過剰なコロナ対策を紹介
先日お送りした「露天風呂付き和洋室」のレポートに引き続き「支笏湖 水の謌」の記事。お部屋はとてもいいんですが、レストランが微妙でした。いや、昔(コロナ前)は良かったんですが、今回微妙になっていました。簡単に言うとコロナ対策が過剰なんですよね…。まずはそこから見て行きたいと思います。玄関前では検温を実施しています。(実はこれはフェイク。後述します。)
そして消毒をしないと入れません。まぁこれは今どきどこでも同じですね。
料理を取るのは一方通行、そしてビニール手袋をしないといけません。これが超面倒くさいんですよ。着けるのも時間が掛かりますし、手に汗をかくので取るときはもっと時間が掛かります。
机の前にはアクリル板が置かれています。これは家族で食事をするときには本当に邪魔です。何故なら目の子供の世話ができないからです。何かを渡すときにも必ず横から渡さないといけませんからね。
しかもアクリル板を設置するとテーブルのちょうど真ん中に皿を置けないのでテーブルがすごく狭くなるんですよ。写っている皿も真ん中に置ければ他にスペースもできるんですが置けないので、どちらかの面積を一方的に圧迫してしまいます。
そしてテーブルの上にはビニール手袋が山積みになります。一度使ったやつは使いたくない(使うべきではない)ので、どんどん積み上がって行くんです。それでもって見た目が悪過ぎます。
ん~。旅行に来てまで「黙食」とは。レストラン側としても書かないことには「このご時世になんだ!」ということになりませんので仕方がないですかね。
というわけで全体的に、
ゲンナリでした
でも人間のすごいところは、
翌日には慣れる
ということです。2日目は1日目ほどストレスを感じませんでした。これは驚きでした。
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感染対策は誰のためか
基本的にこういう対策ってホテル側の都合なんですよね。仮に感染者が出た場合、「我々はちゃんと対策をしていました」と責任を逃れるためです。「いや、私たちの感染防止を第一に考えてやってくれているんだ」って思っちゃう人はお人よし過ぎます。実はレストラン入口の体温計測はカメラだけあって機能していません。方向がずれているんです。恐らくわざとずらしてあります。
それは何故か。
多分、温泉から出たてのお客さんが来ると37.5℃を超えてレストランに入れなくなっちゃうからだと思います。この時点で、形だけなんだと思ってガッカリしちゃいます。これだけ不便なことをやっているのに、結局形だけかよって思うとますますゲンナリですよね。
結局どこも「対策そのもの」は重要ではなくて、「対策やってますアピール」が重要なんですよね。いわゆるアリバイ作り。体温計測していなくても体温計測機があればそれでいいんですよ。
まぁこのご時世、ゴタゴタ言ったところで何も変わりませんので諦めましょう。
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小分けは客にもメリットあり
という嘆きはさておき、レストランの紹介と行きましょう。感染対策は食事そのものにも徹底されています。どの料理もこんな風にビン入りになっていましてトングで取り分けるような方式ではなくなっていました。ただ、こちらは逆に便利ですね。なので我々にメリットがないわけでもないです。(全てではありません。)
このコーナーはほとんどが小分けになっています。
こちらもご丁寧にビン入り。
温かいお皿もこんな風にミニ・ストウブみたいな入れ物で小分けになっています。
こんな風に持ってくるわけですけど。
確かに見た目にも美しくてよいかも知れません。
ただ、トングで取り分けるお皿も一部あります。
>どうせトングを触るなら一緒だろうと思いましたが、そこは突っ込んではいけない部分かと思います。コロナ対策は効果うんぬんよりも見た目が大事ですからね。
さすがにパンは容器に入れるわけにはいかず…。
汁物もさすがに小分けは無理です。
カニ汁は美味しかったです。
とりあえず食べたいものを取ってくるとこんな風になるわけですが、小分けだと見栄えがいいですよね。ゴチャゴチャしない。ビニール手袋をするのは面倒だけど、小分けがいい面も確かにあります。
ただ、ホテル側のコストを考えると辛いです。容器の数が膨大になるほか、盛り付けも大変だし片付けも大変ですよね。バイキングはかなり儲かる商売のはずなのにコスト高になってしまって可哀想に、と思います。
ちなみに2021年GWに泊まった西表島ホテルはほとんどコロナ対策なしで非常に快適な食事だった記憶があります。多分それくらいでいいんだと思います。
