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注:音MAD作者の見解です。あと、結構長いです。
◆VSTエフェクトとは!(概略)
ひとことで表すと、音声に味付けをするためのもの。
音に厚みを出したい? すごい音をつくりたい? なんでもござれ。VSTならね。
音楽制作ソフトに導入することで使えるようになります。
◆どこで見つけるんだそんなもんお前
真っ先に挙がるのが、KVR(海外サイト)でしょうか。たぶん最大手...?
しかし、VSTに触れてみるぞ!と意気込んでいきなり突入しても
お目当ての物に辿り着けるかは微妙なところ。
一方で個人ブログや、ここブロマガなどVSTの紹介がなされている場は多いです。
各エフェクトの用語にまだ馴染みのない方は、これらから巡ってみるのがベスト。
(おすすめVSTを紹介するサイトは、数も多く丁寧な解説付きのところも)
◆いつものVST
導入はこれくらいにしておいて、私の普段使うVSTエフェクトを紹介します。
ただ、以下の点は踏まえてくださると幸いです。
・私は音MAD作者です。DTMの知識は持ちあわせてません。
・使用するDAWはREAPER(x64) v5.xxです。
・ほぼすべてフリー(無料)のものです。
では参りましょう。
(割とメジャーなものが多いかも...)
下記VSTの動作サンプルは動画にまとめてあります。
雑な編集ですがコチラも見ながらだと、よりわかりやすいかもです。
◆コーラス(Chorus)
立体感のある音や艶やかな音など、幅広い音色の変化が得られるエフェクト。
原理としては、2つの原音を時間的にあるいは周波数的にずらすものである。
使い勝手の良さ!効果の品質や柔軟性!どれをとっても文句ナシ。
KVRの2014年度コンテストにおいて優勝してます。さすが。
プリセットが18種類と豊富で、この中から色々選ぶだけでも実用に耐えます。
・TAL-CHORUS-LX(TAL-Togu Audio Line)
フリーの中では鉄板かな?効果が明瞭で、シンプルでわかりやすい。
VOLUME(音量)、DRY/WET(効き具合)、STEREO WIDTH(音の広がり)
の3つだけで、入門にはもってこいです。
◆ディストーション(Distortion)
いわゆる音割れであるとか、歪んだ音を得るためのエフェクト。
原理としては、音声信号を過大増幅させることによるものである。
けっこう効きます。ギターアンプ系のような音楽的なものというよりかは
もっとこう野性的な歪み・音割れのような、ザ・ディストーションの立ち位置。
音源に対する扱いが難しいですが操作・調節は簡単で、ハマれば化けます。
質の高いギターアンプ系プラグインです。そのなかでは扱いやすいかな?
比較的軽い効果の明るい音色(CLEAN)とガッツリ効果の音色(LEAD)の2パターンを搭載。
こちらもKVRの2014年度コンテストにおいて3位に入賞してます。めでたい。
い、いや、ミーハーとかじゃないし...気に入ったのを調べたらたまたまそうだっただけで...
かなり効きます。こちらもギターアンプ系のプラグイン。
先述のWinklよりも扱いや調節がしづらいものの、個性が強く唯一神的な存在。
その激しいぶっ壊れサウンドは、うまく音源とハマれば以下略
余談ですが、ディストーション系プラグインは扱いの難しさから敬遠しがちです。
が!これをものにすると、個性の際立つ音作りができる!...と信じてます。
◆イコライザー(EQ)
全体的な音質の補正、あるいは音像の改善を行うためのエフェクト。
音声信号のうち、特定の周波数を強調・減少させる機能を持つ。
メインで使用しているEQです。音質の劣化をあまり感じず、効きもなかなか。
動作が軽いので、音作りの調整用としてトラック毎にいれても問題ナシ。
ただアナライザー機能がないので、とっつきにくい感じはあるかも...
非常にグラフィカルでわかりやすいEQです。また、かなり効きが良いです。
個人的に出力音量が安定しないと感じることが多いため、登場機会は減ってますが。
馴染みやすさ・わかりやすさにおいては優れていて、このVSTとともに育ったと言えます。
効き良し、音良しと、自分の中でのザベスト・オブ・EQ。
しかし...っ!重い...!重すぎる...っ!一長一短なわけです。
調子こいて何十トラックにもかけると操作不能に陥ります(実体験)
◆リバーブ(Reverb)
トンネルの中のような、残響効果を付与するためのエフェクト。
ディレイ音の減衰によって再現される(詳しい技術は難しいので省略)。
リバーブといえばコレ。自分の中では。プリセットも揃っていて扱いやすいです。
通常の使いかたのほかに、出力を少し大きめにしてプリディレイと効果時間を抑えることで
音作りにおける、補強の役割も担うことができます。便利。
・Black Water Reverb(Black Water Music)
これもなかなか良くできてます。上のAbstract Chamberと相性の良くない
VST(まれに音割れあり)との競合を避けるときや、気分を変えたいときに
使用します。人によってはこっちのほうが音が好みだったりするかな?
