏側よりも、化学式に面白さを感じて
しまっていたのは、私の家庭教育が足りなかった
ということですね。
長くなったので、二回に分けます。
記憶にあるのは、たばこを吸う人の肺がまっ黒だったことと、若い女性が反り返っていたのと、いろんな切り方をしてあるな~っていう事。
色んな計測は混雑していて、できませんでした。
儲かったんでしょうね~~~。
やたらと宣伝されているものは、要注意ですね★
自然な流行と、作られた流行りをかぎ分けねば。
七色さん、体調どうですか?
ご近所なら、箱買いしたスイカおすそ分けするのにな~!!