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2018.08.31 16:00  週刊ポスト

【森永卓郎氏書評】1985年日航機墜落事故の真相に迫る書

 それらの事実から、著者は自衛隊の訓練用非炸薬ミサイルが、日航機を撃墜してしまい、証拠隠滅のため、火炎放射器で、現場を焼き尽くしたのではないかとした。

 私は、火炎放射器の部分については、正直言って、消化しきれずにいた。しかし、本書では、遺体の状況を厳密に分析したうえで、上野村に残された機体の残骸を最新の化学分析を行うことで、ジェット燃料以外の強力な燃料で焼かれたことを証明したのだ。

 著者の人生をかけた告発である前作は、大きなヒットとなった。本作は、著者の見立てが、揺るぎのない根拠に立っていることを示している。この2冊が、これまで無視を決め込んでいる政府や日本航空や、そしてメディアを動かす原動力になって欲しいと強く願う。

※週刊ポスト2018年9月7日号

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