ステラは、NHKの番組を中心にテレビ・ラジオの情報をお届けする週刊誌です。
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2022年度後期連続テレビ小説は
東大阪と 長崎・五島列島を舞台にした〈舞いあがれ!〉
[本誌 9/17号(9/8発売)に掲載] -
来年秋放送となる第107作の連続テレビ小説のタイトルが〈舞いあがれ!〉に決定。ものづくりの町・東大阪と長崎・五島列島を舞台に、空を飛ぶことを夢みるヒロイン・舞の奮闘を描く物語だ。
舞は東大阪で町工場を営む両親と兄との4人暮らし。引っ込み思案だった舞は、あるとき祖母の住む五島列島で「ばらもん凧」に魅了される。 「あんなふうに空高く飛びたい―」 空への憧れは、やがてパイロットになるという夢へ、さらには飛行機づくりへとふくらんでいく……。
脚本は、去年大きな反響を呼んだ〈心の傷を癒すということ〉の桑原亮子。桑原は、
「ある飛行士が『パイロットはいい仕事だと思う』とおっしゃったとき、即座にさまざまな理由を予想しました。外国へ行けるから? やりがいのある仕事だから? 再就職しやすいから? 答えは『空を見上げる仕事だから』。必要に迫られて空を見上げているうちにいつのまにか元気が出てくる、だからいい仕事なのだそうです。このドラマのヒロインも、つらいことがあるたび、空を見上げて前に進みます。その姿を見ているうちに、いつのまにか元気が出てくる、そんなドラマになることを願っています」
とコメントを寄せた。“朝ドラ”ヒロインがパイロットを目指すのは、1976年の〈雲のじゅうたん〉以来。夢を諦めない舞の姿から、勇気と希望をもらえそうだ。
くわはら・りょうこ
2013年に第41回創作ラジオドラマ大賞奨励賞、翌年に第53回BKラジオドラマ脚本賞最優秀賞を受賞して脚本家の道へ。NHKでは、土曜ドラマ〈心の傷を癒すということ〉、よるドラ〈彼女が成仏できない理由〉ほか。