「ボクの殺意が恋をした」#9【最終章前編 誰が味方で敵なのか…!?】[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
「ボクの殺意が恋をした」#9【最終章前編 誰が味方で敵なのか…!?】[解][字][デ]
【最終章突入-絡み合う嘘と秘密…嘘つきは誰?】間が悪い殺し屋(中川大志)と、暗殺ターゲット(新木優子)がまさかの恋に!殺すのか…恋するのか…二人の運命は!?
出演者
男虎 柊…中川大志
葉山 葵…新木優子
八乙女流星(デスプリンス)…鈴木伸之
水瀬千景…田中みな実
風岡樹生…中尾明慶
江村隼也…永田崇人
皆川真希…小西はる藤堂莉奈…松本穂香
赤坂武尊…小池徹平綿谷詩織…水野美紀
男虎丈一郎…藤木直人
番組内容
柊(中川大志)が鳴宮美月殺害未遂の疑いで指名手配された。そのことを知った葵(新木優子)は動揺。丈一郎(藤木直人)は、鳴宮美月の引退会見を開き、その場で詩織(水野美紀)の不正を公表する計画を立てる。千景(田中みな実)と風岡(中尾明慶)が会見の準備を進めるが、丈一郎たちの話は莉奈(松本穂香)に盗聴されていた。
一方、流星(鈴木伸之)は詩織と交渉し、今度こそターゲットは必ず殺すと宣言する―!
監督・演出
【監督】星野和成
原作・脚本
【脚本】徳永友一
音楽
【音楽】大間々昂、田渕夏海
【主題歌】Vaundy「花占い」
制作
【チーフプロデューサー】岡本浩一
【プロデューサー】中間利彦、小島祥子、石田麻衣
【共同プロデューサー】三上絵里子
番組HP
【番組ホームページ】
https://www.ytv.co.jp/bokukoi/
番組公式SNS
【番組公式Twitter】@bokukoi_drama
【番組公式Instagram】@bokukoi_drama
【番組公式LINE】https://lin.ee/kniUOAgジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(銃声)
(男虎丈一郎) 俺は
殺されたことにしてたんだ。
(男虎 柊) じゃあ 丈さんを
撃ったのは?
(千景) 葉山 葵じゃ ない。
綿谷詩織よ。
何で詩織さんが?
(丈一郎) 赤坂武尊さんは
何か決定的な証拠を
手に入れていたのかもしれない。
(千景) 彼は自殺じゃなかった
綿谷詩織に消されたの。
(丈一郎) 例の万年筆が奪われた。
もし そこに
データが入っていたとすれば
秘密を知ってる邪魔者を
一人ずつ消すだけだ。
(詩織) 連中は 葉山 葵を
安全な場所に移すために
病院に忍び込んで来るはず。
(詩織) あなたは病室にいる
葉山 葵を殺しなさい。
(男) おりゃ~!
んっ!
うらぁ!
(風岡) 殺さないで 殺さないで…。
殺さない 殺さないから!
静かに 風岡さん…。
お願いします!
わぁ~!
(八乙女流星) 任務完了。
了解… デス!
葵ちゃん!
(葉山 葵) 柊君。
ここから出よう。
ずっと私を助けてくれて来た。
ありがとう 柊君。
(キャスター) 人気漫画家である
鳴宮美月さんが撃たれた事件に
進展がありました。
マズいことになったぞ。
(キャスター) 現場付近に残された
防犯カメラの映像などから
男虎 柊容疑者を
全国に指名手配しました。
容疑者との間に何らかの
トラブルがあったとみて
警視庁は殺人未遂の疑いで
行方を追っています。
(ボイスチェンジャー) ええ…。
(ボイスチェンジャー) いや~
いまだに信じられないですよ。
案外 いいヤツ
だったんですけどね。
まさか 先生を撃った犯人が
柊君だったなんて…。
ハァ~。
何やってんだよ 風岡さん。
(キャスター) ここ 轟総合病院で
入院していた
人気漫画家 鳴宮美月さんが
忽然と姿を消しました。
(キャスター) 何者かが警備室を
襲ったことも分かっており
警視庁は
鳴宮美月さんを捜すとともに
鳴宮美月さん殺害未遂の疑いで…。
柊君。
葵ちゃん
ダメだよ まだ寝てなきゃ。
(キャスター) 男虎 柊容疑者の行方を
追っています。
どういうこと? 何で柊君が?
