こんにちは! LINE BLOG編集部のみきてぃです
日本のカルチャーの聖地! 中野ブロードウェイ に女の子のハートをわしづかみする古着屋さん『SPANK!』がリニューアルオープン
きゃりーぱみゅぱみゅさんに衣装提供されたり、木村優さんがたびたびご来店されるなど、ファッションアイコンたちが注目する、ポップなお洋服と小物でいっぱいのお店
高円寺店から移転される中野店のオープン前日に遊びに行ってきました
オープンを明日にひかえた店内


小物もきゃわたん
このヘアアクセ、手作りなんですよっ


オーナーのTavuchiさん
頭のビッグリボンがキュートです
日本の“カワイイ”ファッションを愛する女子たちに絶大な支持を受ける『SPANK!』はどのようにして生まれたのか? どこからこんな胸きゅん率120パーセントなお洋服たちを見つけてこられるのか? インタビューしてきました



――『SPANK!』が高円寺から中野ブロードウェイに移転し、リニューアルオープンということで、おめでとうございます
本当に"カワイイ”がつまった、いるだけで幸せになれるお店ですね! 高円寺に最初にお店をオープンされたきっかけは何だったのでしょうか
Tavuchiさん(以下、Tavuchi)「もともと私はファッション系の学校に行っていて、古着も好きだったので、古着中心に、自分でリメイクした商品も売れるお店があったらいいなぁと思っていたんです。高円寺を選んだのは、私が学生だったころから、高円寺は古着屋の町として有名だったんですけど、レディースの古着屋は全くなかったので、レディースのお店を高円寺でやってみたいなと思ったのが始まりです。お店をオープンしたのは2004年5月23日なので、今年で11周年になります」
――ファッションの学校を卒業されてすぐにお店を始められたんですか?
Tavuchi「そうです。学校に行きながらメンズ向けの古着屋でアルバイトしていたんですが、そのお店がレディースのお店を立ち上げるということで、ノウハウを学ぶことができたんです。仕入れなどもやらせてもらっていました」
――それで卒業したあとに、ご自分のお店を出されたんですね
Tavuchi「はい。高円寺はいろいろなカルチャーがミックスされていて、面白いんです。古い時代のものから新しい時代のものまで。テイストもアジアンテイストのお店もあれば、ヨーロッパっぽいお店もあって。混沌(こんとん)としていて『何でもアリ』なところが好きでした」
――古着のよさって、どういうところにあると思われますか?
Tavuchi「時代背景が想像できるところですね。私は生まれが80年代なんですけど、すごい田舎出身なんです。東京の文化が10年くらい遅れて入ってきていたんですよ。だからなのか、ちょうど私が小中学校くらいでオシャレに目覚めたとき、まわりではやっていたのが80年代のファッションだったんです。それが私の原点。子どものころから好きなものが変わらなくて、いまに至っています」

――商品の買い付けはどういう観点から選ばれているんですか?
Tavuchi「全部アメリカに、私が直接買い付けに行っていて、アメリカの古着ならではのものにこだわっています。その中でも特に80年代のものを選びます。80年代アメリカファッションは、色合いが派手で、面白いものが多いんです。『こんなギラギラしたTシャツつくるんだ?』みたいな(笑)」
――アメリカまで! どのくらいの頻度で渡米されているんですか?
Tavuchi「3カ月に1回は行きます。多いときでは、1カ月おきくらいに行くときも。うちのお店はやりかたが特殊で、ディーラーさんは一切挟んでいないんです。自分で見つけてくるので、たくさんお店をまわらないといけなくて。ひとりでレンタカーを借りてアメリカ横断したりします」
――すごいバイタリティー! 買付けのお店はどうやって探されるんですか?
Tavuchi「10年前と今だとやりかたが全く変わっています。昔はPCもスマホもなかったので、現地に行ってから探していました。ガソリンスタンドに置いてある電話帳を開いて、片っ端からメモして、電話かけて。昔はアメリカの細かい地図すら日本では売っていなかったので、とにかく現地に行かないとわからないんですよ。ガソリンスタンドで売っている、道が細かく載っている地図を買って、電話帳で見つけたお店の場所を探して、行ってみるしかなかった。今はインターネットで事前に調べて、行くお店を選んでから渡米できるので、ずいぶん楽になりました。グーグルマップもありますしね」
――そんなふうに地道に探されて、ここにこの商品たちがいるんですね。お店を経営されてきて、苦労されたことはどんな点ですか?
Tavuchi「私の場合、自分でモノづくりもしているので、どこか経営者としての視点だけでなく、アーティストとしての視点も入ってしまうんです。そうすると、売れるものと自分がおすすめしたいものとのギャップが出てきてしまう。でも、売れるものを用意するのは正直、簡単なんです。ただ、それに合わせてしまうと、お店のレベルが下がってしまうので。売れなくても『これを私は推したいんです!』というのは出すようにしていて、そのこだわりとのバランスが難しいです」