・Replika(Native Instruments) ※有料
いつだったかの無料配布のときに貰ったもので、本来はディレイとして機能するもの。
正直各調整部分はどのように機能するか定かでなくプリセット頼みです。
プリセットの中にはリバーブとして使えるものもあり、トラックに挿してます。
◆マスタリング
制作した複数のトラックを最終的に1つの音声として出力する際に
音量や音質、あるいは音圧を調整する作業のこと。
音MAD作者の中でもズバ抜けてマスタリング能力が無いので、プラグイン内の各効果
についてはほとんど機能を分かっておりません(特にコンプレッサー)あしからず。
・TLs-Pocket Limiter(TbT) - リミッター
簡単にマスタリングを済ませるのなら、これをマスタートラックに挟むだけで
大体のクリッピング(音割れ)は防げます。また、これが軽い!
トラック毎に音量調節として挟んでもDAWの動作に大きな影響が無いのがグッド。
・TDR Kotelnikov(Tokyo Dawn Records) - コンプレッサー
機能性の優れたコンプレッサーです。プリセットもまあまあ揃ってて便利。
少し前までは使ってはいたものの、そもそもコンプレッサーの存在意義を見いだせない
マスタリング初心者でして、最近はご無沙汰。
コレ!コレが非常によろしい。マキシマイザーなので、音圧をアッサリと稼げる上に
インターサンプルピークに対応しており安心。調整項目もシンプルで理解が早い。
最近は、マスタリングはこれ一本で済ませてます。非常に優秀。
◆いろいろ小ネタ
・MStereoScope(MeldaProduction)
トラック音声のLEFT・RIGHT・MID・SIDEを抽出するプラグイン。
エフェクト用途というよりは、いわゆる耳コピの場面で結構役に立ちます。
個人的に、MID・SIDEが分離できるのが嬉しい。
音声のピッチを上下させることにより、ビブラートを作り出すことができます。
これが結構貴重で、他に似たような機能のものは探したけどありませんでした。
1ランク上の音声を作るためには、見過ごせないプラグインですよホント。
これも地味に音作りの役に立ってます。名称は、トランジェントシェイパー。
なんの効果があるのかといえば、発音時のアタックの強さを調節できるという代物。
SWEETはアタック音が弱く、BITTERはアタック音が強くなります。
トラック中の音声の、音程を補正してくれるプラグインです。
声なんかを加工する際、もともと素材の音程が安定しないことが多いので
そういうジャンルに向けては必須といえるのではないでしょうか?どうでしょう。
これも上記のGSnapと同様に、ピッチ補正を目的としたプラグインです。
どちらかというとGSnapの方がナチュラルな効き目で、こちらは機械的?な印象。
素材のシングルピッチ化も可能で、人力ボーカロイドなんかに重宝します。
詳しい原理はわかりませんが、音を歪ませるビットクラッシャー系プラグイン。
ディストーション系プラグインとはまた違う歪み方で、効果の色が強く
用途は限られてくるのですが、たまーーにアクセントとして入れたりします。
・ReaPitch(REAPER)※バンドル
REAPER付属のプラグインで、トラックの音程の変化を行うものです。旧verの本体では
ピッチ補正アルゴリズムの関係で±24の壁が存在しますが、これとの併用で超えられます。
エンベロープの活用で、細かなピッチベンドも調整できて何気に便利。
―― 私の魂は、ゆわしょっくと共に有り ゆわしょっくと共に死ぬ。
本来はマキシマイザーなのですが、その効果が非常に派手で音作りにも使えます(非推奨)
音作りに関しては、重ねがけ(2~10回ほど)をすることで重い、重い音になります。
多用してます。困ったらゆわしょっく。中毒性高し。
◆おわり◆
状況に合わせて、もしかしたら編集・追記あるかも
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(見落としがあったらすみません)
各エフェクトのURLは、便宜上zipファイルなどへの直リンを避けています
場合によっては、SplineEQやBitterSweetのように
VSTの紹介ページとDLリンクが記載されているページが異なったり
MVibratoやLeCto、dblue Crusherなんかは単体の配布を行っておらず
複数のVSTをまとめた、いわゆる「バンドル」としての
配布形式をとるなど一見してわかりづらいことがあります
またEmissary(これはWin64bitのみ)など
一部の動作環境についてはサポートしないものも存在します
これらのDL手順について逐一記載すると、さすがに煩雑なので
勝手ながら省略致しました こめんなさい
上記の点以外についてご指摘がありましたら、頂けると助かります