詩織ちゃんの仕業だろ。
俺たちを
身動きできないようにしたんだ。
(千景) ≪いいから 早く!≫
(風岡) ≪痛てて…!≫
(千景) もたもたしないの!
風岡さん!?
おう 来たか 入ってくれ。
えっ? 丈さんが呼んだの?
出た! 殺し屋!
許してください
僕は何も しゃべっていません。
お願い 殺さないで!
大丈夫だって。
殺されたりしないから。
先生!
えっ? えっ?
何で 殺し屋とターゲットが?
俺が説明する。
♬~
(風岡) 警察に秘密組織が!?
(丈一郎) ああ。
俺は その「SOS」の
エージェント
殺し屋だった。
えっ あなたも!?
ちょっと 丈さん そんなこと
話しちゃっていいのかよ?
(千景)
大丈夫よ もし誰かに話したら
消されちゃうだけだから
ねぇ 風岡さん。
絶対に誰にも言いません。
それに彼… 赤坂武尊は
僕の元同僚で
同期入社だったんだ。
えっ お兄ちゃんの?
はい。
自殺だって聞かされていたけど
まさか こんな 大それたことに
足を突っ込んでいたなんて…。
(千景) 武尊から風岡さんの話を
聞いたことがある。
(千景) 優秀な男が
漫画編集部に行ってしまったって。
えっ?
(千景) だから 『ハリー』の連載
風岡さんと一緒にできること
すごく喜んでた。
(風岡) ちょっと待ってください。
その件なんですが… え~
僕は
かなり頭の回転が速いほうで
理解力も
人並み外れているとはいえ
多少 混乱しています。
まぁ そうだよね
俺も かなり混乱したし…。
柊君は黙ってろ!
はい。
あっ いや すいません あの…
黙っててください。
えっ?
(千景) ビビってんのよ。
柊君が殺し屋だって知ったから。
(せき払い)
え~っと 整理させていただくと
『ハリー』を
ホントに描いていたのは
千景さんであり
僕が デビューから
ずっと やりとりを続けていた
鳴宮美月先生は千景さんだった。
合ってます?
合ってる。
で 葵さん?
葵さんは
鳴宮美月として表に出ていた
単なる漫画家志望だったと。
そう。
なるほど。
理解した もう大丈夫で~す。
早っ。
てか こんなとこにいて
大丈夫なんですか?
柊君は指名手配だって
されちゃってるわけだし
いつ ここに
警察が踏み込んで来るか…。
いいや 今は まだ
ここが一番安全なんだ。
(風岡) えっ?
警察が調べれば
柊が どこの誰かってことは
あっという間に分かる。
それが
いまだに つかめないのは
「SOS」が
情報を遮断させてるからだ。
どうして そんなことを?
ここは「SOS」のアジトとしても
使ってた場所だ。
ここには
「SOS」の所有する武器が
たくさん置かれている。
「SOS」は警察組織でも
ごく一部の人間しか知らない
秘密組織。
うかつに警察が踏み込めば
「SOS」の存在が
知られる事態になりかねない。
つまり…。
警察をここに
来させるわけにはいかない。
ああ。
詩織さんは
これから どうするつもりなの?
警察は来ないが 「SOS」の連中は
いずれ ここにやって来る。
(千景) じゃ… じゃあ
ここで 私たち
まとめて殺すってこと?
えぇ!?
