「クルマに乗ると運動不足になるから歩きで十分」
「ひとりが好きだから恋人はいらない」
「広い家は掃除が大変だから狭いほうがいい」
といった類の台詞は聞いたことがあるはずだ。
確かに、本人は本当にそのように感じているのかもしれないが、
一方で自分の気持ちに嘘をついている人も それはそれは多いのだ。
なぜそう言えるのかといえば、ある程度お金に余裕が出てくると、
クルマを買ったり、恋人を作ったりするからだ。
本当はクルマも恋人もほしいのだけど、お金がなくて叶わない。
だけども、それを認めてしまうとつらいので、
自分のなかで“いらない理由”を考え、つじつまを合わせ、納得しようとしているのだ。
しかし どんな嘘つきの名人であっても、自分には嘘をつくことができない。
自分のこころは、嘘をついていることを知っているからだ。
そこで、お金がない自分に妥協している人、気持ちをごまかしている人などは、
「世の中のすべての商品とサービスが無料」と考えてみるとよい。
・高級車を購入するのも無料
・恋人と高級レストランで食事をするのも無料
・保険適用外の歯科治療を受けるのも無料
・美容クリニックの施術もすべて無料
・どんな豪邸を建て、維持するのも無料
などと考えると、自分の本心が見えてくるはずなのだ。
“すべてが無料の世界”に身を置いたら、
クルマは軽自動車で十分と言っている人も、乗り心地バツグンの高級車がほしくなるのではないか。
恋愛や結婚に興味なしと言っていた人も、前向きに考え始めるのではないか。
自分に嘘をつき、自分から逃げるのはもったいない。
まずは自分の本心と向き合い、それからどうするべきか考えることが大切だ。