「職員がマスクをしない」方針の熊本市西区にある保育園で大規模なクラスターが発生し5日までに園児や職員など合わせて79人の感染が確認されています。保育園に、マスクの着用を何度も要望してきたという保護者の声を聞きました。
相次ぐ子供の新型コロナウイルス感染。熊本市によりますと、未就学児から高校生の感染者は第4波では1日最大6人でしたが第5波は42人と7倍に急増しています。5日までに園児65人、職員など14人の感染が確認されている西区の城山保育園では驚きの実態が…。
【島 征吾記者リポート】
「城山保育園では口元が見えないと子供の発育に影響があるとして職員はマスクをしていなかったということです」
この園に通う子供が感染した保護者の声です。
【保護者の声】
「職員がマスクをしておらず、去年から、保育園に何度も要望し市の担当課にも相談した」
去年8月、市の口頭指導を受けた保育園から保護者全員にメールが送られてきました。
【メールの内容 2020年8月4日】
「当園では感染のリスク以上に子供たちの発達に支障をきたす状況になりますので
職員はマスクをせず表情や口元が見えるようにしております。当園は閉鎖した空間が少ないためインフルエンザの流行期も園内での流行はほとんどありません」
熊本市はクラスター発生後の8月31日に立ち入り調査。換気は晴れた日のみ、給食はセミバイキング方式で園児と職員およそ60人が一緒に食事をとっていたことも分かりました。子供が感染した保護者は濃厚接触者となり看病をしながら自宅待機の日々が続いています。
【保護者の声】
「他の園に移りたいが、空きがないため簡単にはできず回復後も通わせるしかない」
城山保育園はTKUの取材に対し「園長不在のため答えられない」と話しています。