コラムニストの能町みね子さんと、漫画家のやくみつるさんが16日（火）、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー！」に生出演。

好角家で知られる二人が、『能町みね子とやくみつるの「相撲界 グチってハッピー！」』と題して相撲界への不満や愚痴を語った。

【立会いが乱れている】

現在、相撲界では相撲協会や、貴乃花問題などが話題になっているが、土俵内の方が問題と語る能町さん。

「最近、立会いが乱れているのが見てて嫌なんです。」

能町さんによると、「立会い」とは力士同士が目を合わせて、二人で呼吸を合わせて立つのだという。

「そこに最近、変な駆け引きがあるんです。目も合わさずにドーンってぶつかって、待ったになって。グダグダして相撲もはっきりしないまま終わる」と語り、「反則じゃないけど、ちょっとみっともないですよね」と不満を示した。

さらに「は制限時間までの立会いがもっとあった」とし、「今は年に１回もないですよね」と現在の立会いに物足りなさを感じているそうだ。

この話を受けて、やくさんは「昔は強豪の横綱に対して、１回目で立ち会うこともありましたよね。横綱は虚をつかれるんですが、昔の横綱はそれを受けるんです。今の横綱は受けるのかな？待ったするんじゃないかな？」と今の横綱陣に疑問を呈した

【力士の仲が良すぎる】

相撲協会ではSNSなどで巡業情報などの他に、力士のプライベートな様子なども発信しているが、「あれで人気が高まった部分はあるので、一概に否定しないんですが」と前置きした上で「”俺は馴れ合いはしない。みんな敵だ！”みたいな力士が一人ぐらいいて欲しい。」と注文をつけた。

番組パーソナリティーの垣花アナは「遠藤のお姫様だっこを見て”なにくそ！”って思う力士がいても良いってことですね？」と問うと、「むしろ遠藤の方がそっちなんですよ。取り組み後のインタビューはぶっきらぼうなんですけど、あの感じが好きなんですよね。」と遠藤の力士としての姿勢を絶賛した。

【三賞を出さなすぎ】

先日の秋場所は三賞不在で終了し話題になったが、このことに能町さんは「これはケチすぎる！」と憤慨。

「活躍した力士がいなかったわけじゃなかったんです。私の中にはいたんです。」とし、「そういう優勝以外の賞が力士の励みになるのに」と相撲界を盛り上げるためにも、もっと力士を表彰すべきと苦言を呈した。

ちなみに、秋場所で三賞をあげるなら？という話になると「小結・貴景勝にあげたい。９勝でしたけど相撲内容が良かった。」と自身の考えを明かすと、

すかさず、やくさんは「１０勝の貴ノ岩の方がいいんじゃない？」と意見が分かれしばらく議論に。

みかねた垣花アナが「あの…ここで三賞選考会議が始まってしまいましたが…。」と議論を一時中断。

能町さんは「このように意見が分かれると、二人ともあげないってなっちゃうんです。両方にあげればいいのに。」とし、

やくさんは「別に絶対評価じゃないですからね。」と、最後は意見が一致し、この話題を締めくくった。