――Tavuchiさんがファッションで影響を受けた人や映画はありますか?
Tavuchi「80年代のアーティストさんです。シンディー・ローバーとか、マドンナ。あとは『フルハウス』です。ミシェルやステファニーが着ているポップな感じのお洋服が好きで」
――そんな80年代ファッションに憧れていたTavuchiさんが、今ではきゃりーぱみゅぱみゅさんや、木村優さん、AMOさんなどのファッションリーダーに指示されていらっしゃいます。きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVの衣装提供もされていますよね
こちらが『SPANK!』のお洋服を着られたきゃりーぱみゅぱみゅさんのMV
Tavuchi「きゃりーぱみゅぱみゅさんは、デビュー前の高校生のときから来てくださってました。木村優さんもAMOさんも定期的に来てくださっていて。お会いした当初から『かわいい方だな』と思ってはいたんですけど、みなさんどんどんかわいくなっていって、気付いたら有名になられてましたね」
――お店をオープンされた11年前と今とで変わったことはありますか?
Tavuchi「ここ4~5年くらいの話なんですけど、ファストファッションが入ってきてからは、お客様のタイプが変わりました。昔は、お客様は2タイプに分かれていて『古着が好きで買いに来る人』と『安いから買いに来る人』がいたんです。でも今は安いから買っていた人は、みんなファストファッションを買うようになりました。いわゆる『レギュラーもの』と言われる無地のスカートやTシャツの古着は安ければ売れていたんですけど、そういったシンプルなものは古着ではなく、ファストファッションで買われるようになりました。ですので、今はお客様は『古着が好きな人』一択になり、よりコアになりました」
――逆にお店の方針として変えていない、譲れないものはありますか?
Tavuchi「『ダサかわいい』でいたいというところです。いくらファンシーがはやっても、うちのお店はその中に『ちょっとダサい』部分を入れています。『ダサかわいい』というのは全部が統一されたファッションではなく、どこか自己流のハズしがあるミックススタイル。全体的に淡い色でコーディネートされているんですけど、どこかに黒がワンポイントで入っていたりという感じ」
――今日着ていらっしゃるお洋服だとどこがポイントですか?
Tavuchi「ダサいパンツです(笑) 上が淡いので、ここで下にパニエとかはいたら、トータルコーディネイトとしては『ファンシー』な感じになると思うんですけど、そこであえてこのダサいパンツをはくという感じ」
ダサいパンツ! たしかに昔なつかしい感じです

――『SPANK!』のお洋服を初めて着る初心者の方におすすめしたいコーディネートを教えてください
Tavuchi「初心者の方で間違えやすいのは、色をいっぱい使ってしまうことですね。できれば初めてなら、3色くらいでまとめておけば、テイストが違ったとしても、全体的にバランスがよくなると思います。いろいろな色を使っても全体的にまとまりが生まれるのは、その人のセンスだと思うので、慣れてこないと難しいかも」
こちらは、Tavuchiさんが『SPANK!』初心者の方向けに用意してくださったコーディネート例
だぼっとしたトレーナー(プリンセス柄
)にちょっとタイトなソフトクリーム柄を。上が濃いめのパープルで、下が淡いパステルカラー
頭にでかリボン!

――『SPANK!』ファッションに似合う髪型も教えてください
Tavuchi「お客様の中にはアップスタイルやツインテールの方が多いですね。アクセサリーをみなさん好まれるので、大きなリボンをつけたりします。初心者の方も、アクセサリーから挑戦してみると入りやすいですよね。足元は、ヒールをはく人は少なくて、スニーカーの方が多いです」
――おいてあるぬいぐるみもかわいいし、お店の壁の色も絶妙なピンクです! 明日(5月23日)オープンということで、新装オープンされるお店への意気込みをお聞かせください!
Tavuchi「中野ブロードウェイは、今は男性のお客様寄りの商業施設なんですけど、この4階をもっと女の子が買い物しやすい空間にしたいと思っております! ガンガン女の子来てください! よろしくお願いします!」
――ぜひ、ブログのほうにも、読者に向けて「コーディネートのコツ」なども書いていただけたらと思います。ありがとうございました!