柊を指名手配して
俺たちを身動きできないように
したのは そのためだろ。
そうなる前に 先手を打つ。
でも
不正の証拠が入った万年筆は
詩織さんに
取られちゃったんじゃ…。
そうね 誰かさんのせいでね。
えっ… 僕のせい?
ごめんなさい。
(千景の声) 相手は綿谷詩織よ。
(千景の声)
背後には警察組織がついている。
この先 どうすれば…。
一つだけ方法がある。
そのために
彼をここに
連れて来てもらったんだ。
えっ?
鳴宮美月の引退会見を開く。
♬~
(晴希)
ねぇねぇ ママ 見て見て
(詩織)えっ! すごい~
晴希が描いてくれたの?
幼稚園でね~ 描いたんだよ~
(詩織)ほら これ パトカーも
描いてくれたんだね
うん ママが
お仕事 頑張ってるから
(詩織)え~ ありがと~う!
よ~し じゃあ せ~の…
よ~!
(晴希)アハハ…
今 報道では 鳴宮美月は
柊に襲われたことになってる。
そして 入院先の病院から
忽然と姿を消したと…。
そんな鳴宮美月が突然 姿を見せ
引退会見を開くと言えば
多くのマスコミが集まるだろう。
そこで 柊君の無実と
綿谷詩織の不正を暴露する。
ああ。
無駄よ。
何の証拠もないのに
握りつぶされるだけ。
言っただろ ここには
「SOS」が存在する証拠がある。
俺が会見の場で公表する。
殺し屋組織「SOS」の存在と
綿谷詩織が それを個人的な理由で
動かしていたことを。
待ってよ そんなことしたら
丈さんが殺し屋だって…。
いいんだ。
これ以上 もう詩織ちゃんに
手を汚させたくない。
♬~
2人は事務所に戻って
会見の準備をしてくれ。
はい すぐに 社内調整して来ます。
武尊君は
僕の良きライバルだったんだ。
絶対に 彼の無念を晴らしてやる。
風岡さん…。
僕が漫画編集部に
異動になった時
彼からペンをもらったんです。
お互い 頑張ろうって…。
もしかして
その中にも?
貸して。
(風岡) えっ?
あっ…。
バカ! 余計な話 しないでよ
紛らわしい。
すいません。
(操作音)
(藤堂莉奈)
あっ ちょっ ちょっ…!
君が綿谷詩織と
つながっていたとはねぇ。
すみません このことは…。
言わないさ。
えっ?
僕の言うことを
聞いてくれればね。
君と手を組みたい。
(莉奈) えっ?
始末したいんだ 葵たちを。
でも あなたは葵さんを…。
ハァ…
♬~
鳴かぬなら
殺してしまえ
ホトトギス。
大丈夫?
まだ ゆっくり休んでて。
柊君は…
大丈夫?
えっ?
この作戦がうまく行ったら
丈一郎さん
逮捕されちゃうってことだよね?
せっかく 柊君のところに
帰って来たのに…。
丈さんが覚悟 決めたなら
俺は何も言えないよ。
丈さんの気持ち 分かるし。
俺も
同じ気持ちだから。
同じ気持ちって?
詩織さんに
これ以上 罪を重ねてほしくない。
俺や丈さんには…。
心から
詩織さんを憎むことなんて…。
どうして?
綿谷詩織は
丈一郎さんを
殺そうとしたんだよ?
そうだけど…。
でも
詩織さんが
俺たちに向けて来た顔が
全部 ウソだったとは
思えないんだ。
♬~
私は絶対に許せない。
お兄ちゃんを殺した
綿谷詩織のこと。
分かってるよ。
葵ちゃんや千景さんにとって
詩織さんは…。
全然 分かってない!
分かってるなら
どうして そんなこと言えるの?
柊君だって 許せなかったでしょ?
丈一郎さんを殺されて
許せなくて…。
私に復讐しようとしたでしょ?
私を…。
殺そうとしたでしょ?
