ハードモード1年放置神浜を実況プレイ   作:hukinoto

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時間軸:本編開始1年以上前から


ex:みんなから見た霧子

side:七海 やちよ

この町に根付いてる東西問題。それが最近になって再燃してきた。なんでもあちこちで魔法少女が敵対する区の魔法少女に襲撃を受けているらしい。これを仲裁・解決に導かなければ西のトップとしての名が地に落ち、東西が戦争状態になってしまう深刻な事態になりかねない。

 

「で、なんでついてきてるの。」

 

「いや~俺もその魔法少女に襲われまして。いろいろ原因を探りたいんですよ。」

 

「あなたが介入する問題じゃないわ。」

 

「ししょー、教えてあげてよ。私たちだってこれを解決したいんだから。一緒に動く人は多いほうがいいよ。」

 

少し前に神浜に来た…というより流れ着いた朝倉霧子。最初に発見したというつながりからか鶴乃と仲良くなっていて、今では神浜になじみ切っている。グリーフシードの取り分が減ったとかいううわさが出ないのも不思議だけど、鶴乃もうれしそうだし、ほかの魔法少女からの反感もなく一程度の信頼を得られている。

この問題には市街の魔法少女はかかわりにくいとは思うけど…教えられるだけ教えましょうか。

 

「つまりしくったらしっちゃかめっちゃかの戦争状態になる…か。」

 

「あなたには解決できないでしょうけどね。」

 

「そういってるあんたも手間取ってる様子で。」

 

少し言葉を交わしてから分かれる。一時の抑えにしかならないけど仲裁をしたり、魔女を狩る必要があるから。

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

「やっちゃん!魔力反応、そっちに行きました!」

 

「わかったわみふゆ!」

 

魔力反応から魔女を追う。みふゆが突然強い反応を感じて、そのあとに私も強い反応を感じ取った。メルとももこ、鶴乃も呼んでおいて……!?

周囲の風景が切り替わる。魔女の結界だ。黒いトカゲのような魔女。けれど…

 

「魔力反応の割にはかなり小さいわね。」

 

「それでも反応としては一緒です。倒しますよ!」

 

戦いは拍子抜けするほど早く済んだ。私とみふゆがそれぞれ魔力を強く含ませた武器で一撃。ただそれだけ。

 

「結局グリーフシードもなかったわね。」

 

「…やっちゃん。あれって…」

 

見かけたのは黄色の魔法少女と、黒い魔法少女。いや、この黒い魔法少女は朝倉霧子だろう。何を話しているの…?

 

「あんたはどこから来たんだ?というか誰だ?」

 

「私はあなたと敵対する区の魔法少女だよ」

 

「で、あんた何が目的だ?金?縄張り?グリーフシード?」

 

「私はあなたと敵対する区の魔法少女だよ」

 

「あんたはだれを狙ってる?それとも…魔法少女ならだれでもいいのか?」

 

「私はあなたと敵対する区の魔法少女だよ」

 

不思議とかみ合わない会話。しかしそれは突然に途切れる。

 

「じゃあ西のトップもいることですし…終わらせますか。」

 

突如霧子が飛びのき、その手にナイフが出現したかと思うと、それは一瞬で剣となり…黄色の魔法少女の首をはねた。

 

「っ!!何をしてるの!」

 

本当に何をやってるのかしら!?こんなことをしたら、それこそ取り返しのつかない事態に…!

 

「ああ、町のトップ格にちょうど見せたいものがあってね。」

 

「今のはどう見ても殺人行為です。場合によっては…」

 

「見ろよこれ、殺人だの言ってるが、人ですらねーぞ。」

 

首をはねられた魔法少女のほうを見る。そこには本来流れるはずの血はなく、代わりに光が立ち上り、消滅していった。

 

「…これ…どちらかというと使い魔に似てます。」

 

「おそらく"そういう使い魔"だ。魔力を気にせず戦うことはできるが戦い方はお粗末。おまけにロクな知性もないときた。話せばすぐに見分けられるぜ」

 

「ええ…すぐに東西中央で会議を開くわ。…感謝するわ、あなたのおかげで東西の対立は避けられそうだもの。」

 

「じゃあ俺はこれで…」

 

「ちょっと待ってください。あなたにも重要参考人として来てもらいますよ?」

 

「うげ」

 

みふゆに引っ張られていく霧子。

のちの事情聴取で事故的に中央の魔法少女が事故的に偽魔法少女を殺害。その際の現象を目撃した霧子が私たちに見せるために偽魔法少女を殺害したことが判明した。

やり方に関しては過激だけど、東西戦争の危機は回避された。これからは偽魔法少女の大本と思われる魔女の討伐に行く。一人も犠牲が出なければいいのだけど…

 