ああ、見ているだけで心が躍る
カラフルでドリーミィなこの完成された世界! この空間にいるだけでパワーがわいてくる! 心地よい真綿に包まれたみたいな……。未来は明るくて、幸せが約束されているんだと錯覚したいすべての女子のためのミラクルワールドへ『SPANK!』はいざなってくれるのです

Tavuchiさんのブログでは、中野店が完成するまでの様子や『SPANK!』のお洋服のひみつが満載! 要チェック

Tavuchi 公式ブログ
(撮影/杉 映貴子)
日本のカルチャーの聖地! 中野ブロードウェイ に女の子のハートをわしづかみする古着屋さん『SPANK!』がリニューアルオープン
きゃりーぱみゅぱみゅさんに衣装提供されたり、木村優さんがたびたびご来店されるなど、ファッションアイコンたちが注目する、ポップなお洋服と小物でいっぱいのお店
オープンを明日にひかえた店内
小物もきゃわたん
オーナーのTavuchiさん
――『SPANK!』が高円寺から中野ブロードウェイに移転し、リニューアルオープンということで、おめでとうございます
Tavuchiさん(以下、Tavuchi)「もともと私はファッション系の学校に行っていて、古着も好きだったので、古着中心に、自分でリメイクした商品も売れるお店があったらいいなぁと思っていたんです。高円寺を選んだのは、私が学生だったころから、高円寺は古着屋の町として有名だったんですけど、レディースの古着屋は全くなかったので、レディースのお店を高円寺でやってみたいなと思ったのが始まりです。お店をオープンしたのは2004年5月23日なので、今年で11周年になります」
――ファッションの学校を卒業されてすぐにお店を始められたんですか?
Tavuchi「そうです。学校に行きながらメンズ向けの古着屋でアルバイトしていたんですが、そのお店がレディースのお店を立ち上げるということで、ノウハウを学ぶことができたんです。仕入れなどもやらせてもらっていました」
――それで卒業したあとに、ご自分のお店を出されたんですね
Tavuchi「はい。高円寺はいろいろなカルチャーがミックスされていて、面白いんです。古い時代のものから新しい時代のものまで。テイストもアジアンテイストのお店もあれば、ヨーロッパっぽいお店もあって。混沌(こんとん)としていて『何でもアリ』なところが好きでした」
――古着のよさって、どういうところにあると思われますか?
Tavuchi「時代背景が想像できるところですね。私は生まれが80年代なんですけど、すごい田舎出身なんです。東京の文化が10年くらい遅れて入ってきていたんですよ。だからなのか、ちょうど私が小中学校くらいでオシャレに目覚めたとき、まわりではやっていたのが80年代のファッションだったんです。それが私の原点。子どものころから好きなものが変わらなくて、いまに至っています」
――商品の買い付けはどういう観点から選ばれているんですか?
Tavuchi「全部アメリカに、私が直接買い付けに行っていて、アメリカの古着ならではのものにこだわっています。その中でも特に80年代のものを選びます。80年代アメリカファッションは、色合いが派手で、面白いものが多いんです。『こんなギラギラしたTシャツつくるんだ?』みたいな(笑)」
――アメリカまで! どのくらいの頻度で渡米されているんですか?
Tavuchi「3カ月に1回は行きます。多いときでは、1カ月おきくらいに行くときも。うちのお店はやりかたが特殊で、ディーラーさんは一切挟んでいないんです。自分で見つけてくるので、たくさんお店をまわらないといけなくて。ひとりでレンタカーを借りてアメリカ横断したりします」
――すごいバイタリティー! 買付けのお店はどうやって探されるんですか?
Tavuchi「10年前と今だとやりかたが全く変わっています。昔はPCもスマホもなかったので、現地に行ってから探していました。ガソリンスタンドに置いてある電話帳を開いて、片っ端からメモして、電話かけて。昔はアメリカの細かい地図すら日本では売っていなかったので、とにかく現地に行かないとわからないんですよ。ガソリンスタンドで売っている、道が細かく載っている地図を買って、電話帳で見つけたお店の場所を探して、行ってみるしかなかった。今はインターネットで事前に調べて、行くお店を選んでから渡米できるので、ずいぶん楽になりました。グーグルマップもありますしね」
――そんなふうに地道に探されて、ここにこの商品たちがいるんですね。お店を経営されてきて、苦労されたことはどんな点ですか?
Tavuchi「私の場合、自分でモノづくりもしているので、どこか経営者としての視点だけでなく、アーティストとしての視点も入ってしまうんです。そうすると、売れるものと自分がおすすめしたいものとのギャップが出てきてしまう。でも、売れるものを用意するのは正直、簡単なんです。ただ、それに合わせてしまうと、お店のレベルが下がってしまうので。売れなくても『これを私は推したいんです!』というのは出すようにしていて、そのこだわりとのバランスが難しいです」