♬~
ごめん。
そのことは本当に悪かったと…。
もう休むから。
出てって。
♬~
♬~ うん…。
♬~
(ドアが開く音)
♬~
♬~
(ドアが閉まる音)
♬~
♬~
(丈一郎) 柊。
来客だ。
えっ? 誰?
突然 申し訳ございません。
お前が指名手配された
ニュースを見て
心配になって
来てくれたんだとさ。
そしたら 亡くなったはずの
丈一郎さんがいらしたので
大変 驚きました。
安心しろ。
莉奈ちゃんには お前が
犯人じゃ ないって言っといた。
俺たちは今
ある連中に狙われていて
葵ちゃんも
ここで保護してるとな。
よかったですね。
葵さんが 丈一郎さんを
殺してなどいなくて。
あぁ… うん。
(丈一郎) この際だ 柊。
お前に話しておきたいことがある。
えっ?
(江村) えっ 10股!?
(真希) そう 気付いたら
10股されてて。
ダメ男に引っ掛かっちゃう癖が
あるんですよね 私って。
それって癖の問題じゃないよね?
それでね 写経を始めたんです。
心を静めるために。
でも まぁ
もう写経 必要ないかも。
何で?
かわいい 癒やし系の人
見つけちゃったから。
へぇ~ ヘヘヘ…。
おう。
(江村) お疲れさまです。
お疲れ。
あっ 帰って来た。
え~ そういうこと?
どこ行ってたんですか?
ちょっとな。
「ちょっと」って?
あれ?
千景さんと一緒だったんですか?
ちょっとな。
もう 何ですか?
さっきから「ちょっと」って。
「ちょっと」は「ちょっと」だ。
何でもかんでも
いちいち聞かないで。
(江村) すいません。
あなたたちだけに言う。
先生から連絡があったの。
引退するって。
えっ。
えっ。
大至急 鳴宮美月…
先生の引退会見の準備を始める。
俺は当時 莉奈ちゃんの実家である
藤堂家に
ハウスクリーニング業者として
出入りしてたんだ。
知ってるよ 俺のことも
そこに連れてってたでしょ?
ああ でもな
俺が出入りしていた本当の目的は
別にあった。
莉奈ちゃんの父親である
藤堂繁信を
暗殺するためだ。
えっ どういうこと?
当時 俺は「SOS」の暗殺任務を
負っていたんだ。
(丈一郎の声) 藤堂一族は
決して 自分たちは捕まらない
安全な場所に身を置きながら
暴力団を使って 残虐な手口で
事業を拡大していたんだ。
(丈一郎の声) それまでの俺なら
何の躊躇もなく
一族全員 暗殺してた。
(丈一郎の声) だが…。
(莉奈)パパ 遊ぼ~う
(藤堂繁信)おっ ハハハ…
よいしょ ほ~い
(莉奈)キャ~ 高~い
(丈一郎の声) 俺は なかなか
殺すことができなかった。
(丈一郎)
ある日 突然 両親を失って
悲しんでいた柊を
見て来たからな。
わぁ!
(莉奈)びっくりした~
こっち こっち
キャ~
(丈一郎の声) だから 俺は
藤堂繁信と取引をしたんだ。
(丈一郎の声) 藤堂一族が持つ
全ての財産を投げ捨て
暴力団の関係を断てば
命だけは見逃してやると。
(丈一郎の声) 藤堂繁信は
一族みんなの命が
保証されるのであればと
その取引に応じたんだ。
それからも 年に数回
藤堂家の様子を見に
会いに行ってた。
「SOS」には
ターゲットに逃げられたと
ウソの報告をしていたからな。
俺以外の殺し屋に狙われてないか
心配だったんだ。
その節は
ありがとうございました。
礼なら 俺じゃなく
詩織ちゃんに言うべきだ。
えっ? 何で詩織さんに?
