Seichi Toyomane 豊間根 青地
工学部 都市工学科 卒
サントリーウエルネス株式会社 CRM推進部
joined in 2017
INTERVIEWインタビュー
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現在の仕事内容は?
皆さんは、「サントリーの商品」と言えば何を想像するでしょうか。プレモル、BOSS、角、はたまた伊右衛門など様々あるかと思いますが、“セサミン”を想像する人はあまりいないのではないでしょうか。実はサントリーは、酒類や飲料だけでなく、健康食品や化粧品の販売も行っています。
私は、それらを販売しているサントリーの事業会社、サントリーウエルネスに所属しています。ウエルネスは、酒類や飲料と違って通信販売の形を取っているため、店頭にウエルネスの商品が並ぶことは基本的にありません。そのためお客様接点の数が相対的に少なく、電話やEメールを使って行うお客様とのやりとりが非常に重要になってきます。私の所属している部署は、このようなやりとりを行う「コンタクトセンター」を管轄しています。コンタクトセンターは、ウエルネスにとって「店舗」であり、「営業拠点」であり、運用の改善へのヒントが見つかる「宝の山」でもあるのです。
そんなコンタクトセンターに関わる様々な業務の中でも、電話に関する各種データの管理や、オペレーターが使用する資料のメンテナンス、ご指摘への対応方針検討などが、私の行っている仕事です。 -
学生時代には何をやっていましたか?
【学業】
都市工学科という、まちづくりに関する学科に所属していました。演習では、荒川区の町屋に建てることを想定した集合住宅の設計や、神奈川県横須賀市のマスタープラン(都市開発で全体の方向付けを示す基本計画)の策定などを行いました。まちづくりには、明確な”正解”というものがありません。そこが面白いところであり、難しいところでもあったと思います。【部活動】
体育会のボート部で副将を務めていました。いつも考えていたのは、どうすれば部員間のコミュニケーションを活発にできるか?ということです。ボート部は、合宿所に泊り込みで毎日のように練習を行うため、部員同士が家族のように仲良くなります。しかし仲が良いゆえに、練習の中で生まれる小さな不満がなかなか言い出せなくなるなどの問題がありました。私は、副将としてできることを考え、ミーティングの進め方を見直したり、食事中の会話の活発化などの取り組みを行いました。
ですが、引退レースとなった全日本選手権では、メダルまであと一歩というところで終わってしまいました。ボート部で味わった悔しい体験が、今の私を形作っていると思っています。 -
どんな就職活動をしていましたか?
理系ではあったものの、早く社会に出て自分でお金を稼ぎたいという気持ちが強く、大学院には進学せずに就職活動をしました。特に業界を絞ることなく、「何となく魅力を感じた企業を受ける」、という感性に任せたやり方で、テレビ局やコンサルタント、IT、広告など、様々な業界にまたがって自由気ままに就職活動をしていました。ちなみに、ESを出した企業のうち、メーカーはサントリーだけです。
サントリーの同期には、「お酒が好きだからサントリーに行きたいと思った」という人が多いですが、実は私はお酒があまり得意ではありません。では、サントリーの一体どこに魅力を感じたのかと言えば、「やってみなはれ」と「水と生きる」という、会社が掲げている2つの言葉に尽きます。
ボート部で私立の強豪に挑み続けてきた経験は、挑戦を奨励する会社の文化にマッチすると感じました。また、小さい頃から森林浴や登山が好きで、自然と共生しようとするサントリーの企業姿勢に惹かれたことも、サントリーを選んだ理由の一つです。 -
学生の皆さんへメッセージ
就職活動中の学生の皆さんにとっては、どんな会社に就職するかはもちろん、「学生のうちに何をしておくべきか」ということも、重要な問題なのではないかと思います。
まだ就職して一年足らずの私が、自分なりに導き出した一つの正解は、「多様な価値観を受け入れる練習をしておくこと」です。
会社という組織には、本当に色々な人がいます。得意先の方と商談を行ったり、お客様とやりとりをすることもあるでしょう。色々な人がいれば、それぞれに色々な価値観があります。そして、それらの価値観は時にぶつかり合います。そんな時に必要なのは、コミュニケーションの中で相手の価値観を受け入れ、新たな価値を生み出すことです。
大学のサークルや部活動には、育ってきた環境や考え方が似ている人が多く集まります。そのようなコミュニティに身を置き続けることは、居心地が良い一方、自分と異なった価値観を持つ人との交流を生まれにくくするように思います。
海外旅行に行っても、飲み屋で隣のおじさんに話しかけても、本を読んでみてもいいでしょう。新しい考え方に触れる経験は、就職活動を続ける上でもきっと役に立つのではないでしょうか。