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（未知）お世話になりました。ありがとうございました。
姉のごど　よろしくお願いします。（明日美）ちょっと待って。
ねえ　みーちゃん。　みーちゃん　待って。一回　これ置こ。
（亮）ごめんね。（明日美）りょーちん。
（百音）ただいま。（菜津）おかえりなさい。
みーちゃん。先に帰るね。ちょっと…　ちょっと待ってって。
（三生）どう？（悠人）おっ。（明日美）えっ！？
ほら～　やっぱ　こごだった！（明日美）え～っ！？
おお　モネ！（三生）りょーちん！
お～　いた～！
（明日美）みんなでＵＦＯ呼ぼうって夜　行ったんだよ。そうそう。
で　みんなで円になって　手つないでさ。
心を一つに祈りましょうとか言ってさぁ。
で　ＵＦＯ来たって言って三生が　ギャン泣きしてた。
だから　泣いてないって！（明日美　百音）いやいや　泣いてた。はあ！？
もう　わざわざ東京まで来てどうでもいい話　してんな　俺ら。
（悠人）なあ。　ＵＦＯか～。
♪～
♪「ヤジロベエみたいな正しさだ」
♪「今この景色の全てが」
♪「笑ってくれるわけじゃないけど」
♪「それでもいい　これは僕の旅」
♪「昨夜の雨の事なんか覚えていないようなお日様を」
♪「昨夜出来た水たまりが映して　キラキラ　キラキラ」
♪「息をしている」
♪「高く遠く広すぎる空の下」
♪「おはよう　僕は昨日からやってきたよ」
♪「失くせない記憶は傘のように」
♪「鞄の中で出番を待つ」
♪「手探りで今日を歩く今日の僕が」
♪「あの日見た虹を探すこの道を」
♪「疑ってしまう時は　教えるよ」
♪「あの時の心の色」
（明日美）かわいい顔しちゃって。
漁師なんかやめて仙台でも　東京でも　来ちゃえばいいのに。
スーちゃん　それは…。
何で？
そういうのおかしくない？
何で地元で頑張ってるのが偉いみたいになるの？
まあな…　それな。
何か　分かる。
そういう空気があるから…。
それで　りょーちんこんなに　しんどくなってるんじゃん。
決めつけないで。
え？
確かに　つらいごど　あると思う。
だけど　そこだけ見てしんどくなってるとか勝手に決めつけないでほしい。
りょーちん　船乗ってる時ちゃんと　いい顔してるし市場で魚降ろす時めちゃくちゃかっこいい。
すごい年上の大人とも対等に話せて　認められてるし。
魚　いっつも自慢してる。
そんな…　しんどいだけで漁師やってない。
ただ…。
りょーちんと僕たちは　違うもんな。
ごめん。
いや　私も…。
♪～
ハハ…　ごめんな。
何か　俺が　かっこつけて話　始めちゃったから変な空気になっちゃった。
ううん。
こういう話　ずっと聞きたかった気がする。
（内田）ほう…　そっか…。じゃあ　この血圧の変化と暑さ指数を対比させてもアスリートのパフォーマンスの傾向が分かるってことですね？
（菅波）そうですねこういったデータの集積は一般の熱中症対策にも活用できるかもしれません。
（莉子）ありがとうございました。すいません　資料持ってきてもらって相談までさせてもらって。お休みの日だったんですよね？
いや　今日は予定がなくなってしまったので。
もしかして　永浦さん？え？
大丈夫ですよ。　私　うっすら聞いてるんで鮫島さんから。あっ　いや…。
（内田）何　何？フフ。いや…　じゃあ　僕は　これで。
（野坂）ああ　コーヒーいれたのに。
先生　飲んでってください。野坂さん　いいとこ来た！
先生　どうぞ　どうぞ。いや　皆さんも　日曜ですし…。
大丈夫です。うち　２４時間営業の３交代制なので。
で？　永浦さんとは　いつから？
えっ　そうなの！？ああ　やっぱねえ！
最初から　かわいいなとか思ってた感じですか？
へえ～。　登米にいた頃からですか？
いや　登米にいた頃は　全然ですが。
いや～　いいと思う。
永浦さんと先生　何かこう　２人とも素朴で。
