国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を行いました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を実施しました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」とは
ミヤコタナゴはかつて関東地方に広く生息していましたが、環境の変化により減少し、絶滅が心配されています。
昭和49年に魚類で初めて国の天然記念物に指定され、現在では栃木県と千葉県のごく一部のみ生息しています。
矢板市山田地区の池にはミヤコタナゴが生息しており、山田ミヤコタナゴ保存会が保護活動を展開しています。
ミヤコタナゴ保存池の生息調査について
保存池の環境維持・ミヤコタナゴ生息数確認を目的として、保存会が中心となって毎年生息調査を実施しています。
今年度は10月25日(日曜日)に実施し、昨年度より24匹減の118匹が確認されました。
個体数の減少は、産卵に必要なドブガイが少なくなったことが原因と考えられます。
今後は県や関連機関と対処方法を検討し、文化財の保存に向けて活動を行っていきます。
↑池の中に入って、生物を捕まえます。
↑生物ごとに仕分けをして、個体数を数えます。
生息調査の結果
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生物名 | 生息数 |
---|---|
ドジョウ | 11 |
ホトケドジョウ | 395 |
ミズカマキリ | 56 |
アメリカザリガニ | 多数 |
ゲンゴロウ | 多数 |
ヤゴ | 11 |
ガムシ | 多数 |
マツモムシ | 多数 |
タイコウチ | 0 |
ドブガイ | 5 |
サワガニ | 0 |
ミヤコタナゴ | 118 |
調査参加者
山田ミヤコタナゴ保存会、山田行政区役員、栃木県自然環境課、栃木県水産試験場、環境生物化学研究所、矢板市
ミヤコタナゴを見てみませんか?
矢板市生涯学習館1階ロビーでは、国の許可を得て、ミヤコタナゴの生体展示を行っています。
今年の6月に産まれた稚魚もとても大きくなりました。お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。