 

~side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

side:三栗 あやめ

「そこだー!」

 

「終わらせる!」

夏の昼下がり、私たちは魔女を狩る。

 

「ふー!疲れたつかれた!」

 

「今回はハズレか。ほれ、使え。」

 

「いーのか?」

 

「俺は先に済ませたからな。」

 

私たちは今、カザミノっていう町にいる。葉月やこのはには内緒だけど、友達ができたんだ。

 

「ねー、次は何する?」

 

「……」

 

けど、キリコはなんだか変な表情。前から思ってたけど結構顔に出やすいのかな。そしてこういう時はたいてい悲しそうな表情か申し訳なさそうな表情なんだ。

 

「どーしたの?」

 

「…ああ、実はここでちょっとあってな。」

 

悲しげな表情。このはが園長先生を思い出してる時のような。

 

「…少し席外してもいいか。」

 

「え~、どーしたのさ~」

 

このままだとどこかへ行って、そのままいなくなってしまう。そう思った。

 

「…あやめにはあまり関係ないだろう」

 

「あのさ、キリコ。つらいことあったら言ってよ。たぶん、それだけで少しは楽になると思うから。」

 

「…そっか。」

 

過去の話が語られる。

 

「昔、俺が魔法少女になりたての頃友達がいたんだ。同業のさ。」

 

「それなりに楽しく過ごせてたさ。けどある日魔法少女のバカ共が風見野を牛耳ったんだ。あいつら力だけはあったからな。そいつらのせいで、友達が死んじまったんだよ。まぁあのとき一緒にいれなかった俺にも責はあるがな…そのあとはあのバカ共を処理した。」

 

「…ごめん、けど、少しは吐き出せて楽になったか?」

 

「ああ。…久しぶりにお参りに行くか。」

 

「あちしもついてくよ」

 

明日からカミハマってところに行くらしい。その時にこのはと葉月にキリコのことを伝えよう。受け入れてくれたらいいな…いや、受け入れてもらうんだ。あちしたち3人だけじゃない。ほかにも仲間ができるんだって。

 

~side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:優木 沙々

ホンッッットーにムカつく。新しく契約した奴ら。全員私の嫌いな部類のやつらじゃねーか。

強さばっかり振り回して。まぁあいつと仲の良かった奴が死んだらしいのはいい気味だけど。

いつもいつも邪魔してばっかり。何度顔面つぶされたか…まぁ(ソウルジェム)をつぶされない限り死なないってことがわかったけどさ。

っと。魔女の反応。まぁ稼ぎに行きますか。

 

 

魔女を片づけたら、奴らがいた。せっかくだから私の魔法で遊んでやったよ。私の魔法は『強者操作』私より強ければだれでも操れる無敵の魔法だ。てきとうに一人選んで操ってやった。ほらほらどーだい。抵抗しなきゃ死ぬよー?ま、てめーらは攻撃できないだろうがな!

魔女もけしかける。うまくいけばグリーフシードもてに入…っ!?

奴らの一人からの感覚が"はじける"まさか自分で洗脳を解除しやがったってことかよ!

やめだにげようころされる!

 

逃げ回っていたら十字路に黒い魔法少女…霧子か。ちょうどいいこいつを洗脳して手ごまにして…って偽物か。糸に分解しちまった。その糸が形を作る。何々…『右へ行け』?

はっ誰が従うかよ。逆側に行ってみると凄まじい魔力を感じた。魔女としては上玉だ。すぐに駒にしてやったよ。コイツであの新入りどもを襲撃しようとも思ったけど、今日は見つからなかった。

 

翌日。新人どもを追跡してみる。どうもあいつら、とてもまずいことになっているようだ。狩る魔女は種無しばかり。しかも無駄に強いし、学校周りでもよくないこと続き…やめようこの話は。私にも当てはまる…この分だと数日ほどで憔悴しきるだろうな。その時に襲撃しよう。

 

 

 

 

"その時"は最悪な形になった。

私が魔女を使って追い詰めたまでは良いんだ。あいつらもかなり弱っていて、痛覚を切って突撃したり、前まで使っていた魔法を使えなかった奴もいた。全部私の魔女で対処できる。

そして霧子が来て、魔女が沸き上がった。何匹の魔女だ?10?20?そして霧子が奴らの一人に何かを突き付けて何か言ったら…

 

ソウルジェムが砕けてグリーフシードになった。嘘だ。そんな。

 

