中日が木下さん追悼試合 ワクチン接種の副反応疑うファンから“消息不明”同僚2選手に心配の声 憶測呼ぶ真相とは

追悼試合前に木下さんの背番号「98」のユニホームで黙とうする選手ら
追悼試合前に木下さんの背番号「98」のユニホームで黙とうする選手ら

 中日は5日のDeNA戦(バンテリンドーム)を、8月3日に27歳の若さで亡くなった木下雄介投手の追悼試合として開催。監督、コーチ、選手ら全員が喪章と背番号「98」のユニホームを着用して試合に臨んだ。

 木下さんは右肩故障でリハビリ中の7月6日、ナゴヤ球場での練習中に意識不明の状態となり、入院先の愛知県内の病院で死去。倒れる8日前に受けた新型コロナウイルスワクチンの職域接種と因果関係は不明ながら、副反応を疑うファンなどからは7月から“消息不明”の同僚2選手にも心配の声が広がっている。

 谷元圭介投手(36)は7月10日のDeNA戦で投球練習中に体調不良を訴えて登板を回避して以降、2軍戦でも登板がない。また、滝野要外野手(25)も同2日のウエスタン・リーグ広島戦の出場を最後に、この2カ月間の試合出場がない。ともに練習参加の情報すらないため、家族の意向で闘病中にその事実を伏せられていた木下さんと、同様の状況ではないかと憶測を呼んでいる格好だ。

 だが球団関係者は「2人とも副反応などの体調不良とは全く関係ない」と断言。谷元のコンディション不良の内容は本人への配慮から球団が伏せており、現在はウオーキングなど軽めのメニューで体を動かしているという。滝野も谷元と同様の理由で自主練習となっている。

 あらぬ憶測を打ち消そうにも、詳細を語るわけにもいかず。球団にとっては痛しかゆしだ。

※当初記事で、滝野選手について「練習にも参加できない〝謹慎状態〟で、同関係者は『規律違反があった』と明かす」とありましたが、そのような事実はありませんでした。

滝野選手、中日球団並びに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。