趣味・娯楽のために借金をするのは要注意だが、生活費のために借りるのは健全と考えている人は多い。
しかし生活費を借金で確保する状況にあると、そもそも借入金を返済するのが非常に難しい。
生活費のなかでも代表格といえるのが、食料費、住居費、光熱費の3つである。
ほかにも医療費、教育費、交通費などが必要になる。
こうした生計を営むための費用を借金で穴埋めすると、ますます生活費が不足する悪循環に陥るのだ。
その理由は至ってシンプルで、毎月の返済費用の分だけ生活費が不足するからだ。
例えば、今月の生活費が2万円足りないので、来月まで借りるとする。
そして来月も生活費が2万円不足したとしたら、それに加えて先月借りた2万円の返済が加算されるので、結果的に4万円不足することになる。
そこで再び借金をするようなことがあれば、来月はさらに大変な思いをするわけだ。
キャッシングやカードローンの借入額が段階的に増えていく人は、このパターンに陥っていることが多い。
冠婚葬祭が続いて、一時的に金欠になった状況であれば借金をして乗り切るのも手だが、生活費を用意するために借りるのはリスクが大きすぎる。
では どうすればいいかというと、家計を圧縮して収入の範囲内で生活するか、
アルバイトや副業で稼ぎを増やすしかない。
借金で一時しのぎをしたとしても、最終的に借金返済のために収入を増やさざるを得なくなる。
早かれ遅かれ稼ぎを増やすしかないので、それならば借金をする前に家計を健全化したほうがいいのである。





