えっ　野坂さん　それ褒めてます？いや…　とにかく　まだ…。
でも　永浦さん　ここ一番って日に先生のこと　すっぽかすとかまあ　ぽいっちゃ　ぽいけど駄目だな　詰めが甘い！
ハハハハ　神野さんみたいに場数踏んでないから。
ええ　場数だけは踏んでます。
いや　今日は　しかたないです。
永浦さんの地元の　島の古い友人に何かあったみたいで　そちらの方に…。
あの　気仙沼の？ええ。
でも　まあ　震災の話は　話せなかったよね。
僕　最近　会った人には地元　気仙沼って言ってない。
沿岸部とか言うとな　気ぃ遣われるし。
でも　家族でも…　いや　家族だから？
うちなんか全然　あの時のことは話さない。
うちも　そうかも。
今の　この空気だって　ギリだよな。
りょーちん起きてたら　ちょっと話せない。
ごめん　起きてる。え。
何　どっから聞いてた？
ん～…　今。
何　重い話？
うん　重い話。
俺が　まだ　大学３年は卒業できないって話。
ハハハ…　ひでえ。ハハハハハ。
（莉子）永浦さんって　あれですよね。
気仙沼で　おうちが漁師さんってことはやっぱり　被災してるんですよね。
ええ　でも　ご家族は　無事だったと聞いています。
気象予報士を目指したのもそれが理由なのかなって何となくは感じてたけど…。
なかなか聞けないよね自分から言ってくれない限り。
まあ　私もそうよ？私　もともと　神戸だから。
あ…。ああ。
うち　そんな被害なかったけど子供なりにショックだったし防災とか　災害減らす仕事がしたいってずっと思ってきたのはやっぱ　震災あったからだと思う。そっか…。
何か　ごめんなさい　野坂さん。ん？
いや…　そういうの聞くと何て言うんですかね。
ず～っと幸せだった私とかは　どうなの？って思っちゃいます。
何もなく普通に　ひたすらハッピーに生きてきた私みたいなのはこういう仕事して　人に何か伝える資格とか　あるのかなとか…。
ハハ…。　生きてきて何もなかった人なんて　いないでしょ。
え…。何かしらの痛みはあるでしょ。
自覚してるかしてないかは　別として。
そうだね　毎日　笑ってる人も何かしら痛みはあるよね。
何も言わないだけなのかもね　みんな。
言えないですしね。
相手の方がつらいんじゃないかって思うと。
重い話かぁ。ん？
話しても地獄話さなくても地獄なんだよね。
俺が話したらみんな話せるようになんのかな。
でもさ…。（明日美）えっ　ちょ…　何？
もうできないじゃん昔　ＵＦＯ呼んだ時みたいにこうして　みんなで円くなって手つないで叫ぶみたいなの。
（悠人）ああ…。（亮）もう大人だし。
心を一つにとか　そんなの無理だし。
結局　誰も何も言えないし祈っても　ＵＦＯは来ない。
俺も　もう改造はされない。
一生　ずっと　このまんま。
でも　それは　しょうがない。
え…。（明日美）ちょ…　三生　何？
ＵＦＯは　来たよ。え？
だって　俺　見たもんだから　泣いたんだよ！
そうだよ　来たよ　あん時！
みんなで祈れば　かなうんだよ！
そんでな　お前なんか　ちょろいからすぐ　もっといい感じに改造されるしな俺だって　ちゃちゃっと坊さんなれんだよ！
三生…　ずっと　なりたくてもなれないって感じだったの？
分かんないよ。　でも　あの人たちのために何かできんならそれは　やりたいって思うじゃんよ。俺　見たし…。
あん時…　寺に何人も運ばれてくんの。
ごめんな　亮。　ごめん。
俺　怖いって思っちゃってた。
でも　今は　俺は　お前もさみんな　バラバラんとごいたってこれからだって　ＵＦＯは呼べんだよ。
信じてるよ。手なんか　つながなくたっていい。
心を一つになんか　しなくたっていい。
俺らは　ＵＦＯだって何だって呼べんだよ！
♪～
泣くな！
泣いてんのは　お前だろ。
言ってるごど　めちゃくちゃだよ。
俺ら…。
もう　普通に笑おうよ。
♪～
やっぱ　食えばよかったな　オムライス。
（三生）はあ？
腹減った。
（笑い声）
何それ。
♪～