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妹にLINE「俺が持たないかも」

 康平さんの妹によると、康平さんは、香月氏とA子さんが不倫関係となったのは、昨年2月ごろからとみていたという。

「兄は、妻のA子さんがスマホをコソコソとみていたり、服装やメイクが普段と違うことに気付き、心配になっていた。それで、兄は自分の仕事がオフの日に、何度かA子さんの後ろを付いていったそうです。そこで分かったのが、香月氏との密会だった。それも頻繁だったことから、信じていた妻の浮気に動揺していました。震えた声で、電話で『心配するから、まだ母には言わないでくれ』とも言っていました。

2人が会っていた駐車場 ©文藝春秋/宮崎慎之輔

 兄は昔から几帳面なところがありましたし、A子さんがそれを窮屈に感じていたかもしれません。最初に兄から相談を受けたときは、同じ女として、私がA子さんを庇うこともあったんです。

 それでもA子さんと香月氏の関係は度を越えていました。仕事を理由にA子さんは子供たちを兄に預け、昼夜構わず香月氏と会うようになった。週2、3日のペースで、近所の大型ショッピングモールの駐車場や公園の駐車場などで待ち合わせをして密会を繰り返していたというのです。兄自身が、何度も密会を目撃しLINEで報告を受けました」

 昨年7月には、A子さんは康平さんに断りもなく、子供たちを連れてマイホームを飛び出し、新たに同市内のマンションを借りて移り住んだ。康平さんは、A子さんや子供たちの生活費の援助をしながら、広い一軒家で1人、家族の帰りを待ったという。

「A子さんの心は完全に兄から離れてしまい、突然子供たちを連れ、家を出て行ってしまった。兄は『A子は駆け落ちも考えていたようだ』とまで、こぼしていました。もう離婚するしかないところまで、追い込まれてしまったのです。

康平さんの遺影 ©文藝春秋/細田忠

 ただ、兄としては、子供たちの親権だけは譲るつもりがなかった。親権獲得のために離婚調停を想定し、より確実な不倫の証拠を集めるため調査会社(探偵業者)にもお願いしました。調査会社の報告では、兄が子供と会っている日に、A子さんは香月氏を部屋に呼び入れています。もう、不倫関係は決定的でした」

 康平さんは妹に宛てて、妻と香月氏の不倫について、調査会社の報告を受けてLINEで何度もメッセージを送ってきたという。

康平さんが妹に送っていたLINEのメッセージ

〈6時半に子供達をウチに降ろして、その後香月の家に行って香月乗せてマンションに行ったわ〉(2020年7月4日)

〈俺が持たないかも〉(同年7月4日)

〈もう少しだ あと一回押さえたら、慰謝料と親権獲得に行くぞ〉(同年8月2日)

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