―――なんて?
はい。どんな内容が聞き取れたかというと組長が記憶を失っていました。えぇ…(困惑
ゆきちゃん化してる組長は見たことがありますので衝撃はまだ少ないですが。
みゃーこ先輩の話では彼女が鈴音を発見・撃退したらしいのですが…
ダメ元で話しかけてみましょう。
「すまんが、あんたが都のいってた常盤ってやつであってるか?」
「…そうですが。」
「鈴音のことで話がしたい。」
「ちょっと待つネ。アナタの名前は…」
「朝倉霧子。あとアンタらの話を盗み聞きしたようで悪いが、記憶、戻せるつてがあるかもしれんぞ。」
「霧子…!?ってことは、混沌事変を収めたっていう!?」
「…噂になってたのか。結果だけ見ればそうだな。それはそれとして、続きは書房の裏路地でいいか?」
「ええ、では。」
「ななか!?」
帆奈をSATSUGAI…すなわち昏倒事件を解決した実績で少しは話を聞いてもらえるということでしょうか。
「ですがあなた自身の目的は何ですか?それを聞かない限りは話に乗りません」
「天乃鈴音による魔法少女襲撃の完全解決。都からの依頼だ。」
「私が戦った魔法少女…その後ろに黒幕がいると?」
「ああ、おあつらえ向きに精神系だ。この黒幕を生け捕りにする。
「その話…信ずるに値するとお見受けします。ですが…私とお手合わせ願えませんか。あなたの実力、試させてもらいます。」
「おう、それで協力してくれるんなら。」
というわけで始まりましたななか戦!普通の神浜ならば組長に勧誘されたときそれを蹴ると発生するイベントです。ある程度の腕のプレイヤーを想定しているためか難易度は高いです。組長の戦い方は"出方を伺ってから相手を見極め、こちらの攻め所を探して揺さぶる"こと。これをどう対処するかが勝負の分かれ目になってきます。
今はお互い出方をうかがってるようですが…ここで霧子の固有魔法「糸」を存分に活用しましょう。自己生存の願いの魔法少女が持つ魔法の中でもトップクラスに使い勝手がいい魔法です。
マミさんのリボンより高い隠密性を生かして組長の足元に張り巡らして…って跳躍して切りかかってきましたね。しかし空中でも糸配置。即席の糸なので切れやすいですが体勢を崩すには十分。そこを銃で…はじかれましたね。だてに魔法少女集団の組長やってるわけではありません。普通に銃撃続けてもたぶん全弾よけられるので接近戦に持ち込みましょう。双剣で切り結びつつ、メイスに変化させます。これでたいていの魔法少女は体勢を崩します。
「っ…!」
「チェックメイト」
工事完了。やっぱり一挙に複数の武器を扱えるのはチートじみてますね。組長も霧子の実力を認めてくれたようです。協力を取り付けて…それではまた次回!
~side:ななか~
私はなんで魔法少女になったのかわからない…いや、忘れてしまったといっていいでしょう。
仲間がいて、魔女を倒しかったのは覚えています。けれども何故倒したかったのかがわかりません。
あるのはただ敵を探すという魔法だけ。私には彼女らを魔法少女に誘った責任がある。そのためにも私は記憶を取り戻す必要があるのです。
「記憶、戻せるつてがあるかもしれんぞ。」
混沌事変を解決したという朝倉霧子。その一言はただの都合のいい戯言であるのかもしれません。けれど私には、福音に聞こえたのです。
彼女の実力は本物。私の魔法も反応していない。今まで記憶を取り戻すために様々な努力をしてきました。それをこのホオズキ市で、何としても、結実させなくては。
・常盤ななか
結構ギリギリ。プロムン世界だったらどっかが異形と化してるレベル。
ほかの小説にうつつを抜かすので失踪します。
アニメの"アレ"、実装しますか?
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はい
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いいえ