「金(カネ)は命より重い!」
これは逆境無頼カイジというアニメに登場する利根川幸雄(とねがわゆきお)の言葉である。
この格言に対しては賛否両論があり、
「命があってこそ金を使えるので、命のほうが重い」
「生きるためには金が必要なので、金のほうが重い」
などと意見がわかれるところだが、僕は「大金は命より重い!」というのが利根川幸雄の真意だと考えている。
10円と命を比べたならば、命のほうが重いと誰もが答えるだろう。
ではこれが10億円になったらどうか? という話である。
ひとりの人間(日本人)が生涯に稼げる金額は2~3億円と言われており、4億円に到達すれば御の字だ。
10億円ともなれば、生涯収入ランキングNo.1の一流企業に勤務していても稼ぐのは極めて難しい。
とすれば「10億円という大金は命よりも重い」と言えるかもしれない。
刺々しい話ではあるが、人は人生という時間、いわば命を削りながら金を得ているわけだ。