娘は中学2年生。
今時の子供らしく漫画やアニメが好きなようで、鞄にはお気に入りキャラのキーホルダーが付いていたり、缶バッチがたくさんだったりする。
絵を書くのも好きなようで、自分にはあまり見せてくれないが毎日部屋にこもっては絵を描くのに没頭している。年の割にはうまい絵を描いていると思う。昔より環境が良くなったからなのか、最近の子の描く絵はみんな上手い。友達?が描いたという絵を見せられたこともあったがそれもなかなかうまく描けていた。
まあそれは良い。
学校でもアニメ好きの友達がたくさんいるようなので、多いに楽しめば良いと思う。
しかしだ。
タイトルの通りだが、娘はどうやら自分の書いた絵をSNS経由で知り合った人に売って対価を得ているということが発覚した。
どうやらTwitterのDM経由で依頼をもらい、書いた絵を相手に送って、自分はiTunesカードのギフト券のコードを教えてもらっているようだ。
額はそこまで大きくはないようだが、中学生が扱う金額にしては大きい。
それに相手は当然知らない人間だ。どんなトラブルに将来遭遇するとも限らない。
親としてはこれを辞めさせるべきだと考えている。
書いている絵は何かのアニメキャラがモチーフになっているものである。つまりいわゆる二次創作になる。
最近では昔の常識は通用しなくなったのか、グレーゾーンだったはずの二次創作で堂々とお金を儲ける大人は多い。
skebやコミッションなどと言って絵を描いて対価を得ているやつをよく見かける。
おそらく娘もこれを見てお金を儲けようと考えてしまったのだろう。
将来的にイラストレーターや漫画家のように絵を描いて生計を建てていく職業に就きたいというなら、それは応援したい。
そのために今から絵の勉強をして、ネットにアップして沢山の人に見てもらったり同志を見つけるのは良いと思う。
しかしだ、未成年のうちからそれでお金を稼ぐというのはどうなのだろうか。
真っ当なオリジナルの絵だったら、そして方法がもっとクリーンな方法なら良かった。
俺は親としてこういう行為は、二次創作に関する法律的な解釈やお金を稼ぐという意義についての知識や精神を身につけてからでなければやらせるべきではないと考えている。
娘には絵を描くのは良いけど、それで対価を得るのはやめなさいと伝えた。
そしてインターネットでそういう行為を行うリスクについてもしっかりと考えるようにも伝えた。
わかったとは言っていたが、伝わっているのかはわからない。
正直、隠れて続けようと思えば続けられるのであとは娘を信用するしかない。
娘の将来を案じての行動である。
なんというか、自分の娘がこんなことをするとは思ってなかったので困惑している。
いらないことだったのかもしれない。
なんであの時こんなことをしてしまったんだと将来また悩むだろうか。
いいことをしたんだと思いたい。
とりあえず増田民の娘とかそっちのほうが大丈夫なのか気になってしょうがない