彼女に 藤堂一族を暗殺リストから
外すよう頼んだんだ。
(丈一郎) 詩織ちゃんが
動いてくれなければ
ターゲットに
ずっと されたままだった。
莉奈ちゃんにとって
感謝しても しきれない人だ。
どういう風の吹き回し?
裏切り者が また現れるなんて。
裏切ったわけではない。
僕は あなたから
クビを言い渡された。
任務を外された今
葵を守ろうが それは僕の勝手だ。
けど
もし また僕を雇うのであれば
誰だろうと殺してみせる。
信用できない。
これでもですか?
(莉奈) 実は…。
父が亡くなって 一周忌なんです。
そうか…。
(莉奈) もし よろしかったら
明日 丈一郎さんも
お線香を上げに来て
いただけませんか?
分かった。
いつ 線香を上げに行けるか
分かんないからな。
ありがとうございます。
父も 大変喜ぶかと。
何をするつもりなの?
向こうには
伝説の殺し屋 男虎丈一郎がいる。
彼は 殺しのスペシャリスト
というだけでなく
あらゆる危機回避に長けた男だ。
だから 彼女に男虎丈一郎を
連れ出すよう命じたんだ。
さぁ!
この先も 僕を使うかどうかは
あなた次第だ。
いかがいたしますか?
莉奈ちゃん! ちょっと待って。
何でしょうか?
いや 何か
様子が変だった気がして…。
大丈夫?
何か悩み事があるなら 俺 聞くよ。
俺 莉奈ちゃんには
感謝してるんだ。
一番つらい時
そばで 話 聞いてくれたから。
莉奈ちゃん?
大丈夫?
やめてください。
優しくしないでください。
えっ?
柊君のほうこそ
大丈夫なんですか?
「大丈夫」って?
葵さんへの気持ちです。
あんなに 殺したいほど
憎んでいたじゃないですか。
そんな簡単に
気持ち 切り替えられるんですか?
少なくとも
柊君に ずっと命を狙われていた
葵さんは…。
すいません 余計なことを…
失礼します。
♬~
♬~
(莉奈) お呼びでしょうか?
男虎 柊に 葉山 葵への復讐心を
たきつけて
彼女を殺害させようとした。
丈一郎さんの任務を
引き継ぐことは
あなた自身が
その場から歩き出すために
きっと必要なことなんです
(詩織) そのことは評価する。
だけど あなたは
次に出した
私の殺害任務に背いた。
(詩織) 分かってると思うけど
次は ないから。
私に背くことは許されない。
やるのよ。
あなたの一族を守りたければ。
はい。
八乙女流星から話は聞いている。
このまま 彼の指示に従って。
分かりました。
♬~
(莉奈)そんな簡単に 気持ち
切り替えられるんですか?
少なくとも
柊君に ずっと命を狙われていた
葵さんは…
(足音)
≪葵ちゃん≫
≪起きてる?≫
うん… 何?
さっきは ごめん。
葵ちゃんの気持ちも考えずに
俺の思いばっかり 話しちゃって。
≪葵ちゃんの言う通りだよ≫
丈さんを殺したヤツは
誰だろうと 絶対 許さない。
俺 ずっと そう思って来た。
俺が一番
葵ちゃんの気持ち
分かってるはずなのに…。
ホントにごめん。
俺は 俺のケジメ
ちゃんと つけるから。
♬~
♬~ おやすみ。
♬~
♬~ ハァ…。
♬~
はい
お守り?
何があっても
俺が絶対に守れるように
♬~
♬~
本日15時より
会見の準備が整いました。
何社ものマスコミが来る予定です。
(風岡) それでは
先に会場に向かっています。
分かった
会見は君に仕切ってもらう。
頼んだぞ。
千景さんは会見に同席し
風岡さんと一緒に
武尊さんの話をしてくれ。
その後 俺が登壇し
柊の無実と 「SOS」が確かに
存在するという証拠を見せる。
柊は安全な場所で
葵ちゃんをかくまってやってくれ。
場所は あとで指示する。
分かった。
千景さん 私も行きます。
ダメだよ。
何で?
