マクドナルド

写真拡大

2021年8月27日、韓国・国民日報は、韓国マクドナルドの一部店舗で消費期限の過ぎたバンズやレタスを使用し販売していたことが明らかになったと伝えた。

同紙はソウルの一部店舗で2019~20年に撮影された映像を入手し、消費期限の過ぎたバンズ、レタス、たまねぎなどが室温で保管されている様子を確認したという。いずれもハンバーガーに使用されるもので、廃棄するために一時保管していたのではなく、販売用に保管されていたものだとしている。ビニール袋に消費期限が印刷されており、1日前に期限が切れていることが見てとれる。レタスなどはビニール袋が開封済みで、どれほど期限を過ぎたのか確認が困難だったという。

食品衛生法によると、消費期限を過ぎた製品を販売用に保管するか実際に販売した場合、営業停止処分だけでなく、事業者に3年以下の懲役または3000万ウォン(約280万円)以下の罰金を課すことができる。専門家によると、「期限を1日過ぎただけでも処罰されるケースは多い」という。

これとは別に、一部店舗では店内利用時の飲み物用プラスチックカップなどを洗剤を使わず水だけで洗っていたことも明らかになった。本来は食洗機を使って洗浄し殺菌、消毒を行っているが、2021年5月末に撮影された映像では、食洗機用の洗剤タンクが空になっていた。それから3週間以上たってから撮影された映像でもタンクは空のままだったという。この店舗は20年11月に食品医薬品安全処から衛生等級「大変優秀」を受けているが、元従業員によると「等級評価の前日夜遅く、洗剤タンクを新しい物に変えた」という。また、最近まで洗剤タンクを変えたことは1~2回くらいしかないはずだ」とも話したという。

ソウル江南(カンナム)警察署は最近、マクドナルド食材問題を国民権益委員会に申告した人物から非公開で話を聞いており、本格的な捜査を始めているという。マクドナルド側は「内部調査の結果とは異なる内容が提起されたため、再調査を実施している。警察の捜査には誠実に応じる」との立場を示している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「悪徳企業だな。こんなことが一度や二度じゃないだろ」「マクドナルドで問題が続いたのは偶然じゃなかったわけだ」「もうマクドナルドは食べない」「このご時世で洗剤を使わずにカップを洗うなんて」など怒りのコメントが殺到し、「不買運動をしよう」との呼び掛けも見られた。また、「マクドナルドが好きな人は、こんな事件があっても食べに行くよね」「それでも食べる人たちがたくさんいるんだからしょうがない」「いまだにマクドナルドに行く人がいるのか」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)