当然あいつらにとっても絶望そのものだろう。蜘蛛の子を散らすように逃げていくが魔女に阻まれ、霧子に追いつかれ、一人、また一人と殺されていく。血は流されない。ただソウルジェムのみが的確に砕かれていく。

こんなところにいたら私も殺されるのか?いやだ、いやだ、とっさに適当な魔女に洗脳をかけ…ちょっと待て。この魔女が生まれた時見たもの…、霧子か?じゃああの魔女は全部霧子が用意した…!?結界から抜け出し、自害させる。得たグリーフシードでソウルジェムを浄化する。けれどなかなか穢れが落ちない。どれほどの時間がたっただろう。私の目の前に霧子が顕れた。

 

「よっ!」

 

「ひぃっ!?な、やめて、見逃してくれ、ていうかあれはなんだ!?ソウルジェムがグリーフシードに…ていうかあの魔女ども、てm…」

 

「あ~、とりあえず心を落ち着かせたほうがいいぜ?あんたもあいつらのようにはなりたくないだろ?精神が負の感情に傾いてるとジェムは汚れる。なんたって俺らの魂だからな。穢れの生成に浄化が追い付いてないんだわ。」

 

言葉の調子はいつものものだった。けどいつも浮かべていた笑みはなく、ただ能面のような無表情だった。6人殺しておいてなお平然としている様子は恐ろしかった。

 

「いったい、なんなんですかあいつら、ソウルジェムが…」

 

「けがれ切ったソウルジェムはグリーフシードになる。俺の友達もそれで死んだ。あいつらのせいでグリーフシードが不足してな。これが知れ渡ったらどうなるだろうな?あちこちで戦争が始まりかねない。この魔法少女の数だ。民間にも被害が及ぶかもしれない。そうなるのはあのインディアンちゃんとの契約的にまずいことになる。」

 

「なんでてめーは平然としてられんだよ!あんなの、ひどすぎ…」

 

「そうか?俺は"そういう最期"として受け入れた。それと…」

 

理解できない。なんでこれで平然としていられる?震えが止まらない。この状況は、いやあいつらの不調もすべて霧子が仕立て上げたものという確信からくる恐怖が心を蝕む。突然吊り上げられた。見るとソウルジェムにも糸がかかっている。

 

「ま、俺はこれで立ち去るとするよ。アンタも逃げたほうがいいぜ?」

 

霧子の姿が消える。糸も崩れ落ちた。逃げよう。あんなのになるなんてごめんだ。

もっと魔女が多いところに。霧子がいないところに。早く、早く、早く…!

~side out~




・みんなから見た霧子
魔法少女ストーリー1話に相当。
外向きの顔→心を許せる時の顔→やべー奴

・東西対立解決チャート
1.偽魔法少女をとらえて使い魔であることを把握します
2.事故的に武器が首・心臓・ソウルジェム周りに当たるよう糸を使って仕向けます。(アリバイ作り
3.穢れを吸いきったグリーフシードに糸をつなぎ、穢れを伝わらせて西のトップに触れさせることで誘導します。偽魔法少女を拘束した位置で開放しましょう。
4.西のトップの目の前で偽魔法少女をSATSUGAIします。これでわかってもらえました。

・優木沙々
主に某黒い魔法少女によって原作レベルの被害は出していない。
せいぜい「あぁ、またあいつか。」というレベル。キルスコアもない。グリーフシードは盗っているし大けがもさせている。
魔女化を知ってしまった為長くは生きられないが難易度ハード補正のせいでやべー奴系魔法少女が残りやすいため世界から死ぬことも許されず生き延びてしまっている。
多分精神面では一番ひどい目にあっている。

・風見野の新人たち
魔法少女の力でいきってたが当時の霧子の友達の死の原因を作ってしまったのが運の尽き。メンバー一人の魔女化を狼煙代わりに鏖殺された。

・状況作成
彼女の本領は多数の武器ではない、これこそが真の本領。彼女に本気で"敵"と判断された場合すべての事象が彼女の標的に牙を剥き、どこに逃がれようと確実に破滅せしめる。そうでなくとも周囲の情勢を彼女の生存に適した状態に変えていく。
はっきり言ってささささとの敵対関係はお遊び。本気の敵認定受けたら死んでた。
ただし弱点もあり、あすなろ市のような根底から狂ってる場所は苦手とする。

・インディアンちゃん
名前は互いに知らせないため交友関係にない。諦念を信望するもの。
彼女は見守るだけ。しかし世界がそれを望まぬならば、彼女は人を殺めるだろう。




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