検 索 番組表

毎週火曜 よる9時00分~9時54分 放送

取り戻したきれいな肌の真実

2021.09.07 公開

ひどく荒れた20代女性の肌。しかしある方法で見事に回復した。
2019年都内のIT企業に勤める25歳の女性に起きた。

突然、頬のあたりが赤くなり、ポツポツとした発疹が。
そこで、彼女は病院でステロイド薬をもらっていた。

ステロイド薬とは、副腎皮質や皮膚細胞で作られるホルモンを薬に応用したもので、強力な免疫抑制作用や抗炎症作用がある。
    
現在の会社に勤める前は美容師をしていて、1日に何人ものシャンプーやドライヤーをしていたため、日常的に手荒れに悩まされており、このステロイド薬が欠かせなかった。
    
ステロイド薬を塗ると肌荒れはすぐに治った。
だが、しばらくすると…なぜか症状がぶり返した。

そこで病院で今のものより少し強いステロイドを出してもらうことに。
実はステロイド薬には様々な種類があり、その強さが5段階に分類されている。
こうして今までよりも強いステロイド薬が処方された。

その結果、肌はキレイに治ったが…しばらくするとまたも症状が。
塗ると治るが、やめると悪くなる…の繰り返し。

こうして処方されるステロイド薬も強くなっていき…顔に塗ることができる一番強いステロイド薬でも、肌荒れを治すことができなくなっていた。
    
一体どうすればいいのか?
調べてみると…ある方法を発見する!
    
それは…脱ステロイド治療。
その名の通りステロイド薬の使用をやめる、という方法!

ステロイドは本来体内で作られるが、彼女の場合、ステロイド薬を使いすぎたことで、体内で作られなくなったと思われた。
    
その結果、薬でしかステロイドを取り込めず、使用をやめると肌荒れが起きてしまっていたのだ。

そして、再び体内でステロイドが作られるようにするには、ステロイド薬を絶つしかない。
彼女はそれを実行した!

リバウンド症状に苦しむ日々

ステロイドをやめて1日目…頬全体が少し赤く腫れている程度。
だが2日目以降、症状が悪化する。腫れはひどくなり、範囲も顔全体に!

本当によくなるのか?
そんな不安もあったが、同じ治療を試した人の体験を知ることで、これはみんな起きること、そう思えることができた。

さらに、専門医のいる病院にも行くようになった彼女。
そこで、ステロイドを使わない以外に気を付けるべきことを教えられた。

まずは食事。
皮膚の組織を修復・再生するためには、たんぱく質が大切な役割を果たす。

そして、保湿をしないこと。
これにより肌自体の保湿機能を高め、本来の皮膚のバリア機能の働きを取り戻す効果がある。
だから、洗剤の使用も減らし、お風呂も5分以内に。

一方で、肌の状態はさらに悪化!
6日目…ニキビのような発疹が。さらに肌が乾燥し、かゆみと痛みが襲う。
9日目…乾燥した皮膚がポロポロとこぼれ落ちた。

19日目…黄色い液体が漏れ出し、顔全体に熱が!
さらに頬から下で漏れ出した液体が固まり、かさぶたに。
25日目…かさぶたがさらに大きくなり、顔だけでなく首や腕にも広がった。

これらはリバウンド症状と呼ばれるもので、薬をやめたことで体内のステロイドが不足し、これまで抑えられていた症状が現れた状態。
この状態を改善しようと体内でステロイドが作られ始めるのだ。

だが、ひどい時には眠ることもできないほど顔はかゆみと痛みに襲われていた。

当時付き合っていた彼氏にも、こんな肌では恥ずかしくて見られたくなかった。
しかし、仕事の時は外出しなければならない。
肌荒れが悪化する可能性があるため、化粧もマスクもできない。

さらに、かさぶたで口がうまく開けられず、食事はストローで吸うしかなかった。

壮絶な闘い…綺麗な肌は取り戻せるのか?

肌は荒れ、周囲を気にする日々…それでも同僚が変に気を遣うことなく接してくれたおかげで、「自分だけが気にしすぎ」そう思うことができた。

しかし、1か月がたつ頃にはさらに症状は悪化!
顔だけでなく、首や腕もかさぶたで覆われ、肌がただれるようになった。

だが、ここから驚きの回復を見せる。

35日目…かさぶたが取れ、本来の肌が見えるように。
40日目…赤みもなくなり、見た目は初日よりもよくなった。

このままよくなる、そう思っていたが…。

また、皮膚がポロポロとこぼれ落ち始めた。
そのせいで、口の周りは白くおおわれ…数日後には液体も漏れ出すようになり、かさぶたが。

しかし、1回目のリバウンド症状よりも状態がいい。
これが体内でステロイドが必要な量、分泌され始めている証拠。

その後よくなったかと思えば、同様の症状が現れたが、状態は徐々に改善されていった。
1年後には、症状の範囲も小さくなり、見た目にもそれほど気にならない。

そして、416日目にはすっかり元通りの肌に。

ステロイドを顔に塗らないで皮膚がきれいになるということは考えもしなかった
と語った。

その後症状は現れず、現在も綺麗な肌を保っている。

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