――Tavuchiさんがファッションで影響を受けた人や映画はありますか?
Tavuchi「80年代のアーティストさんです。シンディー・ローバーとか、マドンナ。あとは『フルハウス』です。ミシェルやステファニーが着ているポップな感じのお洋服が好きで」
――そんな80年代ファッションに憧れていたTavuchiさんが、今ではきゃりーぱみゅぱみゅさんや、木村優さん、AMOさんなどのファッションリーダーに指示されていらっしゃいます。きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVの衣装提供もされていますよね
こちらが『SPANK!』のお洋服を着られたきゃりーぱみゅぱみゅさんのMV
Tavuchi「きゃりーぱみゅぱみゅさんは、デビュー前の高校生のときから来てくださってました。木村優さんもAMOさんも定期的に来てくださっていて。お会いした当初から『かわいい方だな』と思ってはいたんですけど、みなさんどんどんかわいくなっていって、気付いたら有名になられてましたね」
――お店をオープンされた11年前と今とで変わったことはありますか?
Tavuchi「ここ4~5年くらいの話なんですけど、ファストファッションが入ってきてからは、お客様のタイプが変わりました。昔は、お客様は2タイプに分かれていて『古着が好きで買いに来る人』と『安いから買いに来る人』がいたんです。でも今は安いから買っていた人は、みんなファストファッションを買うようになりました。いわゆる『レギュラーもの』と言われる無地のスカートやTシャツの古着は安ければ売れていたんですけど、そういったシンプルなものは古着ではなく、ファストファッションで買われるようになりました。ですので、今はお客様は『古着が好きな人』一択になり、よりコアになりました」
――逆にお店の方針として変えていない、譲れないものはありますか?
Tavuchi「『ダサかわいい』でいたいというところです。いくらファンシーがはやっても、うちのお店はその中に『ちょっとダサい』部分を入れています。『ダサかわいい』というのは全部が統一されたファッションではなく、どこか自己流のハズしがあるミックススタイル。全体的に淡い色でコーディネートされているんですけど、どこかに黒がワンポイントで入っていたりという感じ」
――今日着ていらっしゃるお洋服だとどこがポイントですか?
Tavuchi「ダサいパンツです(笑) 上が淡いので、ここで下にパニエとかはいたら、トータルコーディネイトとしては『ファンシー』な感じになると思うんですけど、そこであえてこのダサいパンツをはくという感じ」
ダサいパンツ! たしかに昔なつかしい感じです
――『SPANK!』のお洋服を初めて着る初心者の方におすすめしたいコーディネートを教えてください
Tavuchi「初心者の方で間違えやすいのは、色をいっぱい使ってしまうことですね。できれば初めてなら、3色くらいでまとめておけば、テイストが違ったとしても、全体的にバランスがよくなると思います。いろいろな色を使っても全体的にまとまりが生まれるのは、その人のセンスだと思うので、慣れてこないと難しいかも」
こちらは、Tavuchiさんが『SPANK!』初心者の方向けに用意してくださったコーディネート例
――『SPANK!』ファッションに似合う髪型も教えてください
Tavuchi「お客様の中にはアップスタイルやツインテールの方が多いですね。アクセサリーをみなさん好まれるので、大きなリボンをつけたりします。初心者の方も、アクセサリーから挑戦してみると入りやすいですよね。足元は、ヒールをはく人は少なくて、スニーカーの方が多いです」
――おいてあるぬいぐるみもかわいいし、お店の壁の色も絶妙なピンクです! 明日(5月23日)オープンということで、新装オープンされるお店への意気込みをお聞かせください!
Tavuchi「中野ブロードウェイは、今は男性のお客様寄りの商業施設なんですけど、この4階をもっと女の子が買い物しやすい空間にしたいと思っております! ガンガン女の子来てください! よろしくお願いします!」
――ぜひ、ブログのほうにも、読者に向けて「コーディネートのコツ」なども書いていただけたらと思います。ありがとうございました!
ああ、見ているだけで心が躍る
Tavuchiさんのブログでは、中野店が完成するまでの様子や『SPANK!』のお洋服のひみつが満載! 要チェック
Tavuchi 公式ブログ
会いたい“あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
女子にとってファッションは、痛くて重たい現実と戦うための武装でもあるのかも。
それでは、また。
それでは、また。
(撮影/杉 映貴子)