「おかえりモネ」もう中学生 初の朝ドラでも“段ボール芸”「大変光栄」演出も絶賛「現場一同、もう夢中」

[ 2021年9月7日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第82話。朝ドラ初出演を果たしたもう中学生。背後にあるのが自作の段ボール作品(C)NHK
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 再ブレイク中のお笑い芸人・もう中学生(38)が6日に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第82話に事前告知なしのサプライズ登場。1話限りながら朝ドラ初出演を果たし、代名詞の“段ボール芸”を披露した。主人公・百音(清原果耶)が勤める気象情報会社ウェザーエキスパーツの社員役。冒頭約2分半、社内プレゼンのシーンで自作の段ボール作品を用いて新事業を提案した。「大変光栄でございます」と喜び「いつも通り段ボール成分も入れさせていただきました」。演出を担当した中村周祐監督も「ご本人が自作された段ボール作品とそのプレゼンは、想像のはるか上を行くもので、現場一同、もう夢中になっていました!」と絶賛した。

 <※以下、ネタバレ有>

 視聴者も驚き。SNS上には「まさかのもう中w」「突然のもう中学生さん!」「もう中じゃねーか!最初分からなかったよ」「漫談じゃないか!」「朝ドラでネタ披露しとる」などの声が続編。放送終了時(午前8時15分)には「#もう中学生」がツイッターの国内トレンド13位に入る反響を呼んだ。

 女優の清原果耶(19)がヒロインを務める朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第82話は、ある日、百音(清原)の会社ウェザーエキスパーツの新規事業審査会が行われる。気象に関する仕事のアイデアなら誰もが提案可能。安西社長(井上順)のお眼鏡にかなえば、すぐ採用されるというもの。内田(清水尋也)が提案した「花粉症対策アプリ」は即採用。莉子(今田美桜)は皆のプレゼンを聞き、自分には“説得力がない”と痛感し…という展開。

 “もう中”が演じたのは、ウェザーエキスパーツ流通気象班の星野光助(こうすけ)役。新規事業審査会の最終選考プレゼンに出席し「宇宙天気プロジェクト」を提案した。

 「太陽表面のプラズマが高速の太陽風となって地球を襲うと、大規模な磁気嵐が起きて、そしてオーロラが見られます。オーロラきれいだなと思った方、もうノーテンキ。太陽フレアは地上だけではなく、さまざまな影響があるんです。人工衛星の障害、宇宙飛行士の被爆、通信障害や送電線トラブルにつながることもありました。そういった危険に備えるためにも、日々の太陽の状態など、宇宙天気の予報に力をゆきたいです」

 この説明に使用した“巨大ボード”が、もう中自作の段ボール作品。

 安西社長は「君、おもしろいね。最高!才能あるよ~」とプレゼン手法を褒めた。ただ、観測衛星の開発や打ち上げなど数百億円の費用がかかり「あったらいいよな~数百億。ま、確かに宇宙天気はGPSとか衛星利用の拡大で重要視され始めてるけどね。近い将来では、まだまだ経済面でも生活面でも大きな利益が見えにくい。今の暮らしに役立たなきゃ、我々の仕事じゃない。なので、却下。でも、楽しかった」と評した。

 もう中はNSC(吉本総合芸能学院)東京校7期生(2001年)。芸歴20年を迎えた。イラストを描いた段ボールなど自作の小道具・大道具を使用した1人コント「段ボール芸」でおなじみ。一時はテレビ出演も落ち着いたが、昨年から日本テレビ「有吉の壁」(水曜後7・00)のオファーが増え、実力を再評価された。

 過去、エキストラでドラマ出演歴はあるが、再ブレイクを果たしての朝ドラ初出演。「この度は、出演させていただきありがとうございました。このような場所に行かせていただき、大変光栄でございます。20年間、お笑いを目指しながら学ばさせていただいたことのベストを尽くさねばと思いました。『朝ドラを欠かさず見ている親には、どうやって報告しよう?』と思い、いきなり典幸(本名・丸田典幸)が出てきたら、朝食のおかずを座布団にこぼす可能性大だったので、母の誕生日の日にお伝えさせていただきました。役柄については、中村監督がやさしく見守ってくださっていたので、いつも通り段ボール成分も入れさせていただきました。これからも何卒、モネさんライフを!でございます」

 中村監督は「プレゼンが続く回の中、もう中学生さんの世界観で『宇宙天気』をプレゼンしていただけたら楽しいのでは…という妄想がきっかけでした。以前からドラマでご一緒させていただきたいと思っていたので、ご出演いただけて感無量です」と起用理由を説明。念願が叶った。

 「事前に内容をご相談させていただいたのですが、ご本人が自作された段ボール作品とそのプレゼンは、想像のはるか上を行くもので、現場一同、もう夢中になっていました!」と称賛。「『おかえりモネ』を優しく、明るく、照らしていただきき、誠にありがとうございます」と感謝した。

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