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光るオーダーメニュー
愚痴はこの辺にしておいて、ここからは水の謌の良いところをお伝えしようと思います。バイキングの他にメインディッシュがありまして2種類が選べます。こちらは牛肉。すごく脂の乗った肉でした。
こちらがぼたん海老。頭が付いているのがいいですね。
もう一つその場で作ってくれるデザートもありまして、そちらは4種類。
盛り付けはもちろん目の前で。
まもなく完成ですね。
こちらがAのマンゴーモンブラン。モンブランのしましまなやつがマンゴー味。下にもマンゴー。トロピカルフルーツ感満点のとても夏っぽいデザートでした。
こちらがBのフルールドゥソレイユ。チョコと抹茶の少し和テイストなデザートでした。
こちらがCのエスプレッソココ。コーヒーゼリーとココナッツアイスの乗った意外とクセのない一品。
Dのカタラーナはいわゆるクリームブリュレ。これ、ソースなしの方が美味しいんじゃないかと思いまして、、、
一切のトッピングなしで注文してみました。吉野家の牛丼並みにカスタマイズできるのがいいですね。「ネギ抜き、つゆなし」に相当します。
ということで、1日2皿食べて、2日で4皿を制覇しました。バイキングの中にオーダーメニューがあるのが嬉しいですよね。バイキングだけだと飽きちゃいますから。
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朝食も超美味しい
水の謌のバイキングは朝食も美味しい。ただ、感染対策は夕食と同じなので面倒です。サラダの野菜はビン詰め(夕食も同じ)。これをお皿に開けてドレッシングをかけて食べます。
たらこと筋子が美味しいんですよ。
トングで取るものはフレンチトーストや焼き鮭など。
フルーツポンチなど。朝食は夕食に比べてトングで取るものの割合が多かったような気がします。
夕食ではオーダー制でメインディッシュが出てきましたが、朝食では炊き立てご飯が出てきます。
ご飯が美味しいので、朝食はご飯と珍味だけで頂きます。
炊き立てご飯の次は焼き立てパンが届けられます。クロワッサンとあんこデニッシュ、そしてもうひとつ何だったかな?忘れてしまいました。
クロワッサンが本当に美味しいんですよ。
朝食で特徴的なのは野菜と果物のスムージー。夕食のデザートに代わるものとして、スムージーが6種類用意されています。
- アサイートマトヨーグルト
- 白ブドウレモンブロッコリー
- マンゴー黄トマトアボカド
- いちごパインカリフラワー
- ほうれん草キウイ
- バナナミルク
これを全部飲もうと思いましたが、スタッフがいなかったり、売り切れていたりして結局3種しか飲めませんでした。
とりあえず珍しい感じのアサイートマトヨーグルトと白ブドウレモンブロッコリーを飲んでみましたが、やはり少しクセがありました。イマイチ…。
一番美味しかったのがほうれん草キウイ(2年前も絶賛しました)。色がホウレンソウなので青汁をイメージしてしまうんですが、意外や意外、ほうれん草の味は全くしません。濃いキウィジュースって感じです。これは本当に美味しいので、行く機会があれば是非お試し下さい。
まとめ
体温計測、手指の消毒、一方通行、手袋着用、アクリル板設置、黙食。これだけのコロナ対策をして、どれだけ効果が上がるのかなんて考えると泣けてきますが、これも慣れてしまえば別にいいのかも知れません。最初はそんなコロナ対策に面くらって食事するのが億劫になってしまったんですが、2日目には慣れて、普通に楽しむことができたのは良かったです。水の謌の料理のグレードは高くてとても満足できるものだと思います。バイキングと言いつつもオーダーの部分もあって、それがまたグレードの高い一品なのがポイント高いです。デザートやジュース(スムージー)が本格的なのもいいですね。
いつも通りにはいかず、イライラしちゃう面もありましたが、そこは「諦め」が肝心。もうコロナ対策の面倒臭さは忘れましょう。悪あがきしても仕方がないので、受け入れつつ楽しむほかないのかなと思いました。ロックダウンがある他国と比べて、自由に旅行ができるだけマシと思わないといけませんね。
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想像力の欠如
フロントの方に電話で確認しましたが入口のカメラは2つ。
一つは体温計測で正常に作動しており、
もう一つはマスク認識のカメラとのことです。
イケてる航空さん、
フェイクと断定された理由を教えて下さい。
それなりの根拠があるんですよね?