これは私の問題でもある。
その体で動き回るのは危険だって。
ここは 丈さんたちに任せよう。
そんな…。
私だって
ここまで協力して来たのに…。
それは そうだけど…。
(戸の開閉音)
私が。
(戸が開く音)
(千景) ≪葵さん≫
大丈夫。
私たちに任せて。
葵さんには悪かったと思ってる。
今まで 本当にごめんなさい。
昨日は すみませんでした。
あぁ… うん。
葵さんには
ずっと無理させて来たわね。
いくら 武尊の無念を
晴らすためとはいえ…。
ホントに申し訳なかったと
思ってる。
ごめんなさい。
そのことは いいんです。
たとえ最初から
千景さんがやろうとしていた
ことを知っていたとしても
兄のためなら
私は同じことをしていたと思う。
でも
私のせいで柊君にまで命を…。
こんな形だったとしても…。
柊君と また会えたことは
本当にうれしかった。
でも…。
葵さんとのこと
私が とやかく言うべきでは
ありませんでした。
♬~
俺さ
葵ちゃんに言われたんだよ。
今まで
ずっと助けてくれたって…。
ありがとうって…。
ありがとう 柊君
(柊の声) 俺 その時
言ってあげられなかった。
これからだって
ずっと助けるって。
葵ちゃんの顔 見てると
思い出すんだ。
きっと 柊君は…。
私を見るたびに
思い出すと思うんです。
本気で 私を殺そうとしたこと。
ハァ…
殺してやる!
あの時…
葵ちゃん すごく怖かったと思う。
(柊の声) きっと この先も
俺と一緒にいたら
何度も思い出すよ。
あの時の恐怖を。
俺には
このまま 葵ちゃんを好きでいる
資格なんてないんだ。
私がいることで
柊君は
これからも
ずっと苦しむことになると思う。
だから…。
だから…。
俺たちは
もう会わないほうがいいんだ。
それが 私たちにとって
いいことなんだと思う。
それが…
俺なりのケジメなんだ。
(ドアが開く音)
おっ 莉奈ちゃん 来てたのか。
よし それじゃ 行くか。
はい。
♬~
♬~ (戸が閉まる音)
♬~
相変わらず 好きなんだな こけし。
アハ… はい。
(丈一郎) 小さい頃 よく遊んでた。
柊にも 1つ
プレゼントしてくれたのか?
あっ… はい。
(丈一郎の声)
事務所に置いてあったのを見て
もしかして 君と会ったのかもって
すぐに思ったよ。
(莉奈) こけしは 元々は
父が趣味で集めていたもので…。
その話 お父さんからも
聞いたことがある。
いつの間にか 自分よりも
娘のほうが好きになってたって。
一緒にいると
何だか落ち着くんです。
フッ。
この先も 僕を使うかどうかは
あなた次第だ
いかがいたしますか?
会見を中止させる
男虎丈一郎を
連れ出している間に
会場に準備をして
かしこまりました
さぁ デスタイムの始まりだ。
(丈一郎) 「娘の莉奈は
人一倍 寂しがり屋だ」。
(莉奈) えっ?
「だから 娘が大きくなって
誰かと恋をして
いつか 自分の元を離れる
その日が来るまで
ずっと そばにいてやりたい」。
そう言ってたよ お父さん。
俺は本気で
いいと思ってたんだけどなぁ。
柊と君が一緒になること。
えぇ?
親から
たくさん愛情を受けた子に
悪い子は いないっていうだろ。
私は…
いい人なんかではありません。
柊君のような心の優しい人に…
私は ふさわしくありません。
どうした?
莉奈ちゃん?
君に 頼みがある。
(風岡) 本日は誠にお忙しい中
鳴宮美月引退会見に
お集まりいただきまして
ありがと…!
(ハウリング)
(真希) うわっ。
(江村)
風岡さん うるさいですって。
(風岡) うるさいって何だよ?
これはなぁ
僕の一世一代の見せ場なんだぞ
ほら 早くマイク直して。
すいません 今 音響のほう
調整しましたんで。
あっ そうですか
ありがとうございます。
いえ とんでもないです。
(風岡) あ あ あ… あ あ あ…。
え~ 本日は誠にお忙しい中…。
♬~
設置完了… デス!
ご苦労さま。
♬~
東品川商事の倉庫ね。
ああ そこは以前 莉奈ちゃんの
父親が所有していた場所だ。
今は誰も使ってない。
そこで
葵ちゃんをかくまってくれ。
私がご案内いたします。
分かった。
柊君 葵さんのこと頼んだわよ。
(丈一郎) 出発の時間だ 行こう。
(千景) はい。
丈一郎さん 千景さん。
よろしくお願いします。
♬~
私たちも行きましょうか。
♬~
♬~
ようこそ 殺人コロシアムへ。
(ボタンを押す音)
(風岡) 本日は鳴宮美月引退会見に
お集まりいただきまして
ありがとうございます!
(スキール音)
(ブレーキ音)
(風岡の声) 会見に先立ちまして
皆様に 1つご報告があります。
♬~
(風岡)
昨今 世間を騒がせております
鳴宮美月殺害未遂事件に関して
鳴宮美月先生ご本人から説明が
したいと申し出がありました。
(風岡の声) 事前にお知らせは
しておりませんでしたが
本日 鳴宮美月先生に
お越しいただいております。
(江村) えっ。
(真希) 先生 来てんの?
(風岡の声)
それでは 鳴宮美月先生に
ご登壇いただきましょう。
先生 お願いします!
(真希) 先生 まだ来てませんけど。
(莉奈) こちらです どうぞ。
♬~
♬~ (殴る音)
♬~ 柊君!
♬~
はじめまして。
私が『ハリネズミ探偵・ハリー』を
描いている鳴宮美月です。
(ざわめき)
(カメラのシャッター音)
殺しとは すなわち
愛と憎悪の
ラプソディー。
♬~
ご苦労さま。
(詩織) 私に黙ったまま
うまくやれると思った?
す… すみません。
あなたは もう用済みよ。
♬~
(千景の声)
私は ある理由により
別の女性を鳴宮美月として
表舞台に立たせていました。
(振動音)
(操作音)
柊 どうした?
(詩織) 柊君と葉山 葵を
人質に取った。
今すぐ会見を中止させて。
2人の命が惜しければ。
武器庫にあった
「SOS」の証拠になるものは
全て取り除いた。
もう どう あがいても
あなたたちの負けよ。
それに
その会場には八乙女流星に
仕掛けさせた爆弾がある。
(時限爆弾のタイマー)
本日は その理由を ここで
ご説明させていただきます。
(時限爆弾のタイマー)
鳴宮美月が起こしたテロ。
そうさせる。
すぐに避難させないと
大変なことになるわよ。
(通話が切れた音)
3年前 私の恋人であり
雑誌記者の赤坂武尊が
殺されました。
(時限爆弾のタイマー)
殺害したのは…。
中止だ! 会見を中止してくれ!
(ざわめき)
(時限爆弾のタイマー)
(ボタンを押す音)
ん…。
柊君?
柊君! 大丈夫? 柊君。
んっ…。
詩織さん…。
筋書きは こうよ。
(詩織) 葉山 葵のそばで
雑用係をしていた あなたは
彼女に一方的に思いを寄せた。
だけど 交際を断られて
不法に入手した銃で
彼女を殺そうとした。
その後 一命を取り留めた彼女を
病院から連れ出して
ここで無理心中を図った。
何だよ? それ。
ごめんね 柊君。
(記者) 身代わりを立てて…。
ちょ ちょ… 待ってください。
(記者) あなた 責任者でしょ?
♬~
(銃声)